とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2011宮路山脈縦走(前半)

2011-01-05 22:30:33 | 山登り
今年一番の登山は、愛知県の宮路山脈縦走となった。宮地山、五井山、御堂山、砥神山と4つの山が連なる宮路山脈を妻と二人で一気に歩く。すべての山からは三河湾の大展望が臨まれ、気持ちいい陽だまりハイキングとなった。

まずは、車で豊橋駅まで向かう。豊橋駅前の有料駐車場に車を止め、駅からは名鉄に乗って名電赤坂駅で下車した。この駅で降りた人は、我々夫婦を入れて3人しかいなかった。


気温は低く、吐く息は白い。時間はまだ7時半くらいだ。駅から旧東海道への道へ向かう。


国道1号線を越え、赤坂紅里の信号を右折すると、創業280年以上ともいう旅籠「大橋屋」がある。現在も営業しており江戸時代の佇まいをそのまま残しているという貴重な建物だ。浮世絵師・歌川広重の描いた赤坂宿のモデルとなった旅籠であるとも言わている。


赤坂宿は,東海道五十三次の宿場町の一つとしてにぎわったところである。全盛期には,旅籠や茶屋などが約80軒を数えたといわれ、この通りには、その当時の面影を残す建物が「大橋屋」以外にもいくつか残っている。


赤坂宿の通りを抜けると、宮路山の案内看板がでており細い道を左折する。


しばらくは舗装された町道の単調な上りが続く。


左に谷を挟んで上っていくと、木々の隙間から宮路山が見えてきた。なかなかいい形の山である。


分岐から左の道に入り、花の森を過ぎると「宮路山切通し」に着く。ここは東海道(古道)の「宮路越え」の通路に当たっていたが、現在の東海道ができて使われなくなったようだ。古くは、更級日記にもこの道のことが載っていたという。


「宮路山切通し」を過ぎると、駐車場が見えた。いったん駐車場まで下りてトイレによる。たくさん歩けない人は、この駐車場まで車でくれば簡単に宮路山に上れてしまう。トイレを済ませ、駐車場の登山道入り口を再び上り始める。


宮路山までの登山道は、コアブラツツジの群落地がある。ドウダンツツジのような釣鐘状の花で、ひとつひとつは小さな花だが群落になるとなかなか見ごたえがあるという。ただ残念ながら今の時期は、花は全くない。春になれば、きっと見事な群落が望めることだろう。コアブラツツジの木の間を抜け、ログハウス風の休憩所を通り過ぎる。


このあたりの道は、北斜面になるのか丸太状の階段部分に真白く霜が降りていた。


群落を上りつめると宮路山山頂である。標高361mの山頂には、持統天皇がここに立ったという大きな石碑があり「宮路山聖跡」と書かれている。


山頂からは、三河湾の青い海原や広い豊橋平野、渥美半島までよく見える。今年の宮路山からの初日の出も素晴らしかったようだ。


宮路山からの展望を楽しみ、次の五井山への縦走に向かう。ほぼ1時間かかって五井山(454m)に到着する。五井山山頂には、巨大な電波塔が建っているとガイドブックに書いてあったが、いつの間にか撤去され、空き地がフェンスで囲われているだけであった。


五井山からも三河湾や蒲郡市内の町並みがよく見える。


五井山で小休止しておにぎりを一つ食べ、次の御堂山に向けて出発した。
後半へ続く。