ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

映画「シェルブールの雨傘」

2009-02-26 16:45:24 | 映画
「おくりびと」が満席だったので、第二候補の映画館へ。

なぜ今頃?と思って惹かれたのが、コチラの映画です。



シェルブールの雨傘  (1964年 フランス/ドイツ)

制作45周年を記念し、世界初のデジタルリマスター版を日本で特別上映していました。

ミッシェル・ルグランの、あの切ないテーマ曲が有名ですが、音楽はテーマ曲だけにとどまらず、なんと、セリフがすべて「歌」

つまり、これは ミュージカル映画 でした


主演のカトリーヌ・ドヌーヴはミュージカル女優として出演しています。

ストーリーは単純といえば単純で、最後の終わり方も個人的にはイマイチ不満が残るのですが、とにかく、カトリーヌ・ドヌーヴがとても美しく、特に彼女が21歳頃の作品(ドヌーヴは1943年10月22日生まれ)なので、本当に若くてキレイ




舞台は 1957年、フランスの港町シェルブール
海を隔てた向こうはイギリスで、距離でいえば、パリよりもロンドンの方が若干近いかもしれません。

約50年前の時代のフランスの地方の街の路地、カフェ、ダンスホール、駅、バーetc...といった映像が素敵で、劇中で母親が経営する「シェルブール傘店」の中で登場した日本の小道具(畳、菊の花、桜?の枝)も面白いと思いました。

そして、ドヌーヴの衣装も素敵で、今見ても古さを感じさせません。
彼女がいつも手にしていた水色のスカーフも印象的でステキでした。



シェルブールの雨傘オリジナルパターンタイツが売られていました(笑)


言葉はフランス語なので、フランス語を勉強している人にはなかなか楽しく面白い表現が色々出てきます。

例えば、荒れた男性主人公が店に入った時に、
「un vin sec」辛口白ワイン がグラスで出てきて、 「autre」 お代わり が注がれました。

うわ~単純。でも、たしかにそれでわかりますね



上にも書いたように、ストーリー的にはスッキリしないのですが、
映像と音楽、フランス語の心地良い響きを楽しむにはオススメだと思います。


コメント (2)
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