ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

アメリカチーズフェスティバル2008[後編]

2008-11-04 11:03:19 | おいしい食べもん


アメリカンオリジナルチーズとして有名なのは、
コルビー、コルビージャック、モントレージャック、ペッパージャック、といったものでしょうか。

「コルビー」(Colby) は、1874年にウイスコンシン州中部のコルビーという町で生まれた、生粋のアメリカオリジナルのチーズ。
ベニノキの実や種から抽出した食品着色料を使っているため、外観はオレンジ色で、チェダーに似た製法でつくられるため、味わいはチェダーチーズ似です。




コルビーとモントレージャック(カリフォルニアのモントレー産のなめらかでクリーミーなチーズ)を混ぜ、大理石のような模様が特徴なのが 「コルビージャック」(左)。

モントレージャックにスパイスをミックスしたのが 「ペッパージャック」(右)


それにしても、アメリカのチーズは色々なものを混ぜ込んだものが多いと感じます。

ドライフルーツ(クランベリー)、スパイス(アニス、フェンネル、シナモン、クローヴなど)をはじめ、ゴマ、ハラペーニョ(生とドライと両方ありました)、ハバネロ、ガーリック、シイタケとカレースパイスを加えた「カレー&シイタケジャック」なんてものもありました 



ところで、「・・・・ジャック」 という名前が多いですよね?

「ジャック(Jack)」はアメリカではチーズの意味があるので、「・・・ジャック」は「・・・チーズ」というわけなのです。


そして、アメリカのチーズの生産の中心地はウイスコンシン州ということも、今回初めて知りました。

州最大の都市ミルウオーキーの緯度は札幌やドイツのミュンヘンを同じで、いずれもビール の名産地。
よって、ウイスコンシン州では、ワインとチーズのマリアージュよりもビールとチーズのマリアージュの方がポピュラーなのだとか。
これも、へえ~、ですね。



会場には実にさまざまなチーズの展示があり、ホント、アメリカのチーズに対する認識が改まりました。


フランスっぽいパッケージ&ディスプレイ




スティック状のものは、裂けるタイプのチーズ


小分けにパックされたものから


大きな塊状のものまで




便利なポーションタイプも










チーズを使ったオリジナル料理のコンテストも実施されました



カニ爪とペッパージャックのスップリ風 -豆乳クリーム仕立て-
(ペッパージャック、クリームチーズを使用)



冷製チーズフォー
(モントレージャック、5年熟成のチェダーチーズを使用)



家庭でなら、こんなふうにビスケットにクリームチーズを乗せただけでも、
ちょっとしたオヤツやティータイムのお供にもなりますね。



村山氏のUSAでのチーズ視察話をはじめ、まだまだ紹介しきれないことがたくさんありますが、随時取り上げていきたいと思いますので、お楽しみに。



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