とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018浅間山

2018-10-15 21:56:24 | 山登り
9月に秋田駒ケ岳に登って以来、1か月ぶりの登山になった。その間でも、天気がいい日に山に行きたかったのだが、行けそうな日は決まって天気が悪く、台風の影響もあってなかなか都合が合わなかったのだ。今回の浅間山は前から予定した計画でもあり、メンバーも10人集まっていたので、何とか行きたかった。

ところが、週間天気予報や直前の天気予報でも曇りか小雨模様の予想だった。幸い大雨になることはないと思われたので予定通り決行する。13日の夜、家を出る時は雨が降っていたが、途中でメンバーを拾いながら進むうちに雨も止み、小諸市の南城公園に深夜11時過ぎに到着する。他のメンバーもすでに駐車場に到着しており、3台の車で車中泊及びテント泊で一晩過ごす。

翌朝、4時半に起床。朝食を食べて浅間山登山口の車坂峠まで向かう。南城公園から車坂峠までは車で約30分だ。午前6時。車坂峠に到着し、直接現地まで来ていたUさんとも合流し、メンバー10人が揃った。駐車場には、すでに数十台の車が止まっていた。8月30日から、気象庁による噴火警戒レベルの引き下げに伴う規制緩和があり、浅間山の前掛山まで登ることが出来るようになった。その為、例年の同時期と比べ、すでに一般の登山客は10倍以上となっており、平日でも100人近い登山者が訪れるようになったという。

6:23。トイレなどを済ませ、全員が揃ったところで車坂峠を出発する。


まずは、車坂から中コースを経てトーミの頭方面に向かう。見晴らしがよい所に出て、後方を振り返ると、小諸市内は雲海に覆われ、幻想的な風景が広がっていた。


7:25。1時間ほどでトーミの頭に到着する。ここは、浅間山の外輪山を形成する尾根筋の入り口だ。規制緩和がされるまでは、ここから黒斑山、蛇骨岳、Jバンド、賽の河原を経て車坂峠、または浅間山荘方面に向かうしかなかった。前掛山の登山口からは通行禁止となり、長年規制が続いていたので、登山者にとっては前掛山に行けるというのは、ビッグニュースであった。私も、以前登った時は黒斑山周回コースを歩いたことで浅間山を登った事にしていたので、今回は浅間山完全制覇という目的が達成できる事を楽しみにしていた。


トーミの頭に到着しても、前掛山方面はガスに覆われ、全く視界が開けていなかった。先に着いていた登山者たちは、ガスが晴れるのをひたすら待っている人も多くいた。


トーミの頭で20分ほど休憩していたが、ガスが晴れないので、草すべりと呼ばれる急勾配の道を下って行く。しかし、それから10分後だった。山の天気は本当に変わりやすいもので、急に視界が開けたと思ったら、目の前に浅間山の大きな山容が目の前に飛び込んできた。そして、麓のカラマツ林は、見事に黄葉し黄色に染まっている。


草すべりは草も滑り落ちてしまいそうな急勾配だが、雄大な景色を見ながらなので気分がワクワクしてくる。


振り返ると、青空が出てきて急にいい天気になってきた。中央にある大きな岩山がトーミの頭だ。


前方に見える荒々しい岩山は外輪山のJバンドだ。外輪山を巡るコースも楽しいのだが、こちらを経由していくと時間がかかりすぎてしまうので、今回はパスする。


クマザサの斜面が下までずっと続いている。


8:23。湯の平口に到着する。マルバダケブキの実がいっぱい成っていて、毛玉のようで面白い。


トーミの頭や黒斑山方面が良く見える。


湯の平口は、賽の河原や前掛山、浅間山荘への分岐点だ。歩いて4分の場所に火山館のトイレがあるので女性陣がトイレから戻ってくるまで休憩する。


前掛山に向けて出発する。ここからは、初めてのルートだ。真っ赤に色づいたナナカマドの実が素晴らしい。


黄色に染まったカラマツ林の中を進む。


9:51。瓦礫の登山道を進むと、ロープが張ってある場所についた。ここからまっすぐ進むと浅間山の火口に行けるようだが、立ち入り禁止だ。この先は、浅間山の火山活動がなくならないかぎり立ち入ることはできない。前掛山へは、ここを右折して約1キロだ。


荒涼とした瓦礫の道を進む。標高2500m近くとなり、風が出てさすがに寒くなってきた。


火山弾避けの避難シェルターだ。左側のシェルターは、薄い鉄板だけなので、噴火した時は何だか頼りなさそうだ。


シェルターからさらに先に進む。前方にも多くの登山者の列が続いている。


浅間山の火口周辺。登山道らしきものも見えるが、さすがに人影はない。河口の縁からは、白っぽい煙のようなものが見えるが、噴煙だろうか?


10:12。浅間山(前掛山)2524mに無事登頂する。しかし、山頂はあまりにも寒いので、みんな登頂記念写真を撮ると、早々に下山していく。下山していく途中からは雨が降りだし、雨具も着ることになった。しかも一時的には雪に変わり初雪も体験してしまった。まったく、山の天気は移ろいやすい。


再びカラマツ林の中を下って行く。


12:00。湯の平口から火山館まで下り昼食休憩とする。


火山館から湯の平口に戻り、再び草すべりを登って行く。いつの間にか雲も少なくなり、青空が顔を出していた。全く天気が目まぐるしく変わる一日だ。草すべりから眺める浅間山とカラマツ林の黄葉は、本当に素晴らしい。


トーミの頭の手前にも、三角に尖った岩山が幾重にも連なっている。日常とかけ離れた景色が続き絶景を堪能する。


12:57。トーミの頭まで戻ってきた。


トーミの頭から、今度は表コースを経て車坂峠まで向かう。13:55。表コースの中間点あたりで、車坂峠の駐車場やアサマ2000スキー場が見えてきた。


14:23。車坂峠に無事到着する。


車に戻る前に、高峰高原ビジターセンターに寄って行く。2階のカフェでソフトクリームの看板が見えたので、冷たいものが食べたくなった。何があるかのかと見てみるとキャベツソフトと書いてある。キャベツだけだとどんな味なのか不安なので、キャベツ&バニラのミックスで頼んでみる。ほのかにキャベツっぽい風味があり、思った以上に美味しかった。


下山後の温泉は、駐車場から車で数分の高峰温泉だ。日帰り入浴は、浴槽が小さいランプの湯しか入る事が出来ないので、長湯はしないで早々に出たが、源泉100%のいい湯だった。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図

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