拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

見せております!

2021-07-25 08:23:43 | 日記
開会式で、コンゴ選手団が登場したとき解説者が「昔の国名はザイールだった」と言ったが、もっと昔(私が小学校で習ったとき)はコンゴだった。「多摩川駅」が昔は「多摩川園前駅」だったが、もっと昔は「多摩川駅」だったのと同様である。そっか、(移動ドで)♪ド、レ、ミ、ファ、ソッ、ドー、(ン)シーララーソ(ン)♯ファーラソッミー……てよく聞くけどゲーム音楽だったのね。ゲームとゴルフにはまったく疎い私。開会式の音楽といえば、直前にクビになった人がいたよね。ホロコーストを揶揄したのは……これはまた別の人か。ホロコーストの揶揄と言えば、大昔、三人組のある音楽ユニットが、コンサートにナチスの制服を連想させる衣装で登場した。私は嫌悪感を覚えたし、世界に通用すると言われたこのユニットがそんなことをするのにがっかりした。今回のクビだ辞任だって騒ぎの原因も大昔。カラヤンだって、ナチス党員だった過去のおかげで、戦後もアメリカで煮え湯を飲まされた。だったら、このユニットだって非難されておかしくないのだが、そういう声はあがらない。メンバー(特にそのうちの一人)が超大物だから、と言うのなら不公平である。さて、オリンピックの熱戦を見てて、私、歳をとったのだろうか、妙にうるうるしてしかたがない。特に、三宅宏実選手については、メダルなんかどうでもいいから、神様、一回だけでも挙げさせてあげてと思った。なんてったって、私が物心がついて最初に見たオリンピックは1964年の東京五輪。そして、その大会で鮮明に覚えているのは、三宅選手の伯父さんの三宅義信選手が表彰台の上で、金メダルを高々と掲げ、アナウンサーが「見せております、見せております!」と絶叫したシーン(あと、閉会式で五輪の旗が降ろされるシーンが寂しかったことも覚えている)。大学の体育で重量挙げを選択したのもその影響である(授業でも体重別に分けられるのだが、私、1年間で激太りしたせいで、重量級が軽量級で楽に勝つみたいな状態になった。先生からも「楽勝だね」と言われた)。なもんだから、三宅宏実選手を応援していて、今回、(多分)最後の競技になるということで関係者ではないのに感無量だったのである。コンゴじゃなくて今後、三宅宏実さんがコーチとしてオリンピックに登場したら、その育てた選手を応援するんだろうな。「応援」と言えば、まあ、三宅選手についてはそうした応援する理由があるのだが、一般に、日本人だから日本の選手を応援する……というのはどうなんだろう。と思っている。だって、日本は、このコロナ禍にかかわらず多くの国からやってきた選手の皆さんに「ウェルカム」と言った。「ウェルカム」と言っておいて、負けてくれ、と言うのは筋が通らない感じがする。だが、身内が応援しなくて誰が応援する?最後の最後に味方になるのは身内だけ(普通は)。タケシさんが講談社を襲撃したとき、「ウチのおふくろは、死刑にしてくれって言った。ひどいばばあだ」なんて言ってネタにしていたが、本心のはずがないのは誰でも分かる。まあ、対戦相手の母国の人は対戦相手を応援してるんだから、こちらも日本人を応援してバランスがとれるということか。だけど、「コソボを代表して来ている」なんて聞くと、あのコソボから!大変だねー、と思って応援したくなる。柔道でメダルをとった日本選手の決勝の相手は高身長のイケメンだったから、こっちを応援してた人もいたんじゃないかなぁ。このような熱戦が繰り広げられている舞台裏で、オリンピック賛成派と反対派の直接対決もあった模様。相当に激しく組み合ったようである。ただ、どちらの派であるにしろ、敵を罵るときはマスクを付けてやってちょうだいね。