拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

オペラが先で童謡が後って例も

2018-03-14 11:41:32 | 音楽
前回の記事のためのリサーチで分かったこと。フンパーディンクのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」の冒頭のグレーテルの歌はドイツの童謡そのものであった(ちょっとメロディーを伸ばしたりしてるけど)。それが最初から分かっていれば、元の曲は何なのだろうとルチア・ポップのCDを聴く必要はなかった(でも、「アイア・ポパイア」という別ヴァージョンを知ったという収穫はあった)。するともう一つこのオペラの中で気になってる曲(移動ドで♪ソドミレドソソソ、ソドミレドラララ)の調査も楽勝のはず。オペラの歌詞がそのまま童謡の題名だと思えばいい。するとこの曲は「Brüderchen komm tanz mit mir」という童謡に違いない。で、Youtubeで検索。たくさん出てきた。で、聴くと……あれーえ?メロディーが違うぞ。移動ドで♪ソドドドシレソ、ソレレレドミソ。いくら待っても♪ソドミレドソソソが出てこない。で、あれこれ調べた。すると、なんとこの曲については、童謡の歌詞だけ借りてメロディーはフンパーディンクが新規に作曲していた。童謡をそのまま引用したのは冒頭の曲を含めて三つ、他は「後から」童謡になったのだそうだ(Wikiのドイツ語版より。最初からこれを見ていれば早かった)。じいさんに、なってもしらぬ、ことばかり(誰が「じいさん」だ(怒)って自分で言ってる)。今回もいろいろ目から鱗であった。いや待て("Doch halt!"~フィデリオより)。冒頭の曲も、「Brüderchen」にしても、日本でどういう曲だったか(私が小学生のときどういう風に歌ったり吹いたりしたか)がまだ判明してない。冒頭の曲はあきらめるとして、♪ソドミドソソソはどうにかして思い出したい。いろいろ歌ってみる「右見てシャンシャンシャン」「右見てトントントン」「かかとをつけてトントントン」……なんだか創作の世界に入って来た感。

アイア・ポパイア(ドイツの童謡)

2018-03-14 08:28:47 | 音楽
ほうれん草をエネルギー源とするポパイの話ではない。オペラ「ヘンゼルとグレーテル」(フンパーディンク)は、壮麗な序曲の後、グレーテルの歌で始まる。(移動ド)♪ソーラソファミミミレドレミーーーーーー、(ド)ソーラソファミファミレドレドーーーーー……この曲、絶対小学生のとき音楽の授業で歌ったか笛で吹いたかした(フレーズの最後のミやドはこんなに伸ばさなかったが)。何の曲だったかどうにも思い出せない(歌詞も出てこない。当時から♪ソーラソファと歌った覚えがある)。この際、調べてみよう(国会中継で耳に付く言葉=「この際」。私、この言葉は「ちょうどいい機会だから」というニュアンスだと思っているのだが、国会では、場面を変えるとき(質問者が変わる、延会にする等々)「この際」と言う。なんか不自然。私が変なのか?)。調査対象=ルチア・ポップの「ドイツの子供の歌」。元はドイツの童謡だと当たりをつけて。で、1曲目から聞くのだがなかなか出てこない。おっ、出たーっ。♪アーイアポパイア……「アイア・ポパイア」という曲であった。「アイア・ポパイア」は子供を寝かしつけるときの「ねんねんころりよ」みたいな言葉だそうだ。調査を続行。な、なんと、この曲には「アイア・ポパイア」の部分が「SUSE LIEBE SUSE」(ズーゼ、可愛いズーゼ)になっている別ヴァージョンがあった。なんだ、このオペラの歌詞と同じじゃん。「元はドイツの童謡」ではなくて「ドイツの童謡」そのものであった。その後に続く歌詞は両ヴァージョンとも同じ。藁の中でもぞもぞしてるのは裸足のガチョウだった、靴屋には皮はあるが木型がないので靴を作れない、だからガチョウは裸足だった、という歌。ヘンゼルとグレーテルに共通する貧困の世界……おお!だからしょっぱなの曲がこれだったのか。