とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018光岳・聖岳登山ツアー:3日目聖岳~易老渡

2018-07-19 22:02:38 | 山登り
聖平小屋の玄関前。この日も朝から好天に恵まれていた。


5:55。朝食を済ませ、玄関前で集合写真を撮ってから聖岳山頂を目指して出発だ。


小屋を出ると木道をしばらく歩く。


この辺りは、シカ害なのか高山植物は少なく立ち枯れの木も多い。




シカが入らないよう柵で覆われた範囲には、ニッコウキスゲが群落となって咲きだしていた。長い間の保護対策が功を奏してきたようだ。


登山道の周りにも、シカ害から高山植物を守るために柵で囲われている場所がある。


6:30。薊畑に荷物をデポしていく事にした。聖岳までは往復4時間かかるので、ここにデポするとかなり楽になるのだ。特に荷物が重いNさんの荷物には、すごく重そうな財布が入っていた。これがあるから登るのがキツかったのかもしれない。


7:24。小聖岳2662mに到着する。


小聖岳からは、光岳などが良く見える。


そして、東側を見ると大きな富士山が見える。富士山の山頂からは、何だか白い煙が立ち上っているように見える。


だんだん白い煙が大きくなってきていた。


次第に大きくなる煙に、これは富士山がまさに噴火したのではないかと、一同本気に心配になってきていた。気になってニュース速報が出ていないかとスマホを見るが圏外で情報を知るすべもない。

(あとで確認したところ、やはり噴火ではなく、単なる雲であった。ホント良かった!)

8:12。聖岳山頂3013mに到着する。今回のツアーでは2つ目の百名山だ。


山頂からは、北アルプスの槍穂高連峰も見える。


富士の噴煙?をバックに記念撮影。


奥聖岳に向かう稜線上のお花畑で。


8:54。奥聖岳山頂2978mに到着する。


再び聖岳に戻ると、小聖岳まで長いガレ場の下りが続く。


はるか下には、遠山郷の下栗の里がうっすら見える。


その後は延々と4時間半以上も下り、西沢渡まできた。ここの沢を渡るのは、手動のロープウェイに乗らなければならない。ロープウェイに乗ってしまえば楽ちんだが、手前と対岸でロープを引っ張る仲間たちは大変だ。




手前側は日が当たり、ロープを引っ張るだけで汗が吹き出し、重労働だった。


ロープウェイの下を流れる沢の水量は多く、とても歩いて渡ることはできない。


沢を渡り切ってしまえば、長い林道歩きが続く。




15:55。やっと、易老渡の駐車場に到着する。長い下りにみんな疲労困憊だった。ここまでの活動時間は10時間、活動距離は13.4キロ、高低差は2110mだ。




16時にタクシーを予約してあったので、そのままタクシーに乗車して梨元停車場に戻ることが出来た。その後、遠山郷の「かぐらの湯」で汗を流してから解散する。2泊3日の今回の山行は、やはりハードな行程だった。それでも天候に恵まれ、健脚のメンバーばかりでトラブルもなく下山できたことは素晴らしいことだ。百名山完登もでき、記念すべき山行になったことは言うまでもない。

参考1.3日目のコースマップ


参考2.3日目の高低図(易老渡から梨元停車場までのタクシー移動分含む)