拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ピカルディ終止の逆(微笑み返し)

2018-03-17 14:34:36 | 音楽

すぐに見つかるものだと思って近くの水路に猫柳を探しにいったのだが、鯉はたくさん泳いでいたが、猫じゃらしのような猫柳は皆目見つからなかった。さて、キャンディーズの「年下の男の子」のフリで、私は片手をくるくるして下げる仕草が好きなのだが、あのくるくるは頭を撫でる仕草?頭を撫でられるのは人間も猫も嬉しい。うちのお嬢たちも大好きで、ケメ子は無言で頭を私の手に押しつけてきて催促するし、ワサビは撫でるのをやめるとニャーと言って継続をアピールする。その後の下げる仕草は、撫でてる相手が年下であることを表しているようでもあり、出る釘は打たれるの図のようでもある。以上、長年生きてきて、今日初めて湧いた感想であった。さて、キャンディーズの最後の曲の「微笑み返し」。実は私、この曲が最初に出たとき、なんだかこれまでの曲の寄せ集めのような感じでいまいち好きではなかった。唯一、最後の「それぞれの道を歩いてゆくんですねーーー(Gdur)ーーーー(Adur)の和音進行には泣けたが(今も泣ける)。でも、今聴くと感慨も新た。さすがは阿木耀子さん(作詞)だと思う。お引っ越しでこれまで住んでいた家を出ていくという設定はもちろんキャンディーズがもうじき解散することが背景にある。引越のために家具をどかしたら見つからなかった「ハートのエース」が出てきたって?私んとこもお引っ越しをすれば行方不明になったバロック式のリコーダーが出てくるだろうか。そんなことよりも、「お引っ越しのお祝い返しは今度は二人別々ね」に私はどきっとした。これって離婚のことじゃん。もちろんキャンディーズがファンの前から「お引っ越し」をするほかにメンバー同士でもさようならとする、そのことを言ってるのだろうが、一般的にはこれは離婚だ。どきっとしたのはそのせいだ。この曲を聴いていた当時、まさか自分がバツイチになるなんて考えもしなかったもんな。さて、バッハの曲などで、ずっと短調だったのに、最後の終止だけ長調になることがよくある。ピカルディ終止というそうだが、「微笑み返し」は逆。ずーっと長調なのに最後だけ短調。なんだかとことん悲しい曲に思えてきた(同時に、すごいいい曲だと改めて思った)。

ダメンズウォーカー(年下の男の子)

2018-03-17 09:16:13 | 音楽
学生の頃、特にドイツ語の歌詞は呪文だった。発音ばかり気にして、意味は二の次だった。当時に比べて初見歌唱能力が落ちたと嘆くことしきりの私であるが、考えてみれば、今は初見で歌ってる最中から歌詞の意味を考えてるから脳の作業量は増えている。大体とちるのは歌詞の意味でひっかかったときだ。昔は、意味を考えようにもドイツ語が分からなかったから考えようがなかった(知らぬが仏)。だからモーロクしたわけではないのかもしれない(と自分を慰める)。ということで、愛唱歌である「年下の男の子」も今聴くと新鮮な驚きに満ちている。まずしょっぱな。「まあっかなリンゴをほおばる」。真っ先に思ったこと=歯が丈夫じゃなきゃほおばれない。歯は大事にしなきゃ。それから。問題の年下の男の子は、寂しがりやで生意気で意地悪……だめじゃん。なのに「好きなの」。歌の主はダメンズウォーカーであった!よりによってなぜ?母性本能ってやつ?と思ったら作詞者は男であった。なーんだ。こんなお姉様がいたらいいという願望かぁ。因みに、キャンディーズの最後の曲の「微笑み返し」の作詞は阿木耀子さん!でもその話は次回以降に。そういえば、「年下の男の子」の男の子の立場から見た歌があった。♪と~うぉ~しぃ~~~~~う~えの、ひいいいとぉ~~と書いてみたが、森進一の歌を文字で表すのは不可能だ。因みに、「ほおばる」=「頬張る」=頬が張るほど口の中につめこむ……ガッテン!