とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2014東北登山「3日目:八幡平」

2014-08-14 00:15:45 | 山登り
3日目の朝もずっと雨である。時折突風も吹き荒れ、台風が消滅したというのに雨雲が上空には厚くかかっていた。3日目は、八幡平に登る予定なのでチェックアウトの時間まで目一杯様子見することにした。やることといったら温泉に入ることくらいしかない。露天風呂に行ってみると、誰もおらず貸し切り状態だ。露天風呂の全容がわかるよう、写真を撮っておく。下にある3つの浴槽は、温めで長時間入っていることが出来る。奥にある囲いの向こうが、女性専用の露天風呂だ。


一段上がったところにある露天風呂。ここはかなり熱い。温め湯が好きな私は、数分しかもたない。そしてさらに上にある露天風呂は、泡ブクブクで湯温は最も高い。


こちらは、男性用の内風呂だ。朝掃除が行われたので、湯が少ないが徐々に増えてきていた。


午前10時、もう宿を出る時間だ。雨はまだ降っているが、八幡平に登る事にして藤七温泉彩雲荘を出発する。


藤七温泉を出て、すぐ上の道路際から荒涼とした景色が見えてくる。あちらこちらから噴煙が上がっていて、ここが藤七温泉の源泉のようだ。まさに地獄といえるべき景色だが、このおかげでワイルドな露天風呂に入ることが出来たのだ。




10分ほどで八幡平山頂レストハウスに到着する。駐車場、レストランなども完備され立派な観光地だ。それでも、さすがに観光客はまばらである。八幡平山頂は、ここから歩いて20~30分という距離なので、前日同様雨具を着て手ぶらで山頂に向かう。


八幡平(はちまんたい)は、岩手県と秋田県の間に広がる広い高原である。県境をまたいで秋田県側から登りはじめる。


登りだしてすぐに見かけた不思議な凹地。この凹地ができた原因は謎だという。




雨水がザーザーと流れる道を進んでいく。


噴火口に水が溜まった鏡沼。晴れていれば、コバルトブルーに染まり、岸近くまで生えた針葉樹林の木陰が、くっきりと映る鏡面のような沼になるそうだ。


隣合った二つの火口に、水が溜まって出来た眼鏡沼。眼鏡に例えて名前が付けられている。


ほどなく八幡平山頂1613mである。77座目の百名山となったが、今までで一番楽ちんな山になってしまった。天気が良ければ、もっと下の方から登ってくるつもりだったが、天気と行程を考えると仕方がない。


雨に濡れたクルマユリ。


湿原の間を進んでいく。


滑り止めの付いた木道がずっと続いており、その間に無数の沼や湿原が点在している。








木道の途中で、激しい水の流れがあった。どうなっているかと先に進んでみた。


水の流れは、八幡沼からだった。東西600m、南北200mという八幡平では最も大きな沼である。おりしもの大雨で、増水した水が下流に流れ出していたのだ。風で波打つ湖面は、まるで大きな海のようで怖い感じだ。


沼の中から葉っぱが一杯伸びている。


ニッコウキスゲの群落も雨の中だ。


八幡沼を一周し駐車場まで戻った。きついところは少なく、晴れていれば、楽しい高原歩きが出来る場所だ。八幡平レストハウスで雨具を脱ぎ、最後にもう一度温泉に入っていく事にした。どこがいいか分からないので、地元の人の情報から松川温泉に行くことにする。

樹海ラインをずっと下って行く途中で次第に雲がとれ、青空が見えるようになってきた。青空を見るのは久しぶりなような気がする。大きく裾野を広げた山は、岩手山だ。八幡平と岩手山がこんなに近いとは思わなかった。次は、岩手山にも登らなければならない。


松川温泉は宿が松風荘、松川荘、峡風荘、ペンションの4つがあり、その中で丁度真ん中あたりにある松川荘の内風呂と露天風呂に入る。源泉100%かけ流しで、高温と低温の2種類の源泉があり乳白色の湯である。




近くには、珍しい地熱発電所があり、蒸気がもくもくと上がっていた。


あとは、東北道などを経由して無事盛岡駅に到着。レンタカーを返し、東北新幹線、東海道新幹線で無事帰宅する。天気は残念ながら恵まれなかったが、東北の山、温泉、観光をしっかり楽しめた旅だった。