イタリアワインに関するクイズです ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
(Vino Nobile di Montepulciano 編)
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Q1.ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは“何州”のワインでしょうか?
Q2.ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノの"主要ブドウ品種”は何でしょうか?
どうですか?わかりましたか?
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A1.トスカーナ州
A2.プルニョーロ・ジェンティーレ(サンジョヴェーゼ)
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ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは、イタリアのDOCGワインの中で最初に認定された3つのうちの一つ(1980年7月、他2つはバローロとブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)であり、DOCGの最初の帯封(シール、No.1~50)が印刷されたのは、実はヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノでした。
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは、古くは2000年前の文献に「モンテプルチアーノの甘美な命の酒」として登場しました。その後も、「モンテプルチアーノは、あらゆるワインの王」とメディチ家に仕えていたフランチェスコ・レーディが著書で明言し(17世紀後半)、フランスの作家アレクサンドル・デュマも、このワインについて触れています(19世紀中頃)。
ノービレ(高貴な)という名称の由来は、数世紀にわたり、貴族や聖職者がこのワイン造りに関わっていたことによります。ノービレという文字は、18世紀後半、ワインをシエナに運んだ際の旅行記に登場しています。
ここまで来ると、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは伝統ある素晴らしいワインだということがわかりますが、同じトスカーナ州のDOCGキアンティ・クラシコと比べると、一般消費者においては知名度が低いのが現状です。
また、やはり同じトスカーナ州のDOCGブルネッロ・ディ・モンタルチーノ は、素晴らしいワイン!大ファン!という声をよく聞きますが、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノに関しては、
「いまひとつ地味だよね、わかりにくいかなぁ・・・」という声をよく耳にします。
「本当はブルネッロを飲みたいけれど、予算的にコッチ?」的な選ばれ方をされることも多く、かなり不遇なワインかもしれません。
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なぜ、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノの人気がいまひとつか?
ということを真剣に考えた生産者はやはりいて、例えば、アヴィジョネージやポリツィアーノなどがヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノの改革に取り組みました。
ご存知の方も多いかと思いますが、かつてのヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは、サンジョヴェーゼの使用比率は50~70%、カナイオーロ・ネロが10~20%、白ブドウ品種のマルヴァジーア・デル・キアンティやトレッビアーノ・トスカーノも10~20%の使用が認められていました。
白ブドウを混ぜることは、DOCGキアンティ・クラシコでも伝統的に行なわれていました。
早いうちから飲みやすい赤ワインとなりますが、当然、ワインが薄まります。
キアンティでは白品種から脱却し、2006年ヴィンテージからサンジョヴェーゼ100%もOKになり、国際品種も20%まで使用できることになりました。
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノでも、改革者たちが、セパージュの見直し、バリックの採用、畑の整備、最新醸造設備の導入などを積極的に行なった結果、地域の生産者たちを刺激し、生産者組合全体でヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノの改革に取り組むようになりました。
まず、1999年7月に、白ブドウ使用がなくなりました。
現在は、2010年10月11日の省令の下、プルニョーロ・ジェンティーレ最低70%以上、トスカーナ州で栽培に適した黒ブドウ品種を30%まで使用可能となっています。
つまり、カベルネやメルロといった国際品種が30%まで使えます。
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは、収穫の翌年の1月1日から最低2年間の熟成が必要ですから(リゼルヴァは最低3年)、最新の生産規則で造られたワインがリリースされるのは2013年になります。1年後が楽しみですね。
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2011年11月21~27日の日本でのイタリアワインウィーク開催に際し、来日したヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ生産者協会のイベントマネージャーであるトマス・フランチョーニ氏は、
「消費者のワインに対する知識が高まってきたことで、よりよいワインを造らねば!と、生産者の意識も高くなってきた。ワインの品質は、最新技術の導入などにより、近年、非常に高まってきている。また、環境の維持のため、サステーナブルな農業に移行する生産者が増えている」と言います。
消費者は、味を追求するだけでなく、生産地の自然、風景、文化、歴史などの背景や、環境への関心も高く示すようになってきていることから、モンテプルチアーノの地域全体で総合的なプロモーション活動を2010年から行なっている(モンテプルチアーノ・システム)、とも言っていました。
かつての要塞だった建物を修復し、協会の本拠地兼多目的施設(大学の夏期講習の拠点などに利用)とし、地元のイベント(樽転がし競争、国際野外芸術祭など)を巻き込みながら、モンテプルチアーノの村がワインの付加価値のひとつになるよう、総合的なプロモーション活動を行っています。
また、地元やイタリア国内だけでなく、世界各地でのプロモーション活動も開始しています。
生産規則の改正も、総合プロモーションのスタートも 2010年。
歴史ある産地なのに、消費者にとっては印象が薄かったヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノが、いよいよ本腰を入れてきましたね!
日本でのイタリアワインウィークでは、他の3生産地と共に ワインアンバサダー(ワイン大使)の選定も行ないました。
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福村真弓さん(ヴィーニ・ディ・アライ)が、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノのワインアンバサダーに就任(2011/11/22) 右は同協会のトマス・フランチョーニ氏。
他の3生産地に比べて、正直、ここのアンバサダーが一番大変だと思いました。
が、今、自ら大きな変化を遂げ始めていますので、今後、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノがどのように伸びていくか、福村さんの活躍とともに、要注目です。
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【耳寄り情報】 2000年以降の収穫年
最高 2006、2007
きわめて優良 2000、2001、2003、2004、2005、2008、2009
優良 ―
並 2002
不良 ―
1990年代では 1990、1995、1997、1999 も ”最高”とされています![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
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(Vino Nobile di Montepulciano 編)
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Q1.ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは“何州”のワインでしょうか?
