拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

下総の国に音楽を聴きに密入国した件

2024-06-30 19:49:04 | 音楽

横野好夫です。今日は、こちらの演奏会を聴きに行ってきました。

演奏会が執り行われたのは下総の国。ワタクシは、下総の国への入国ヴィザを持ってござらん。だから、江戸川を超えて彼の地に行くのは密入国となるからして相当な覚悟が必要。だが、TsY先生のピアノとE先生のクラリネットは是が非でも聴きたい(第1回千人通唱会では、このお二方とワタクシとでクラリネットのトリオを構成した関係である(TsY先生はピアノが本業だがクラリネットも吹かれる))。加えて、プログラムが重厚で魅惑的。で、結果は、密入国の危険を冒してでも聴きに行った甲斐が十分あった。前半二曲のE先生のクラリネットは出し惜しみなく超絶技巧が披露されたし、最後のブラームスは、TsY先生のピアノという大船に乗ったうねるような熱演であった。

終演後、ロビーでそのTsY先生とE先生が二人並んでおられる。こりゃちょうどいい。いっぺんに二人にご挨拶できるぞ。で、ご挨拶した。E先生は握手を求めてくださった。あと、聴衆の中に、味噌煮込合唱団(仮名)でともにアルトを歌ったお姉様がいらして、こちらともご挨拶ができた。なにやら、亡命中に祖国に戻って知人との再会を喜んでいる風のワタクシであった。

因みに、モーツァルトの「ケーゲルシュタット」の「ケーゲル(ン)」は9本ピンのボーリングであり、「シュタット」は「場所」の意味である。モーツァルトはボーリング場でこの曲を作曲したという噂からその名が付いたという。

因みの因み、私が決死の覚悟で渡った江戸川は、その原型は利根川であった。利根川は、江戸時代における河川大改修によって注ぎ口が東京湾から銚子沖の太平洋に付け替えられたものである。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