拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

楽譜と測量記号の三角点

2021-07-17 21:11:39 | 音楽
90歳のインストラクター・タキミカさんは、今、英語を勉強されていて、夢は、外国でインストラクターをすることだそうだ。歳は関係ない。何歳でもやりたいことをやる。そういう世の中になりつつあるのは喜ばしい。例えば、ピアノやヴァイオリンは、大昔は、3,4歳から始めなければモノにならないと言われていたが、最近は80歳過ぎで習い始める人がいるそうな。プロでも、中学から始めただとか、なんと言っても超絶技巧のユジャワンは始めた歳が6歳である。かくいうワタクシも、オーボエとフルートを始めたのは、まがいもなくカンレキを過ぎてから。この調子で、新しいことに挑戦し続ければボケずにすむのだろうか。いや、活発な人でもボケるときはボケるという。ここでもゲームチェンジャーはワクチンかもしれない。因みに、ワタクシが、某会の例会で、終わった後、後悔の涙にくれずにお酒が飲める程度の演奏をする、という基準で言うと、クラリネットは練習せずともそこそこ吹ける。ヴァイオリンは練習せずとも下手に弾ける。オーボエとフルートはうーんと練習して下手に吹けるかもしれない、そんな感じである。毎日、全部の楽器を練習するわけにはいかないから、次の例会に向けて、次回のカンタータに登場する楽器(でできそうなヤツ)があればそれを練習していこう、そうすれば、10年後には、どれもそこそこ下手に演奏できるくらいになっているかもしれない、これが私の目論見である。しかし、番外編のソロ会では、私は、ジルソンの「オーボエとクラリネットとピアノのためのトリオ」を吹くのだが、これにはかなり力(リキ)が入っていて、きっちり練習して挑むつもり。楽譜も、ソロ楽譜はあるのだが、数え間違いをしそうなので(迫り来るボケの恐怖)、オーボエとクラリネットが並んでる楽譜を作った。使ったソフト(今ではアプリと言うべきか)はミュゼスコア。例によってタダである。これは、一音一音手入力。私としては珍しくお金を出して楽器メーカーKのソフトを入手してあって、そっちは、PDF楽譜をスキャンする能力に長けていて難なく楽譜が作れるという触れ込みだったから買ったのだがダメ。最近、マニュアル本を入手したがやっぱりダメ。これでスキャニング能力が高い?他のソフトがよっぽどダメってこと?私のスキルの問題かもしれないが、とにかく使えないからミュゼスコアで手入力している。が、こっちはこっちで手入力の面倒以外に問題がある。融通が利かないのである。例えば、クレッシェンドの線をここまで引きたいと思って引く。ところが、勝手に長くなったり短くなったりする。例えば、ピアノとフォルテの間にクレシェンドを引く場合、元の楽譜に従って、その中間くらいまで引いても、マウスから手を離すと、フォルテの位置まで勝手に伸びてしまう。そういう意味の融通の利かなさである。変則的な投球フォームや打撃フォームを一切認めず直そうとするコーチのタイプである。それをなだめすかしてほぼ元の楽譜通りに仕上げたつもりである。ところで、今回、ジルソンの楽譜を作っていて、元の楽譜に見たこともない記号があった。三角の中に点が入っている記号である。底辺がなければショートフェルマータだが、底辺がしっかりある。調べたら、測量の三角点を表す地図記号だった。ミュゼスコアには某大な記号が用意されているが、さすがに測量記号は入っていなかった。