昨日に引き続き、コンテスト入賞者の料理を紹介します。
入賞者の顔ぶれを見ると、上位3名をはじめ、いずれも有名ホテル所属者。
若いシェフにとって、一流ホテルの厨房はいい修行の場になっているようです。
が、今回入賞した中で唯一ホテル以外のシェフが、すぐ下に紹介する
「ベイサイドレストラン ブラン・ブルー」の織田(おりた)さん。
愛媛県新居浜市にある海洋レクリエーション施設「マリンパーク新居浜」のクラブハウスに隣接するフレンチですが、ここの料理長は4年に一度開催される料理オリンピックの日本ナショナルチームにも選ばれた(2004年)篠原伸明シェフ。
地方のフランス料理店とはいいながら、かなりレベルが高いお店のようですね。
厚生労働大臣省賞: 織田 尚樹 ベイサイドレストラン ブラン・ブルー
車海老をすべて味わうオードブル
イベリコ豚のあご肉の煮込みサングリア風味とほほ肉のミートボールシェリー酒酢風味
柿のデザート マルサラ酒風味のサバイヨンソース添え
外務大臣賞: 渡邊 高志 観音崎京急ホテル
生ハムと海老を包み込んだ野菜のポーピエット 生ハムのコルネ添え
イベリコ豚頬肉の煮込みとあご肉のファルシー2種のテイストで
柿のクルスティアンと柿のカヌレのマリアージュ スペインの塔に見立てて
(社)全日本司厨士協会会長賞:河本 智義 オリエンタルホテル広島
海老のフラン、生ハムで巻いたカッテージチーズ添え
豚あご肉の煮込み、赤ワインソース
柿のグラタン見立て、リンゴのコンポート添え
敢闘賞: 入沢 雅美 高崎ビューホテル
敢闘賞: 中澤 大哲 株式会社パレスホテル
敢闘賞:渡邊 拓磨 仙台ロイヤルパークホテル
気になる料理はありましたか?
甘いもの好きの私はデザート に目がいってしまいますが、
「柿」に「チョコレート」を組み合わせた人が多く、これは参考になるかもと思いました。
最後に・・・・、この審査の基準で感心したのは、味や見た目など、従来の料理コンテストの基準だけでなく、食の安全、安心、食べ物をムダにしない、といったことも考慮されているということでした。
出来上がった料理の重量に加え、使った材料の廃棄部分の重量も計量しています。
とかく、高級店などではゼイタクな使われ方をされがちな食材ですが、ムダにせずにできるだけ使い切ることにポイントを置いたコンテストというのは貴重な存在で、他のコンテストにもぜひ取り入れていってもらいたいなと思いました。