拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ワサビ

2021-07-28 10:29:55 | 日記
私が足立区民になったのは30年くらい前。当時、バスに乗ると、外国人(東洋系、西洋系を問わず)ばかりで、ここはどこの国?と思った。後年、日本にいるドイツ人に聞いたのだが、東京の東、足立区のあたりは地価が安いから家賃も安いという噂(=真実)が外国人の間で広まっていたという。だから、多くの外国人が足立区に住んだのだ。そして、日本人と恋に落ちて子供がたくさん産まれたのだろう。今や、日本選手といっても、一見してそのルーツはインターナショナル。あのときバスに乗ってた人達の子供もいるかもしれない。このことは、種の保存の見地からも合理的。だいたい、雌雄に分かれて遺伝子の組合せによって子孫ができるのは多様性を求めたからである。かりに、今いる人間の遺伝子がスターウォーズのクローン戦士のように一種類だったら、一つの疫病によってあっという間に全滅するかもしれない。それに、そもそもの日本人だって、北方系、大陸系といった複数のDNAの混合体である。因みに、私は、戸籍にバツが付いたとき、次の相手はドイツ語をしゃべるイタリア人と決めていた。最近は、千一夜物語の影響で、ドイツ語をしゃべるイラン人にも興味がある(近いところで、ドイツ語をしゃべるトルコ人は結構いる)。そう言えば、なんかの番組で、イランをひっくるめて「アラブ」と言っていて、私、え?イランはアラブじゃないよな、イランはインド・ヨーロッパ語族でアラブはアラビア語族だよな、と思ったら番組後半で訂正していた。こないだの開会式を見てからは、ドイツ語をしゃべるカザフスタン人もいいな♥と思った。話は変わって(引き続きオリンピックネタ)、自転車のクロス・カントリーの試合を見てたら、コースのあちこちに現地の伊豆らしい名前が付けられていて、その中に「WASABI」があった。なるほど、ワサビと言えば伊豆である。そのことを知ったのは、朝ドラ「青春家族」。橋爪功演じるお父さんが妻に無断で伊豆のワサビ田を買う話である。急勾配の斜面にあって、近くに清流が流れていた。自転車コースの「WASABI」も急勾配で、なるほどと思った。ドラマでは、ワサビ田の売値が1,000万円という破格値だったので橋爪父が飛びついたはいいが、整備するのにさらに1,000万円かかり(購入費と同じくらい整備費がかかるのは、中古の楽器を買ったときのあるあるである)、橋爪父は、妻と共有する自宅に抵当権を設定するため「登記書」を勝手に持ち出すのだが、「登記書」という言い方はない。一般に「権利証」「登記済権利証」である。ドラマでも途中から「登記済権利証」に直っていた(なお、抵当権設定のためには、妻の実印と印鑑証明書も勝手に持ち出しているはずである)。因みに、このドラマでは、橋爪父は遥クララ演じる芸者と浮気をする。私の記憶にある限り、朝ドラで浮気を描いたのはこのドラマが最初である。私は、そのシーンで思わず「きゃー」と叫んだ。自転車競技の話に戻る。急斜面を自転車で登るのは見るからに大変そう。多くの選手が降りて押していた。中山の丘の上にあった実家にたどり着くのに、途中で自転車を降りて押していた昔を思い出した。そう言えば、水泳で金をとった選手が「最後、止まった」と言っていた。もちろん、ぴたっと止まるわけではない(そうだったら金メダルはとれない)。止まっているかのようにきつくなるということである。競馬でもよく「(馬の)脚が止まった」という表現を使うが実際に止まるわけではない。だが、馬以外でホントに止まったのを見たことがある。ヴァラエティ番組で、いろんな動物が競走したのだが、ラクダだったっけ、ものすごいスピードで走っていたのが、いきなりがくっとなったと思ったらビクとも動かなくなった。ラクダのONとOFFの切り替えの速さにびっくりした。そのレース(?)で優勝したのはポニーのナリタブラリ(!)アンである。因みに、うちのワサビは、ワサビ田のワサビではなく、「サビ猫」からとった名前である。国際映画賞をとった「WASABI」っていう北野武監督の映画もあったっけ。