とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018有明山

2018-08-21 20:38:12 | 山登り
18日(土)は、北アルプスの有明山に登ってきた。中房温泉のすぐ下に登山道があり、先月末の表銀座縦走の時にも来たばかりの山域だ。台形の山体が富士山に似ていることから有明富士とも呼ばれる郷土富士である。山頂部は、北岳・中岳・南岳の3つのピークからなる。

前日の夜、有明荘の前の駐車場に車を止める。深夜11時半くらいに着いたのだが、ほとんど満車で、止めるところがないのだろうかと心配になってしまったが、僅かに車1台入れるスペースを見つけ、なんとか駐車して仮眠する。

翌朝、5:30。有明山登山口に向けて出発する。


登山口を間違えて中房温泉方向に行きすぎてしまったが、しばらくしておかしいと判り、少し戻って第3駐車場の中を通って、6:00に有明山登山口に着いた。今回は、世界の砂漠マラソンを完走している健脚のKさんとMちゃんが参加して、3人のパーティである。


有明山は、険しい岩山であり、戸隠山と同様、昔から修験の山だったという。登山口から、いきなり急登が始まり、ロープや鎖を持たないと登れない道が続く。




土砂崩れで倒木を乗り越えないと進めない場所もある。


ほとんど三点確保じゃないと登れないから、体全体を使って登らなければいけないコースだ。


たまにある下りも慎重に進む。


8:56。9合目の石柱があった。


やっと尾根伝いに出ると、鹿島槍ヶ岳などの後立山連峰が見えてきた。


9:12。有明山(北岳)頂上2268mに到着する。3つあるピークの最高峰だ。


山頂の社(有明神社)の手前には、金属の鳥居が建っている。落雷の時は、避雷針代わりになるので雷が鳴ったら近寄ってはいけないと書いてある。


セルフタイマーにして、3人の登頂写真を撮る。ここまで、我々以外の登山者を見る事はなかった。反対側の燕岳などと比べると静かな山だ。


木々の隙間から、富士山が見える。


ちょっと足を延ばして、三角点まで行く。


安曇野市内が一望できる。


巨岩と巨岩の間には、木のハシゴが掛けられている。


中岳にある社。


常念山脈も一望だ。


常念岳を入れて記念撮影。


さらに進んで南岳まで行こうとしたが、登山道が荒れていて、人が歩いたような形跡がなくなってきていたので、南岳はあきらめて引き返す。

その後、北岳まで戻って昼食休憩をしたのち、元来た道を引き返す。その後、数人の登山者にあったが、我々を入れて7名と静かな山であったことは間違いない。下山も、険しい道を下るのが大変で慎重に下って行く。


登山口の少し手前にある分岐には、三段の滝の表示があったので、滝に寄り道していく事にした。


地図にも載っていない滝なので、それほど大したことはないだろうと思っていたが、着いてみると上から三段?にも分かれて流れ落ちる様は、結構見ごたえがあった。


13:10。駐車場に戻り、有明荘の温泉に入って行くことにした。


有明山は、二百名山なのでどうしても登りたかった山だ。山名の由来は、天照大神が岩戸にこもった際に、手力男命が岩を投げるとここに落ちて天下が明るくなった山であるという伝説による。日帰りで登ることのできる山だが、今までで登った山の中でもトップクラスになるほどの急登の山であった。天気が良かったから、それほど怖いことはなかったが、悪天候の時は、遭難の危険がかなり多そうな山である。とにかく全員無事に下山できたことは良かった。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図