とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018笠ヶ岳登山:1日目

2018-08-13 22:20:12 | 山登り
先週末は、記念すべき山の日を挟んで北アルプスの笠ヶ岳に登ってきた。北アルプスのほとんどの山は県境の山であるが、笠ヶ岳は全く飛騨の山で、名実ともに岐阜県内の最高峰である。また、何処から眺めても笠を伏せたような均衡のとれた美しい形にみえるため、登山意欲を掻き立てられる山でもある。

前日の夜、登山口となる新穂高温泉の駐車場を目指す。当初は、深山荘横にある登山者用駐車場に止めるつもりで向かったのだが、先に着いていたNさんからの連絡で、すでに満車で止められないという。24時間営業の有料駐車場も満車の為、鍋平高原の無料駐車場に向かう。鍋平高原の駐車場も満車に近かったが、ギリギリ空いていたスペースに車を止めて車中泊する。やはり山の日だから、登山者が多いのだろう。

翌朝、5時起きで6時に駐車場を出発する。


鍋平高原は、標高が高く、登山口となる新穂高登山指導センターまでは、一旦山を下って行く。この距離がなかなかあり駐車場から登山指導センターまで行くのに1時間近くもかかってしまった。6:55。登山指導センターで登山届を提出し、やっとここから本来の登山口として歩きはじめる。


蒲田川にかかる橋を渡り、右岸の道に進む。


8時。林道を1時間ほど歩くと、笠新道の登山口に到着する。ここの水場が最後となるので、喉を潤し水も汲んで、北アルプスでも屈指の急登と言われる笠新道を歩きだす。


ブナ林の単調な登山道が続き、やがて針葉樹林へと変わっていく。標高2,000m辺りで樹林が途切れ、ナナカマドが混じる低木の間をジグザグに登ると休憩最適地の杓子平に到着する。途中には、ほとんど休憩に適した場所はなく、標高差1100mほどを上がるのに5時間半もかかっていた。やはり、笠新道は噂にたがわず厳しい急登だった。


杓子平はお花畑が広がるカール地形で、晴れていれば目指す笠ヶ岳とそこからに連なる抜戸岳の雄大な風景が望める場所となっているはずなのだが、上の方にはガスがかかりまったく山の形が見えない。




緩やかな杓子平の登山道もすぐに終わり、再び急峻な岩場を登りはじめる。


可愛い小さな花は、ほとんど終わりに近かったが、シシウドがやけに目立つ。


登って行く途中で、一瞬雲が切れると真っ青な空が顔をのぞかせた。


岩場を登りきると、双六岳からの稜線に出る。目指す笠ヶ岳の姿はまったく見えない。


ガスに包まれた稜線を進む。


前方に見える岩場は抜戸岩だ。


15時。抜戸岩に到着する。


抜戸岩を通り過ぎたところで、少し休憩。


あの先まで行けば山頂なのかと期待をするが、行けども行けども本当の笠ヶ岳は遠かった。


15:37。やっと笠ヶ岳山荘に到着する。とりあえず寝場所を確保してから、荷物を置いて山頂を目指す。

16:13。笠ヶ岳山頂2898mについに到着する。朝から歩きだして既に10時間以上も過ぎていた。一日で登るのは、かなりキツイ山だ。


山頂からは、槍穂高連峰が間近に見えるはずなのだが、この時間になっても全く視界は利かない。私以外のメンバーは、初めての笠ヶ岳なので、山頂に到着できたことで十分満足したようだ。


10分ほどで山頂から笠ヶ岳山荘に戻る。山荘前の広場で、登頂記念の乾杯をして一息つくと夕食の時間になった。お腹が空いていたので夕食も美味しい。


夕食が終わり、日没近くになったころ、雲がだいぶ取れてきた。


雲が切れて、いいショットが撮れないかと、みんなベストなタイミングが来るのを待ちわびている。


雲が赤く染まり、夕焼けが素晴らしい。


僅かな時間だが、笠ヶ岳山頂の雲がとれ、その姿を現した。


しかし、その後は、再びガスに包まれて景色は見えなくなり、部屋に戻る。いつもに増して歩いた時間が長かったのでみんな疲れていたのか、20時過ぎには眠りについていた。

参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図(計測を止めるのを忘れていたので、ゴール時間は16:35くらいだ)


「2018笠ヶ岳登山:2日目」に続く。