goo blog サービス終了のお知らせ 

とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

映画『アバター・3D版』

2010-01-05 20:13:14 | 映画


今年最初の映画は、『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督の『アバター・3D版』だった。構想14年、製作4年という大作映画で、公開までほとんど内容が明かされないままきた映画だ。3D鑑賞を前提に革新的な技術により描かれた映画ということで、公開前から前評判は高く、かなり期待していた。

映画館では、3D字幕版、3D吹替版、2D字幕版の3種類のバージョンで公開されていた。当然迫力ある映像で見たいので3Dにしたのだが、今回はあえて吹替版にした。いつもなら洋画は字幕で見るのが当たり前だったのだが、いろんな人のブログを見たところ3Dで字幕を見ると目が疲れるということが書かれていたのであえて吹替にした。吹替版でも先住民の言葉の時は字幕が出るのだが、字が飛び出て見えるので見にくかった。吹替のほうが内容が理解しやすく余計なところに視線を移動しなくて済むので正解だった。入口で3D用のメガネを渡され劇場内に入った。

ストーリーを簡単に紹介する。

22世紀、元海兵隊員で下半身不随のジェイクは地球から遠く離れた惑星パンドラに赴き、「アバター・プロジェクト」に参加する。この星の先住民ナヴィと人間のDNAを組み合わせたハイブリッド生体「アバター」(分身)を、リンクマシンを通じて遠隔操作するというもので、アバターに入れば人体に有毒なパンドラの大気でも自由に活動できる。ジェイクに託された任務は、先住民の部族に接触し、信頼を勝ち取って、貴重な超伝導性の鉱物「アンオブタニウム」の採掘に必要な情報を得ることである。

ジェイクは、最初に出会った族長の娘ネイティリに導かれ、部族の仲間として認められるため数々の試練を乗り越えるとともに、すべての生命が特殊なネットワークを通じて共生するパンドラの生態系についても学んでいく。その一方で、採鉱のために森林伐採と居住地破壊を強行しようとする企業と海兵隊の姿勢に疑問を抱き、星の運命を決する選択を迫られることになる――。

3D映画というと、ディズニーランドやUSJのアトラクションで結構迫力ある映像を見たことあるので、それほどインパクトは強くなかった。むしろ控えめくらいの映像で、目の前に物が飛び出してきてドキッとすることはなかった。それでも手前の物と背景の奥行きがよく判り自然な立体感を感じた。メガネをかけて見る特殊な映像という違和感を感じさせなかったのが、いいのかもしれない。

上映時間は162分とこれもまた長い映画である。しかし、長さを感じないほどストーリーにはすんなり入っていけた。最初は、青い肌と3mもの長身のナヴィという種族の姿かたちに違和感を感じていたが、わかり易いストーリーと主人公とナビィの娘との恋が絡まり、後半はナビィ一族に愛おしさすら感じていった。どちらかといえば惑星征服を企む悪い地球人と先住民の存続を懸けた戦いの話とも言える。

作品の中では、過去のいろんな映画の場面を思い出させる内容がいろいろ含まれている。先住民と開拓民の対立という図式では『ダンス・ウィズ・ウルブズ』、自然環境を破壊する技術文明への批判という点では『風の谷のナウシカ』、開拓民側のヒーローと先住民側のヒロインの恋という点では『ポカホンタス』などが思い起こされる。また、空に浮かぶ岩山は『天空の城ラピュタ』、鬱蒼とした森の様子は『もののけ姫』を思い起こす。ジェームズ・キャメロン監督は宮崎駿作品の影響をかなり受けているらしい。こんなポイントを抑えながら鑑賞していくと面白さが更に増幅するだろう。特に、海兵隊を指揮する大佐は『アイアンマン』の悪役ロボットさながらしぶとかった。

最終的には、誰もが納得する終わり方だったのでこれといって不満もない。多少、何か変かなと思う点はあったが、いろんなジャンルの作品の要素を詰め込んだ超娯楽作品といえるだろう。3Dで作られただけに映画館でなければ味わえることのないスケールの大きさと立体感を体感することをお勧めする。

