アメリカンオリジナルチーズとして有名なのは、
コルビー、コルビージャック、モントレージャック、ペッパージャック、といったものでしょうか。
「コルビー」(Colby) は、1874年にウイスコンシン州中部のコルビーという町で生まれた、生粋のアメリカオリジナルのチーズ。
ベニノキの実や種から抽出した食品着色料を使っているため、外観はオレンジ色で、チェダーに似た製法でつくられるため、味わいはチェダーチーズ似です。
コルビーとモントレージャック(カリフォルニアのモントレー産のなめらかでクリーミーなチーズ)を混ぜ、大理石のような模様が特徴なのが 「コルビージャック」(左)。
モントレージャックにスパイスをミックスしたのが 「ペッパージャック」(右)
それにしても、アメリカのチーズは色々なものを混ぜ込んだものが多いと感じます。
ドライフルーツ(クランベリー)、スパイス(アニス、フェンネル、シナモン、クローヴなど)をはじめ、ゴマ、ハラペーニョ(生とドライと両方ありました)、ハバネロ、ガーリック、シイタケとカレースパイスを加えた「カレー&シイタケジャック」なんてものもありました
ところで、「・・・・ジャック」 という名前が多いですよね?
「ジャック(Jack)」はアメリカではチーズの意味があるので、「・・・ジャック」は「・・・チーズ」というわけなのです。
そして、アメリカのチーズの生産の中心地はウイスコンシン州ということも、今回初めて知りました。
州最大の都市ミルウオーキーの緯度は札幌やドイツのミュンヘンを同じで、いずれもビール の名産地。
よって、ウイスコンシン州では、ワインとチーズのマリアージュよりもビールとチーズのマリアージュの方がポピュラーなのだとか。
これも、へえ~、ですね。
会場には実にさまざまなチーズの展示があり、ホント、アメリカのチーズに対する認識が改まりました。
フランスっぽいパッケージ&ディスプレイ
スティック状のものは、裂けるタイプのチーズ
小分けにパックされたものから
大きな塊状のものまで
便利なポーションタイプも
チーズを使ったオリジナル料理のコンテストも実施されました
カニ爪とペッパージャックのスップリ風 -豆乳クリーム仕立て-
(ペッパージャック、クリームチーズを使用)
冷製チーズフォー
(モントレージャック、5年熟成のチェダーチーズを使用)
家庭でなら、こんなふうにビスケットにクリームチーズを乗せただけでも、
ちょっとしたオヤツやティータイムのお供にもなりますね。
村山氏のUSAでのチーズ視察話をはじめ、まだまだ紹介しきれないことがたくさんありますが、随時取り上げていきたいと思いますので、お楽しみに。