拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

バッハからバラの騎士を連想する場違いな私(でも「バ」は一緒)

2018-03-06 08:58:59 | 音楽
おっと、一番書きたかったことを書き忘れた。カプでその「Nun lob」(BWV28の第2曲)を歌ってて、とにかく感動したのだが、この曲は下3声がもぞもぞうごめくその上でソプラノが長く伸ばしたコラールを歌うのだが、で、クライマックスのあたり、ソプラノが「ド」の音を長ーーーく伸ばす、で、アルトがもぞもぞしながら上がって行ってなんとソプラノの「ド」を受け継ぐ形で「ド」を伸ばす。私、ぞくぞくっときた。とっさに、バラの騎士の有名な第3幕の3重唱のクライマックスで、ゾフィーが高いシ(H)をぴゃーんと出して、その一瞬後、マルシャリンが同じ音を受け継いでぴゃーんと伸ばすシーンを思い出したのだ。思わず、そのことをみんなに話す。バッハを歌ってて、バラの騎士を連想する場違いさに気づいて思わず赤面した私であったが(ウソ。赤面などしない。もう少し面の皮は厚い)、みんなは「しょうがないヤツだ」と苦笑していた。でも「バッハ」と「バラの騎士」、頭韻は踏んでいるぞ(無理矢理)。(追記)さらに「場違い」も併せて「バ」の3連チャン(こういうささやかな喜びで人生は彩られる!)

「Sei Lob」(BWV231)の正体

2018-03-06 08:32:02 | 音楽
歌いまくる会でBWV106を歌って大いに盛り上がった日の午前中は、実はカプという合唱団の練習だった。「交換条件」で私が復帰したところだ(歌いまくる会のソロ・コーナーで素晴らしいタミーノを聴かせたくれたのがそこの指導者)。そこでバッハの「Nun lob,mein Seel,den Herren」という曲を歌ったのだが、あれ?これ歌詞違いで指揮をした覚えがある(40年前。室内合唱団の学生指揮者だったとき)。「Sei Lob und Preis und Ehren」とかいうやつだった。たしか「偽作」という噂だったよなぁ。でも今回、歌ってみたらとってもいい曲。偽作とは思えない。で、調べてみた。すると、今回歌った「Nun lob」は、カンタータ第28番の第2曲。すなわち、紛れもないバッハの作品。で、これを編曲してモテットに仕立てられたのが「Sei Lob」(BWV131)。で、その「編曲」をしたのがテレマンらしい。それで「偽作」の疑いがもたれたのだ。でも、元の音楽はバッハだし、しかも今回歌ったのはその元の方なんだから、いい曲と思ったのは当然であった。と、腑に落ちて一件落着。ところで、その「偽作」の方だが、私達が室内合唱団でとりあげた当時(40年前)、たしか、モテット第7番だか8番だかって言ってた覚えがある。BWVの番号からすると7番か?(BWV230が6番だから)そうだ!ネットに室内合唱団の演奏記録があった!あれで見てみよう。あるある。6月演奏会だった。だが「Sei Lob……BWV231」とあるだけ。ふむ。この演奏記録を作ったのはたしか先輩のYさん。Yさんはとっても詳しい方だから、今BWV231をモテット第○番なんて言わないのをご存じだから曲名からその部分だけ削除したのかも。因んだ話その1。BWV28が「lob」でBWV231が「Lob」なのは、前者は動詞(lobenの命令形)で、後者は名詞だから。その2。そのネットの演奏記録を観てみたら、なんと私が学園祭でヴァイオリンを弾いてる写真がアップされていた。日付は1980.11。室内合唱団で名曲喫茶をやったときのステージだ。三人でパッヘルベルのカノンを弾いていて、その真ん中が私。