「劔岳 点の記」DVD発売

2009-12-18 20:21:57 | 映画
6月に公開されたばかりの映画「劔岳 点の記」が発売されていた。12月11日発売だったようだ。全然知らなかったのだが、たまたま広告メールの中に情報があったので急いでアマゾンから注文してしまった。

誰かが行かねば、道はできない。
日本地図完成のために命を賭けた男たちの記録。
撮影期間2年、撮影日数延べ200日以上、標高2999メートル、
最低体感温度氷点下40度超の劔岳・立山連峰各所で
前代未聞のスケールでロケを敢行!
大自然とそこに挑む儚き人間の姿を描いた作品である。

映画館で見たけど、これだけは手元に置いておきたいので発売を待ち望んでいたのだ。もう一度、家のテレビでじっくりみてみたい。

そして、初回生産分のみ、大ヒット記念価格\2,999(税込)【=劔岳標高】にて発売中とのこと!!ただ、アマゾンで買うと更に27%引きだから、実際はもっと安く2198円だった。


映画 「2012」

2009-11-28 23:46:15 | 映画


『2012』を見てきた。マヤ暦による2012年終末説を題材に『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督の世紀末ムービーだ。マヤ暦による2012年終末説とは、マヤ暦が2012年12月21日までしかないことにあり、太陽の活動の活発化、地磁気反転、惑星直列により大規模な地殻変動が起こって地球が滅亡してしまうという説である。映画は、まさにそれを題材として作られている。それにしても、この監督はよくよく地球を壊滅させるのが好きらしい。

ストーリーは、2009年リムジン運転手のジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)が、子どもたちと旅行を楽しんでいた。ところが、偶然湖底に沈む巨大な政府の研究施設を発見し、地球が滅亡に向かっていることを知る。この危機から逃れる手はないものかと模索するジャクソンだったが、すでに天災は地球上の至るところで起こり始めていた……。そして、2012年11月政府は危機が急速に迫っていることを知り、要人たちへ避難を知らせる。だが、この知らせは一般に人たちには極秘だ。要人や大金持ちしかに避難船の乗船チケットは渡らない。そんな中でジャクソンたちの家族も避難船へと必死に向かう。

結末は、どうかというとネタばれになってしまうので止めておくが、予想通りハリウッド映画らしい終わりだった。とにかく大地震、火山噴火、津波など最新CG技術による迫力ある映像は凄すぎる。やはり映画館で見ないと、この迫力は体感できない。地面が波打ち、地割れで飲み込まれていく車や建物。高層ビルが崩落して町が消失していくシーン、火山の大爆発による火山弾の飛散、大津波で町が飲み込まれるシーン、ヒマラヤにも1500mもの高さの津波が押し寄せるシーン等圧巻であった。

ストーリー的には、人間のエゴや愛情、勇気、正義感等のいろんな要素がつぎ込まれ、生死を意識した時の人間のあるべき姿は何なのかと考えさせられた。いわゆるパニック映画の王道でもある。2時間半の長時間の映画であったが、飽きることはなくそれなりに楽しめた。それにしても2012年終末説って本当なのかな?NASAでは、この日にマヤ暦が終わるわけではないとしている。現在の暦の12月31日のようなもので、2012年12月21日はマヤ暦のある期間の終わりを示しているのであり、次の日から新たな期間が始まると説明しているそうだ。私も、1999年のノストラダムスの予言同様、眉唾ものだと思っている。


映画『カムイ外伝』

2009-10-01 21:57:39 | 映画
昨日の夜、最終上映に間に合ってやっと『カムイ外伝』を見ることができた。子供時代、漫画にうつつを抜かして読み漁ったシリーズ物の中に白土三平の『カムイ伝』があった。手塚治虫や石森章太郎などの漫画家とは一味違う作風に、何故か引かれて読んでいた。ただ、内容は面白いというより救いようのない暗いストーリーばかりで、何が良くて読んでいたのか今もってよくわからない。そして、この『カムイ外伝』は『カムイ伝』から主人公の一人であるカムイのみを取り出した番外編的な位置づけの作品である。階級社会や身分差別の理不尽を追及した忍者コミックでありテレビアニメでも放映されたことがある。まずは、あらすじと解説を紹介しておこう。

