とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018光岳・聖岳登山ツアー:1日目にして百名山完登!

2018-07-17 23:30:11 | 山登り
7月13日夜から16日にかけて、南アルプスの光岳・聖岳登山ツアーを敢行してきた。今回は、私の百名山完登を目指しての記念すべき登山ツアーだ。光岳は、過去3回ほど計画を立てたものの、台風や土砂崩れによる通行止めなどのアクシデントですべて流れていた。なんとしても、完登を果たしたいという後のない山行だ。参加者は、私を入れて13名という大パーティとなり、これだけ多くの仲間がお祝いをしたいとツアーに参加してくれたのは、本当にありがたいことだった。

13日の夜、長野県南信濃村の梨元停車場で仮眠する。翌朝4:30。予約しておいたタクシー2台が到着して、光岳登山口となる易老渡まで向かう。タクシーの運転手によると、前日まで土砂崩れの撤去工事が行われて通行できなかったらしい。まさに、開通直後で運がよかったとしか言えない出だしだった。4キロ程手前にある一般車駐車場も開通を待ち浴びた車が数多く止まっていた。タクシーは、一般車駐車場よりさらに奥まで入って行けるので、長い歩行時間を考えるとありがたい。

1時間ほどで易老渡の駐車場に到着する。入れるのは、タクシーなどの許可車両のみだ。トイレと入山届を出すプレハブがある。


6:00。全員が準備やトイレを済ますまで30分ほどかかり、やっと出発する。ほとんどの登山者は、出発していて最後のパーティになっていた。


駐車場から数十m戻ると橋があり、ここから登山道となる。


橋を渡り、先へと進む。


登山口から光岳への標高差は1700mもあり、長い登りが続いていく。


7:48。面平に到着する。ヒノキの大木が立ち並ぶ森だ。


標高が上がるに従い、日差しも強くなって暑くなってきた。水分補給をしながら休憩も行う。


急斜面が続き平らな場所が少ないので、斜面の途中でも休憩が必要だ。


葉っぱの陰で真っ白いギンリョウソウを見つける。


11:08。標高2354mの易老岳に到着する。登山口からすでに5時間以上もかかっていた。


易老岳を過ぎると、周辺の山が見えるようになってきた。


シダと立ち枯れた木の中を進む。


平らなところは、水溜りとなっている。


12:34。三吉平で一休み。


三吉平からは、最後の厳しい登りが始まる。風がなく、ますます暑くなってきていた。


水も残り少なくなってきたころ、ついに水場のある静高平に着いた。枯れる事もあるという水場だが、幸い十分な水量があり、冷たい水が滴り落ちていた。


この日は、小屋で自炊なので十分水を補給していかなければならない。冷たい水を補給して一安心だ。


冷たい水を飲んで休憩も十分できたところで記念写真だ。


水場周辺には、ハクサンフウロなどの高山植物も咲き始めていた。


静高平からは、木道を進む。


14:22。木道が終わるころ、今夜泊まる光小屋が見えてきた。


14:30。光小屋に到着し、受付を先に済ます。寝場所を確認し荷物などを整理してから、空荷で光岳山頂に向かう。

小屋から15分ほどで光岳山頂2591mに到着する。ついに日本百名山の百座目となる光岳に登頂し百名山完登となったのだ。みんなからお祝いの言葉と乾杯のビールを頂き、百名山完登の喜びをかみしめた。


光岳山頂は、樹木に覆われ展望はなく地味な山頂だ。せっかくなので、さらに7分ほど歩いた先にある光(テカリ)石まで行く。森の中を抜け、山頂の南西直下の開けた場所まで下ると石灰岩の岩峰が見えてくる。


光石とは、遠州側から遠望した時に夕日に照らされて白く光って見える石灰岩の岩峰の事だ。光岳は、これが山名の由来である。


光石の岩と岩の隙間には、高山の岩隙や礫地にしか見られない淡青色のミヤマムラサキがたくさん咲いていた。


光石の上で記念撮影。


光岳、光石などを巡ってきて再び小屋に戻ると16:30になっていた。小屋の中の荷物から食料やガスを持ってきて、小屋前で夕食の準備をすると17:30となっていた。


食事が終わり、部屋に戻ると何もやる事もない。消灯は19:30だというが、朝早くから歩きだし、長時間の歩行で疲れていたので、眠りにつくのは早かった。

参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図


「2018光岳・聖岳登山ツアー:2日目光小屋~聖平小屋」に続く。