拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

「ひもじい時にまずいものなし」(ヘンゼルとグレーテル)

2018-03-13 09:13:41 | 音楽
パラリンピックに出てる成田緑夢選手の名前の読みは「ぐりむ」。なるほど、グリーン+ムでグリムか!その(って成田選手には関係ないが)グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」のオペラ(フンパーディンク)の英語版の映像サイトを教えていただいた。おおっ。お父さんが「Hunger ist der beste Koch」(腹ぺこは最高の料理人」と歌うとこ、「Hunger makes the finest sauce」(空腹は最高のソース)と歌っている。さすが兄弟言語、うまくはまるものだ。もし英語版の「finest」がオリジナルの直訳の「best」なら音が一個余ってたところだ。ん?実は英語でもホントは「best」?今ググったらそれしかヒットしない。ってことは、このオペラのためだけに「finest」にしたってことか?「sauce」の部分はドイツ語と同じ意味の「cook」でもよいようだ。日本では「空腹は最高の料理人」よりも「空腹は最高のソース」の方が一般的だろう。と言っても、日本には昔はソースなんて言葉はなかったわけで、ことわざとしては「ひもじい時にまずいものなし」と言うそうだ。でもこれではオペラの歌詞にはならない。日本語で上演するときはどう言ってるのだろうか。ある上演では「Hunger ist der beste Koch」を2回繰り返すところで一回目に「はーらさえ、へってれば」、2回目に「なーんでもうーまいさ」で完結させている。でも、オリジナルみたいに一回で言えないかい?故斉藤晴彦さんなら早口で音にはめこんだことだろう。お!これはどうだ?♪はーらぺこは、よいコック!ちょっとこれよくない?(悦悦)因みに、Y先生とS藤さんご夫妻の白井少年少女合唱団でこのオペラをやるそうだ。脚本はS藤さんだそうだ。どういう風にするんだろう。興味津々。