とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2021第3回熊野古道ジャーニーマラニック:伊勢路編その2-1日目

2021-03-15 22:18:38 | 熊野古道
熊野古道伊勢路は3回に分ける計画で、その1とその3は、既に終わっていたが、その2はいろいろな都合でのびのびとなっていた。先週末やっとすべてを走り終え、完了することが出来た。

今回は、その1の最終ゴールとした三野瀬駅からのスタートだ。


すぐにでも雨が降り出しそうな天気予報だったが、思ったより天気が良く、薄日も差していて、三野瀬駅から走り出す。


1日目の最初の峠は、始神(はじかみ)峠だ。


始神峠には、江戸道コースと明治道コースがあるが、少しきつめの江戸道を進む。


標高147mの始神峠に到着する。名前は、サンショウウオを意味する「椒」(はじかみ)が由来だという。


峠からは、紀伊の松島の島々が熊野灘に浮かぶ優美な景色が望める。


明治道との合流地点から明治道を進む。峠道の途中にあった池の周りでは、アズマヒキガエルが大量に繁殖行動を起こしていた。昨年もほぼ同じ時期に、別の場所でこのような風景を見かけた。カエルが行動を起こしているという事は、どうやら雨が降り出すのも時間の問題のようだ。


始神峠を下りきると、トイレがある。近くには東屋もあり休憩できる。


モクレンの花の咲く道を通り抜ける。


踏切前では、ちょうど紀勢本線が通り抜けた。


ピラミッドのような採石場の横を通り抜ける。


スタートして2時間、ついに雨が降り始めた。雨具を身に着け走り続ける。途中で、明治時代のモダンな西洋建築の建物が見えたので、少し立ち寄って行く。紀北町の海山地区の資料を多数展示している海山(みやま)郷土資料館だ。国の登録有形文化財に指定されているそうだ。




海山町は、「種まき権兵衛の里」でも知られる。トンネルの中や工場の壁には、権兵衛さんが描かれている。


「権兵衛が種まきゃカラスがほぜくる」の俗謡で知られる権兵衛さん。畑仕事では今ひとつでも、鉄砲の腕前は名人級だった権兵衛さんが、大蛇を退治したお話だ。


道の駅「海山」で休憩をして、この日最後の難所である馬越峠に向かう。


熊野古道伊勢路の中で随一と言われる石畳が、尾鷲ヒノキの美林の中に続いている。石畳が雨に濡れて、滑りやすくなっており、慎重に進む。


15:50。馬越峠325mに到着する。


峠にあった休憩所で暫し雨宿りだ。


峠を越えると、石畳の下り坂だ。上りよりも、下りはさらに滑りやすそうで怖い。みんな慎重に下っていく。


16:25。馬越峠の反対側の登り口に到着。1日目の難所がやっと終わりホッとする。


馬越墓地を抜けると、1日目のゴールである北川橋に到着する。


この日の宿は、北川橋から数分先にあるビジネスホテルだ。ますます雨脚が酷くなってきたが、何とかホテルにたどり着くことができて一安心だった。

参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図&コースタイム


「2021第3回熊野古道ジャーニーマラニック:伊勢路編その2-2日目」に続く。