拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

デスです

2021-07-21 06:17:12 | 音楽
昨日の記事の第1稿には、月光ソナタの第1楽章を♪ソド♭ミ……とハ短調で書いたが、これは間違っていた。正しくは♪♯ソ♯ドミ……の嬰ハ短調(ツィスモル)であった。Y先生美女のご指摘。おお、そうであった。私が1年生のときの高校の吹奏楽部の夏合宿(軽井沢)で、部長が、夕食後、練習場所に集まって、参加者が同じ曲を弾いて競うピアノ合戦をやろうと言い出して、お題がまさに月光の第1楽章。だから、私はこの曲を弾いたことがあるのに間違った。私はホントにテキトーな人間である。そのピアノ合戦の話。エントリーした中で私がトップバッター。拙い演奏が終わり、2番手が音大のピアノ科を目指していたイトーさん。曲も勝手に派手な悲愴の第3楽章に変えて縦横無尽に弾いていたところに施設の舎監が乱入して「夜、音を出すな」。合戦はそこでおしまい。だから私とイトーさんの一騎打ちになってしまった。こりゃ勝敗は火を見るより明らか。私は、衣川で藤原氏の急襲を受けた義経であった(勝ち目はないってこと)。この衣川の戦いで名高いのが弁慶の立ち往生。私が最初に見た大河が「源義経」であり(タッキーが主演のずっと後のじゃないよ)、弁慶は、前年「太閤記」で秀吉を演じた緒形拳の続投だったが、その立ち往生の様子は今でも鮮明に覚えている。それを見た義経が「弁慶、死してもわれを守るか」と言ってお堂に入り、家来が泣きながら外から火を付けるのである。テーマ音楽も鮮烈で、後年、武満徹の作であることを知った。月光に戻る。Y先生美女のご指摘メッセージの中に「2楽章とは同主調関係なんですよね」とある。おお、そうであった。第2楽章は、♭5個=変ニ長調(デスドゥアー)。嬰ハと変二は異名同音である。そして、デスドゥアーと言えばデススター。いみじくも、昨日の記事ではデススターについても書いている。スターウォーズの第1作(エピソードⅣ)では表面の排気口から爆弾を投入されて爆発したデススターは、第3作(エピソードⅥ)では、中に入り込まれ、中央部の原子炉に打ち込まれて爆発したのである(宇宙戦艦ヤマトの劇場版第3作にそっくりのシーンがあった)。そして、最新第9作では、近くの星に墜落したデススターの残骸が登場する。因みに、「デスドゥアー」と「デススター」をからめるネタは日本だから通用するネタである。前者の「デス」は「des」であり、後者の「デス」は「death」だから欧米人の耳には全く違う音に聞こえるものである。その「デスドゥアー」=変ニ長調。大好きな調で私にとっての名曲ぞろい。例えば、プッチーニの「冷たい手」もそうだし(後半、ハイCが出るあたりは変イ長調になっている)、こないだ某会でめずらしく男になって歌った「カルメン」の「花の歌」もそう。そして、「サムソンとデリラ」のデリラのアリアもこの調である。このアリアこそ、某会で、女として歌いたいのであるが、最高音が下司(♭G)で、絶叫と言うか、悲鳴になってしまうから原調ではできない。だが、頭の中にはDes durで入っているからその調で歌いたいのが本音である。そして、再びベートーヴェンのピアノソナタに戻るが、熱情ソナタの第2楽章もデスドゥアー。これこそ「my favourite piece」で、生涯もっともよく弾いた曲である。さて、今日はようやくワクチン1回目。帰ってから副反応が出なければ、二代目O子(ええとこのお嬢さん)がウチにくることになった話をいたしましょう(予定は予告なく変更されます)。

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