ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

バウムクーヘンの山を食べ比べ

2011-12-17 16:55:43 | 甘いもん
私の身と心を潤すもののひとつに、スウィーツ があります。
“休肝日”はあっても、“休甘日”はありません(笑)

先日、バウムクーヘンの山 を食べるイベントがあり、参加してきました。
(いずれのバウムも特注品です)




バウムクーヘン  ヴィヨン (東京都世田谷区)

長さ60cm、直径19cmという堂々たる姿は、まさに丸太!


まだ芯棒が残った状態の本当に丸ごとで、端っこもそのまんま



しっとり、みっちり系ですが、ふっくら感もあり、ほどよくキメが詰まっています。
杏仁的なアーモンドの風味が独特で、スパイスも軽くきいています。少し個性を出しながらも、誰からも愛されるバウムです。
右の画像はバウムの端っこ。さすがにカリカリとドライでした(笑)



クリスマスバウム  メルヘン (石川県珠洲市)

高さ57cmのクリスマスツリーを象った楽しいバウムで、幹から枝もニョキニョキ出ています。


小さなリングはサクサクした食感のラスク状「バウムチップス」 /右はタワーの内側(笑)


サンタクロースのオーナメントでデコレーション


枝の部分もバウムクーヘンで、これもラスク状にサクサクしていました


緑色は 抹茶

生地はみっちりしていますが、今まで食べたメルヘンの山型バウムと比べると、しっとり感がやや少ないように思いました。おそらく、外側が「抹茶」だからなのでは?と思ったのですが。
私の今までの経験では、どのメーカーも、抹茶バウムはパサつく傾向にあるような気がします。おそらく、抹茶は水分を発散させる素材のような気がします(科学的にはどうなんでしょう?)
それゆえ、今回のこのクリスマスバウムは、大好きなメルヘンなのに、個人的に少々残念でした。



ガトー・ピレネー  オーボンヴュータン (東京都世田谷区)

高さ60cm、ゴツゴツした表面が野生的なこのお菓子は、フランスのピレネー山脈周辺が発祥地らしいといことから、“ピレネーのお菓子”と名付けられています。

ロースターなどなかった昔の時代に、木の枝に生地を付けては火にかざし、それを辛抱強く繰り返して焼き上げていった姿が目に浮かぶような、素朴な姿のお菓子です。



食べてみると、本当に表面がカチカチに硬く、フォークは入りません(笑)
色は他のバウムクーヘンに比べて黄色が濃く、卵の味わいを強く感じます。また、非常に細かくみじんにしたオレンジピールやレモンピールが入っているようで、口の中にオレンジの風味が残り、バウムというよりフルーツケーキ的なお菓子です。以前いただいた時よりも、さらにいい方向に私好みになってきています。




バウムクーヘン  フェルダーシェフ (広島県廿日市市)

高さ29cmと、他の3台の半分のサイズですが、味の点では他に負けていません。
トップにドライフルーツやナッツがデコレーションされていて、バウムでもこんなふうに飾れば華やかに演出できるというヒントをもらいました。1リングなら簡単にできますね



緻密なボディはしっとりとキメ細かく、甘さもしっかりで、非常に好みのタイプ。
以前に食べた時に比べて、ラム酒の風味が華やかに感じます。

地方の洋菓子屋ながら、ドイツで8年修業し、マイスターを取得した実力派。
このバウムクーヘンで(デコレーションは除く)、2011年のドイツ農業協会国際食品品種協議会主催のコンクールのお菓子部門で、日本人初の金賞を受賞したそうです

地方でも実力のある店が増えてきました。
特にバウムクーヘンは、生菓子と違って日持ちがし、配送しても形が崩れにくいので、都会の一等地やデパ地下に店を構えなくても、実力があれば人気が出るお菓子なのかもしれません。



バウムクーヘン  バッハマン  (神奈川県平塚市)

バッハマンも地方の人気店。
高層タイプではありませんが、外側をチョコレートとホワイトチョコでコーティングした2タイプを食べ比べました。



ここのバウムはスパイス使いが独特ですが、今回食べたバウムは、スパイスの風味が以前より軽めになったような気がしました。

フェルダーシェフはラム酒が強めになりましたが、ずっと同じレシピではなく、時代の流行や他のさまざまな理由により、変わっていく場合もあるんですね。
これだから、ときどき食べて味を確認しないといけません(笑)


コメント
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