とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018鎌倉マラニック:その1

2018-03-19 22:23:07 | マラソン
何度か鎌倉に行ったことがあるのだが、山と海に囲まれた自然豊かな場所に歴史を感じさせてくれる寺院や建造物が凝縮され、比較的簡単に行きやすいところが気に入ってしまっていた。こんないい場所を、もっといろんな人にも紹介したいと思い、何年も前から温めていた企画をやっと実現した。

どんなコースを行くかというと、鎌倉北部の外周を巡る天園ハイキングコース(鎌倉アルプスとも呼ばれ北鎌倉の建長寺から瑞泉寺など二階堂方面の寺々をつなぎ、起伏が大きく歩きごたえがあり全長約4キロ)と葛原岡・大仏ハイキングコース(全長約3キロで鎌倉大仏、銭洗弁財天、葛原岡神社、浄智寺と鎌倉を代表する多くの観光スポットをつなぐ)があり。鎌倉駅から長谷駅までは江ノ電に乗って移動し、1日で鎌倉のいいとこをすべて回ってしまおうという企画である。

8:45。北鎌倉駅に集合という事で、全部で13名のラン友が集まった。まずは、すぐ隣にある円覚寺前でスタート前の集合写真を撮る。ここからマラニックのスタートだ。


まずは山門を目指す。鎌倉五山第二位の円覚寺は、鎌倉幕府八代執権・北条時宗が弘安五年(1282)に創建した臨済宗・円覚寺派総本山である。さすがに歴史ある寺だけに山門も凄い。


山門を通り抜け境内に入って行く。


円覚寺仏殿の丈六の釈迦如来坐像像は、廬舎那仏ともいわれ、頭の部分だけが鎌倉時代に作られたものだ。脇侍は、梵天立像と帝釈天立像で、南北朝期のものだという。


円覚寺仏殿の天井にある白龍図。文化勲章受章者前田青邨監修、守屋多々志揮毫の白雲の図。龍の爪は三本で描かれている。


選仏場にある南北朝時代の薬師如来像。右にあるのは大慈大悲観世音菩薩像。


妙香池にある「虎頭岩」。池の上に左側面を見せた虎がいるらしいのだが、どこが虎の頭なのか良く分からない。


円覚寺を出ると入り口で猫が気持ちよさそうに寝ころんでいた。


横須賀線の線路わきを、次の目的地円覚寺に向かって走って行く。


9:15。建長寺前に到着する。ちょっと走っただけで暑くなり、上着を一枚脱ぐ。


建長寺は、鎌倉五山第一位の臨済宗・建長寺派の大本山だ。北条時頼が、建長五年(1253)に宗から来日していた高僧・蘭渓道隆を招いて建立したわが国最初の禅寺である。総門の「巨福山」(こふくさん)の額は、第十世一山一寧(いっさんいちねい)の筆で、「巨」の字に点が加えられ、百貫の価をそえたものといい、この点は「百貫点」と呼ばれている。


拝観料を払って中に入る。建長寺の奥は天園ハイキングコースに繋がっているのだが、ハイキングだけの人も拝観料を払わないといけない。


建長寺の山門(三門)は、1775年(安永4年)、二百一世万拙碩誼(ばんせつせきぎ)によって再建されたもので、三間二重門としては東日本最大の規模を誇るそうだ。楼上には、釈迦如来・五百羅漢・十六羅漢が安置され、その下を通ると心が清浄になるといわれている。


薄ピンクの花が咲きだしている。すぐ隣にある建物は、鎌倉学園(中学校、高校)だ。


おなじみ、体の中で痛むところや具合のよくないところをなでると神通力で治癒してくれるとされているおびんづる様。


仏殿に安置されているのが本尊の地蔵菩薩坐像。像高2.4メートルの存在感のある仏像だ。


オリジナルの『釈迦苦行像』はパキスタンのラホール国立美術館に所蔵されている。日本の建長寺で見られるのはパキスタン政府から贈られた苦行像のレプリカだ。それにしてもすさまじい苦行をしたものだ。


建長寺法堂の雲龍図。平成15年、建長寺創建750年記念事業の一環として、十二所の画家小泉淳作氏によって描かれた。円覚寺の龍は三爪だが、建長寺の龍は五爪だ。日本の龍の爪は普通三本で描かれる。中国では「五爪の龍」は天子の象徴とされてきた。そのため属国であった朝鮮半島では「四爪の龍」しか許されず、さらに日本には「三爪の龍」が伝えられたといわれている。しかし、小泉淳作の描いた建長寺の雲龍図は、なぜか「五爪の龍」となっている。


建長寺境内の電線を這うリス。


変わったオブジェがあった。虫塚と書いてあった。これは、昆虫好きの解剖学者、養老孟司が発案、隈研吾が設計したものだ。標本にしてきた昆虫を供養し、訪れる人にも生命の大切さを意識してもらう慰霊碑だという。


金網が螺旋状にゾウムシのオブジェを囲んでいる。


これより半僧坊の入り口だ。


石段をぐんぐん登って行く。


参道石段には大小12体の鉄製の天狗像が置かれている。




それにしても長い石段だった。全部で245段もあるらしい。


富士見台で富士山をバックに記念写真。どこに富士山があるのかと思うが、雲のなかから僅かに雪を被った富士山の頭だけ見えているのだ。


半僧坊からは、鎌倉市内と相模湾が良く見える。


半僧坊から天園ハイキングコースに入って行く。岩がごつごつと飛び出している登山道を進むと大平山159.2mの山頂だ。鎌倉市の最高峰である。


「2018鎌倉マラニック:その2」に続く。

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