とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

田部井淳子さん講演会レポート

2013-06-21 21:49:11 | いろいろ
趣味人倶楽部というところで、登山家の田部井淳子さんの講演会があり、その内容のレポートがメールで送られてきた。地元で講演会があったら自分の耳で聞いてみたかったものだが、レポートの内容も良かったので紹介したい。

[田部井淳子さんのプロフィール]
1939年、福島県三春町に生まれる。
1975年、世界最高峰エベレストに女性世界初の登頂に成功。
1992年、女性で世界初の七大陸最高峰登頂者となる。
現在も年5~6回海外登山に出かけ、2013年3月現在61か国の最高峰・最高地点を登頂している。『山の単語帳』(世界文化社)、『田部井淳子の人生は8合目からがおもしろい』(主婦と生活社)など、著書多数。


講演では、大きく分けるとこんな話をされたそうだ。

1.23日間かけて北アルプスのジャンダルムヘ
NHKの番組で、内多アナウンサーと北アルプスを縦走したこと。富山県の立山から山に入り、目的地のジャンダルムまで、23日もかけて歩いたという話だ。当時この番組を見て、なんと素敵な企画だろうと内多アナウンサーが羨ましかったものだ。内田アナは、あの縦走がきっかけになって勇気とかやる気が湧いてきたので、今社会福祉士の資格を取ろうと勉強中で、それを聞いて田部井さんも嬉しく思っているという。

2.富士登山で東北の高校生を応援
福島県出身ということで、東北応援プロジェクトというのをたちあげているそうだ。去年の夏休みには東北の高校生をなんとか富士山に連れて行きたいという企画を行い、最終的に90名の高校生が集まったという。高校生の感想は、諦めなくてよかったとか、一歩一歩頑張れば必ず頂上に立てることが自分の体で分かったとか書かれていたという。こんなに元気になれるのだったらより多くの高校生たちにその気持を味わって貰いたいということで、あと10年は続けて行きたいそうだ。

3.登山だけじゃなくて、日常生活も楽しまなくちゃ!
田部井さんと似たような年齢の女性5人と一緒にシャンソンを習い始めることになったという。目標を持たないとだめだから一年半後にコンサートをやろうという話になり、実際に「怖いもの知らずの女たち」というコンサートを開いてしまったそうだ。翌年はディナーショーをやり、その後にも、「怖いもの知らずの女たち」っていうタイトルで本も出しているという。

4.これからしたいことと、田部井さんの生き方
自分自身の歴史を豊かなものにしたい。あー面白かった、やるだけやった、生まれてきてよかった、と思って死んでいきたい。という気持ちがすごく強いという。「明日これがある」っていうことで随分違う。「明日何をしようか」じゃない。「明日これがある」っていう生活があったらいいじゃないかなと思っているそうだ。七大陸最高峰には登ったが、今後は世界のいろんな国ごとの最高峰を目指しているという。三浦雄一郎さんもすごいが、田部井淳子さんも負けず劣らず凄いエネルギーを持った人である。

講演会後いろんな質問があったが、こんな答えだったそうだ。

A.前向きな思考でいられるため日頃から心掛けていること
難しい質問ですねえ(笑)。日頃からは健康でいることを心がけてます。健康のために毎週山に行きます!
(本当、毎週山にいけたら健康になりそうだ)

B.自分を元気づけるいい方法
めげないこと!めげても解決にならないですから。めげる時間を持つよりは、楽しいことを考える方がいいですね。楽しいことだらけです(笑)。
(いやなことは忘れて、楽しいことだけ考えていきたいものだ)

C.笑顔で過ごすヒントや秘訣
楽しいことばっかり考えることですよね(笑)。おいしいものを食べる事を考えるとか旅行のことを考えるとか、いいことを考えると思わずにんまりしてきますね。
(Bと同じですね)

D.若さの秘訣、健康法
暴飲暴食をしないとか、生活のリズムを乱さないということは大事だと思います。時差はかなり大変ですけどね。年齢に応じて休み時間を取るようにしてます。
(リズムを乱さず、普段通りに生活しなくては!)

E.自分に対してのケア
50歳を過ぎたら回復力ががくっと落ちますので、無理をしないというか、例えば登山だと時間を三割増しで余裕を持って企画するとか、夜更かししないように12時には寝てるようにとかですかね。
(やはり20代、30代と同じようにするのは無理かな。年相応に余裕を持ちたいものだ)

F.人生で、良かったと言えること
山に登ってたことですね。例えば海外に行っても山って空港の近くじゃなくて奥地ですよね。そこまでの移動の時に地方での暮らしとか食べ物とか、そういうことに目が行くようになりました。山に登ることによって、今まで見えなかったことも見えるようになりました。
(私も山登りの楽しみを知って本当に良かった)