とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2021第4回熊野古道ジャーニーマラニック:大辺路編その1-2日目(富田坂・仏坂)

2021-03-23 22:22:39 | 熊野古道
朝のパンダヴィレッジの風景。いろんなパンダドームがあって面白い。この日は、満室だったらしい。


給水タンクにもパンダの絵が描かれていて、敷地内はパンダづくしだ。


パンダヴィレッジから、タクシーで前日のゴール地点に向かう。ここからは、富田坂と呼ばれる坂を上る。江戸中期の画家長沢盧雪(ろせつ)ゆかりの禅寺草堂寺横から、安居(あご)辻松峠まで、約5kmの上り坂が続く大辺路の難所の一つだ。


10分ほどで草堂寺に到着する。


草堂寺は、白浜町にある臨斎宗東福寺派の禅寺で、境内が世界遺産となっている。江戸中期の円山応挙門下の画家、長沢廬雪(ながさわ ろせつ)が障壁画を描いているそうだ。


草堂寺のすぐ横から古道へ入っていく。つづら折れの急な道は、七曲がりと呼ばれている。


展望のいい場所からは、南紀しらはま空港が見えた。


古道のおもむきが残る道を進む。


富田坂茶屋跡に到着。


安居辻松峠を過ぎ、林道の合流地点に到着する。


小さな滝がいくつも見える。


古道沿いには、桜が咲きだしている。


三ヶ川バス停を過ぎると、コバルトブルーに輝く日置川に出た。


日置川沿いに進む。


安居の集落に入ると、「大黒柱のある家」という札が下がっている家が何軒もあって目立つ。これは、村おこしの一つで「古道歩きの人に何か感じてもらいたくて、古民家が並んでいることを知ってもらう」という理由らしい。


日置川の安居の渡し場までもう少しだ。


安居の渡しは、大辺路で唯一、川を舟で渡る場所だ。


事前に予約してあったのだが、我々が早すぎたのか、船頭さんがまだ来ていなかったので、安居の渡し場の看板前で記念写真を撮る。


しばらくすると、二人の船頭さんが現れ、川舟に乗り込む。安居の渡しは、昭和29年に廃止されたというが、平成17年に地元の人々の手によって「大辺路安居の渡し保存会」が結成され、昔ながらの渡し舟が復活したそうだ。


日置川の清流を渡る。


対岸には、あっけなく到着するが、一番深いところで水深8mもあるというから、とても川に入って渡ることはできない。渡しが復活してくれたおかげで、大辺路を繋ぐことが出来るのだから本当にありがたい。


無事、対岸の仏坂入り口に到着する。


参考1.2日目富田坂のコースマップ


参考2.2日目富田坂の高低図&コースタイム


船頭さんが帰っていくのを見送る。


直ぐに仏坂の入り口となり、急坂を一気に上がる。


仏坂の茶屋跡を過ぎれば、緩やかな下り道だ。山を見上げると、一面ヤマザクラだ。


周参見王子神社に到着する。


14時過ぎ、周参見駅に到着する。当初の予定では、ここが2日目のゴールだったが、時間が早すぎた事と、翌日大雨が予想され、この先にある難所の長井坂を雨が降る前にやっつけてしまおうという事になり、さらに先に進むことにした。

参考3.2日目仏坂のコースマップ


参考4.2日目仏坂の高低図&コースタイム


「2021第4回熊野古道ジャーニーマラニック:大辺路編その1-2日目(長井坂)」に続く。