鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

こんな時期でも業績を上げている企業の共通項とは

2009-02-07 | Weblog
 6日は東京・有明の東京ビッグサイトで開催されている第67回ギフトショーを見に行った。昨年から下手なお店を覗くより面白いものがあるので、定期的に行こうかな、と思っているのと、昨秋の世界金融危機でどの程度影響が出ているのか、見てみたい気もあった。こうした展示会は1年くらい前に出展を計画するので、短期的な景気の動向の影響を受けないきらいはあるが、ことこのギフトショーについては引き続き全館ぎっしりと小間が建て込んでいてさらさら影響は感じられなかった。来場者も若い人を中心に結構入っていて、盛況だった。ギフトショーは消費の最先端ではなく、仕掛けをする仕入れを行うもので、なんとか目新しいものを仕入れよう、という流通業者が詰めかけているわけで、いまはともかく先行きの消費は健在であることをうかがわせた。
 新聞・テレビの最近の論調は派遣切りに象徴されるように不況感いっぱいの記事で満ち溢れている。7日付けの新聞も「「トヨタ自動車59年ぶりに最終赤字 3500億円に」とか、「パイオニア 薄型テレビ生産から撤退」、「国内6大銀行89%減益」、「米失業率7.6%に悪化」などの見出しが踊っており、国内外ともお先真っ暗な記事があふれかえっている。書く方も読む方も総悲観となっている。
 ただ、仔細に新聞を読むと、こんな時期でもしっかりと業績を上げている企業がないわけではない。たとえば、ハンバーガーチェーンの日本マグドナルドは08年12月決算は売上高4063億円で前年比2.9%増、最終利益も同58.5%増の123億円と過去最高のの業績となったし、サントリーも08年12月期の連結売上高は前期比1.2%増の1兆5129億円、純利益も同33.25増の320億円と過去最高となった。
 6日付けの新聞には同じビール会社のアサヒビールが08年12月期の連結決算で純利益が前期比1%増の450億円と8期連続で過去最高を更新した。他にもゲーム機器の任天堂や、衣料品ユニクロを展開するファーストリテイリングがこの時期でも好調な業績を上げている企業群がある。
 世界的な不況で目は暗い方へばかり行きそうであるが、どっこい着実に業績を上げている企業がることを忘れてはならないだろう。とかく、悲観的になると暗い、悪い話題ばかりに飛びつく傾向があり、そうした傾向を横目に業績を上げている企業は沈黙を守っているので、目立たないが、そうした企業があることも事実なのである。
 そうした企業の共通項は衣食住の消費の基本に近いところで着実に本業を守っていること、それに消費者から見て価格の安さや他にない品質など一味違う特色を出していることがあげられる。絶えざるイノベーションといえる改革が図られていることも付け加えなければいけないだろう。
 ギフトショーはそんな意欲を持った人が詰めかけているから、こんな時期でも盛況なのだ、とも思った。今回は熊本の衣料品メーカーの作った裂き織りなる婦人用のベストを買っただけの収穫しかなかったが、会場内の熱気だけは十二分に感じさせられた。 
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