とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2017赤目四十八滝&長坂山ハイキング:滝巡り編

2017-03-20 23:41:52 | 観光
19日(日)は、何十年かぶりに三重県名張市にある赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)に行ってきた。最近、渓谷歩きにも興味が湧いてきたので、有名な赤目四十八滝と山登りを合わせて一日楽しんでこようという思いつきで計画した。参加メンバーは、6人となった。

赤目四十八滝は、4キロに渡る赤目四十八滝渓谷につながる多くの滝の総称だ。滝が48あるわけではなく、名前がついている滝を数えると24ほどだが、数多くあるという例えであろう。渓谷は四季折々に楽しめるハイキングコースとなっており、紅葉の名所としても知られており、シーズンともなれば多くの観光客で賑わう。今回は、新緑や紅葉のシーズンには外れていたが、朝から多くの観光客が集まってきていた。

赤目四十八滝の入口についたのは、9時半を過ぎていた。入口前にはいくつも駐車場があるが、どこも有料で800円だ。駐車場に車を置いてしばらく歩くと、日本サンショウウオセンターに到着する。赤目四十八滝巡りをするには、ここで入山料400円を払わなければならない。入山料は日本サンショウウオセンター入館料も含まれている。


サンショウウオは、世界最大級の両生類の一つであり、赤目四十八滝渓谷は、オオサンショウウオの棲息地として知られている。


館内を見学しながら進んでいくと、こんなに大きいオオサンショウウオが展示されていた。


日本サンショウウオセンターを出ると、いよいよ赤目四十八滝散策コースとなる。既に見終わって帰ってくる人もいる。


苔むした岩がゴロゴロしている沢を渡り、さらに進んでいく。


行者滝、銚子滝を過ぎると橋の下に霊蛇滝(れいじゃだき)が見えてきた。落差6m、幅は3mというが、水量が少ないのか幅は1mもない。名前の由来は白蛇が岩をよじ登る趣があるという事らしい。


霊蛇滝の手前の岩場に少し降りてみると、浅瀬の水たまりに小さいサンショウウオがいるのを発見する。


体長5センチくらいの赤ちゃんだ。


霊蛇滝の先にあるのが、赤目五瀑(赤目四十八滝のうち比較的大きな5つの滝)の一つ、不動滝だ。落差15m、滝幅7m、滝壺の深さは10m。不動明王にちなんで名付けられた滝で、「滝参り」はこの滝への参拝を意味し、明治中期以前はここより奥は原生林で、入ることができなかったそうだ。


不動滝を少し上から眺める。


これも赤目五瀑の一つ、千手滝(せんじゅだき)だ。落差15m、滝幅4m、滝壺の深さは約20m。岩を伝って千手のように落水するところからの命名とする説と、千手観音に因むとする説がある。


千手滝のすぐ近くにある「護摩の窟」。弘法大師の禅定の窟と紹介されている。


布曳滝(ぬのびきだき)。これも赤目五瀑の一つで、落差30m、滝壺の深さは30m。名前のとおり一条の布を曳いたように見える美しい滝だ。


美しい流れに、しばし見とれる。


布曳滝の上部だ。


竜ヶ壺(りゅうがつぼ)。水の力が一面の岩盤を石臼のように掘り抜いて、深い壺となっている。ここに竜が棲んでいるという言い伝えがあり、そこから名付けられた。


陰陽滝(いんようだき)。陽は滝の流れを指し、滝壺は陰をあらわしているそうだ。滝壺の真ん中に岩の頭が突き出ているのが面白い。


陰陽滝から10分ほど歩いていくと川底に、オオサンショウウオがいるのをメンバーの一人が発見する。体長50センチくらいありそうな大物だ。枯葉や岩に同化したような色なので、よく見つけたものだ。


ここは、横15m、幅10mほどの一枚岩の大きな岩盤で、百畳岩(ひゃくじょういわ)と呼ばれる場所だ。


岩の上に、マツ・モミ・カエデ・サクラ・アカギ・ウメモドキ・ツツジの7種類の植物が自生している七色岩。


崖の上から岩を伝って雨が降るように飛沫が落ちてくる雨降滝(あめふりだき)。




骸骨滝(がいこつだき)。落ち口に骸骨に似た岩が横たわっているというが、よくわからない。見る角度を変えれば良かったかもしれない。


断崖の岩の形が人の顔のように見えて面白い。


赤目五瀑の一つ、荷担滝(にないだき)。高さ8mの滝が岩を挟んでふたつに別れて流れ落ちるさまが、荷を担っているように見える。渓谷随一の景観とされているそうだ。


荷担滝から石段を下りていく。


雛壇滝(ひなだんだき)。一面の岩が幾段にもなって、ちょうど雛壇のように見える。


最後の赤目五瀑、琵琶滝(びわだき)。高さ15m、絶壁に囲まれた岩風呂のような滝壺は、深い蒼色をしている。滝の形が琵琶に似ているので琵琶滝と名付けられたそうだ。


赤目四十八滝最後の滝、巌窟滝(がんくつだき)。中腹に深い石穴があるので岩窟滝と呼ばれているそうだ。


これで、赤目四十八滝全部を回ったこととなり、百畳岩まで引き返す。百畳岩からは、長坂山トレッキングコースに入っていく。

参考:赤目四十八滝コースマップ


「2017赤目四十八滝&長坂山ハイキング:長坂山編」に続く。