Q2.ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノの"主要ブドウ品種”は何でしょうか?
どうですか?わかりましたか?
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A1.トスカーナ州
A2.プルニョーロ・ジェンティーレ(サンジョヴェーゼ)
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ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは、イタリアのDOCGワインの中で最初に認定された3つのうちの一つ(1980年7月、他2つはバローロとブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)であり、DOCGの最初の帯封(シール、No.1~50)が印刷されたのは、実はヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノでした。
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは、古くは2000年前の文献に「モンテプルチアーノの甘美な命の酒」として登場しました。その後も、「モンテプルチアーノは、あらゆるワインの王」とメディチ家に仕えていたフランチェスコ・レーディが著書で明言し(17世紀後半)、フランスの作家アレクサンドル・デュマも、このワインについて触れています(19世紀中頃)。
ノービレ(高貴な)という名称の由来は、数世紀にわたり、貴族や聖職者がこのワイン造りに関わっていたことによります。ノービレという文字は、18世紀後半、ワインをシエナに運んだ際の旅行記に登場しています。
ここまで来ると、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは伝統ある素晴らしいワインだということがわかりますが、同じトスカーナ州のDOCGキアンティ・クラシコと比べると、一般消費者においては知名度が低いのが現状です。
また、やはり同じトスカーナ州のDOCGブルネッロ・ディ・モンタルチーノ は、素晴らしいワイン!大ファン!という声をよく聞きますが、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノに関しては、
「いまひとつ地味だよね、わかりにくいかなぁ・・・」という声をよく耳にします。
「本当はブルネッロを飲みたいけれど、予算的にコッチ?」的な選ばれ方をされることも多く、かなり不遇なワインかもしれません。
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なぜ、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノの人気がいまひとつか?
ということを真剣に考えた生産者はやはりいて、例えば、アヴィジョネージやポリツィアーノなどがヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノの改革に取り組みました。
ご存知の方も多いかと思いますが、かつてのヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは、サンジョヴェーゼの使用比率は50~70%、カナイオーロ・ネロが10~20%、白ブドウ品種のマルヴァジーア・デル・キアンティやトレッビアーノ・トスカーノも10~20%の使用が認められていました。
白ブドウを混ぜることは、DOCGキアンティ・クラシコでも伝統的に行なわれていました。
早いうちから飲みやすい赤ワインとなりますが、当然、ワインが薄まります。
キアンティでは白品種から脱却し、2006年ヴィンテージからサンジョヴェーゼ100%もOKになり、国際品種も20%まで使用できることになりました。
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノでも、改革者たちが、セパージュの見直し、バリックの採用、畑の整備、最新醸造設備の導入などを積極的に行なった結果、地域の生産者たちを刺激し、生産者組合全体でヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノの改革に取り組むようになりました。
まず、1999年7月に、白ブドウ使用がなくなりました。
現在は、2010年10月11日の省令の下、プルニョーロ・ジェンティーレ最低70%以上、トスカーナ州で栽培に適した黒ブドウ品種を30%まで使用可能となっています。
つまり、カベルネやメルロといった国際品種が30%まで使えます。
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは、収穫の翌年の1月1日から最低2年間の熟成が必要ですから(リゼルヴァは最低3年)、最新の生産規則で造られたワインがリリースされるのは2013年になります。1年後が楽しみですね。
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2011年11月21~27日の日本でのイタリアワインウィーク開催に際し、来日したヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ生産者協会のイベントマネージャーであるトマス・フランチョーニ氏は、
「消費者のワインに対する知識が高まってきたことで、よりよいワインを造らねば!と、生産者の意識も高くなってきた。ワインの品質は、最新技術の導入などにより、近年、非常に高まってきている。また、環境の維持のため、サステーナブルな農業に移行する生産者が増えている」と言います。
消費者は、味を追求するだけでなく、生産地の自然、風景、文化、歴史などの背景や、環境への関心も高く示すようになってきていることから、モンテプルチアーノの地域全体で総合的なプロモーション活動を2010年から行なっている(モンテプルチアーノ・システム)、とも言っていました。
かつての要塞だった建物を修復し、協会の本拠地兼多目的施設(大学の夏期講習の拠点などに利用)とし、地元のイベント(樽転がし競争、国際野外芸術祭など)を巻き込みながら、モンテプルチアーノの村がワインの付加価値のひとつになるよう、総合的なプロモーション活動を行っています。
また、地元やイタリア国内だけでなく、世界各地でのプロモーション活動も開始しています。
生産規則の改正も、総合プロモーションのスタートも 2010年。
歴史ある産地なのに、消費者にとっては印象が薄かったヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノが、いよいよ本腰を入れてきましたね!
日本でのイタリアワインウィークでは、他の3生産地と共に ワインアンバサダー(ワイン大使)の選定も行ないました。
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福村真弓さん(ヴィーニ・ディ・アライ)が、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノのワインアンバサダーに就任(2011/11/22) 右は同協会のトマス・フランチョーニ氏。
他の3生産地に比べて、正直、ここのアンバサダーが一番大変だと思いました。
が、今、自ら大きな変化を遂げ始めていますので、今後、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノがどのように伸びていくか、福村さんの活躍とともに、要注目です。
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【耳寄り情報】 2000年以降の収穫年
最高 2006、2007
きわめて優良 2000、2001、2003、2004、2005、2008、2009
優良 ―
並 2002
不良 ―
1990年代では 1990、1995、1997、1999 も ”最高”とされています
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