とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

やめよう、鎮痛剤ラン

2016-01-05 20:32:41 | マラソン
マラソンを走るようになって長い事経つが、薬を持って走っている人が意外と多いことがわかってきた。私も、ウルトラマラソンを走るときは、胃をやられてしまう事があるので胃薬を持って走ることはある。また、薬と言えるかどうかわからないが、疲労を抑えるということでアミノ酸系のサプリを持って走っていたこともあった。最も、サプリ効果も気分次第のもので、それほど効果があるとも思えないので、最近は全く必要としていない。

何故、こんな話題に言及するかというと、薬持参で走っているランナーは、ロキソニン等の鎮痛剤を持っている人が意外と多いのだ。目標とした大会にエントリーしたのに、練習しすぎて無理がたたり怪我や故障をしたまま走ってしまう人が、少なくない。何とか目標達成するため、痛みを感じないよう鎮痛剤を飲んで走ってしまうのである。初めて飲んだ場合には、多分すごく効くのだろう。それを味にしめて、その後も何度も鎮痛剤を飲んで走ってしまっているようだ。

何人か、そんな人を知っているが、鎮痛剤で痛みが治るわけではなく、感覚を麻痺させているだけで根本的な解決にはなっていないはずだ。患部に無理な負荷をかけ続けてしまっているわけだから、いつか痛いしっぺ返しが待っているかもしれない。また、薬自体の副作用も心配だ。ロキソニン等の非ステロイド系消炎鎮痛剤を服用すると腎臓に血液を送るホルモンを抑える作用が働くそうだ。長距離を走ると汗を大量にかき腎臓に負担がかかっているので、腎不全の危険が高まるという。

私は、昔から薬を飲むのが嫌で、できるだけ自然のままで身体を治すべきだと思っている。したがって、薬で痛みを忘れさせて走るということは、人間本来の治癒力を損なってしまいかねない。痛みがあるという事は、体から休んでほしいというシグナルが送られているのである。マラソンを健康のために始めたはずなのに、本末転倒なことをしてしまうことになっている。大事な大会といえども、痛い時には無理をしないで、勇気を持って欠場、リタイアをして欲しいと思うばかりだ。

※鎮痛剤ランの有害性は、毎日新聞(2015年12月26日)の記事を参考にした。
http://mainichi.jp/articles/20151226/ddl/k13/050/002000c