《あらすじと解説》  goo映画より

貧しさゆえに幼くして忍びの世界に足を踏み入れたカムイは、強靱な意志と優れた忍術を身につけて成長する。しかし、理不尽な殺戮に明け暮れ、厳しい掟に縛られた年月を経た後、自ら選んだ世界を捨てる覚悟を決める。それは即ち裏切り者として追われる身となることだった。逃亡を続けるカムイは、偶然命を救った漁師の半兵衛一家のもとに身を寄せるが、半兵衛の妻は抜忍として身を潜めるかつての仲間スガルだった。

『月はどっちに出ている』『血と骨』の監督・崔洋一が人気脚本家・宮藤官九郎と共に脚本を担い、主演に若手No.1の存在感と演技力を誇る松山ケンイチを迎え、伝説の漫画家・白土三平の名作忍者コミックの実写化に挑戦した。長大な原作の中から「スガルの島」編を選び、灼熱の沖縄ロケをはじめとした過酷な撮影を敢行し、ダイナミックなアクション大作を完成させた。孤独なヒーローを演じ、走りひとつ取っても様になっている松山のほか、敵か味方か判別不能な“渡り衆”の長・不動役で男の色気を見せる伊藤英明、さらにはカムイへの恋心に身を焦がすスガルの娘・サヤカ役に魂を吹き込む大後寿々花など脇を固めるキャストの健闘も光る。


丁度2時間の上映であった。最近の話題の映画というと、結構2時間半近くある長い映画が多いのだが、この映画は短かった。第一の感想は、白戸三平原作のこの大長編を2時間でまとめるというのは無理があったような気がする。続編があるかも知れないし、長いストーリーの中の一つのエピソードだけを抜き出したということから、仕方ないのかもしれないが、原作本を読んでいるものとしては、やはり物足りないような気がした。本来、この話は階級社会や身分差別の理不尽さを追及し、絶望的で終わりのない孤独な旅を続けるカムイの生き様を描いた作品である。映画は、そのあたりの焦点がズレ、CGやアクションのほうに偏りすぎたきらいがある。

この作品のことを知らない人は、忍者アクション物としてみた場合、それなりに楽しめたであろう。私も、松山ケンイチ君の体を張ったアクションシーンや飄々とした小林薫、渡り衆の不動を演じる伊藤英明、カムイを恋するスガルの娘・サヤカの大後寿々花等の演技はなかなか良かったと思う。ただ、惜しむらくはCGがいまいちであったことだ。変移抜刀霞斬り(へんいばっとうかすみぎり)や飯綱落し(いづなおとし)といった必殺忍法のシーン、渡り衆とサメ退治をするシーン等は明らかにCGとわかる。特にサメを退治するシーンが必要かどうかは疑問だ。また、残虐なシーンが多く、馬の足を切り取るところや、敵の両手が切り落とされるシーンとかは女性に目の毒であろう。白土作品は、残虐なシーンが多いので止むを得ないのだが、鮮やかな空や海の青さが目立つ背景に血の赤が妙に違和感を感じた。

アクションをとるか、ストーリーをとるかによって評価は分かれそうだが、私としては最下層の階級に属すカムイの心の葛藤とか、何故、追っ手たちは執拗にカムイを追い続けるのかといった疑問を明らかになるような脚本にして欲しかった。映画では、そのあたりがよくわからず、説明不足と感じることが多かった。そういえば、ナレーションが中途半端にあったのもどうなのだろう。ナレーションがあっても、肝心な場面で説明がなく、あれだったら最初からないほうがいいくらいだ。

もう一つ、佐藤浩市がどの役で出ていたのか最後までわからなかった。後で調べたら、意外な役で出ていたことが判った。映画を見た人は、判っていたのだろうか。あらためて、役者って凄いなと思った。

映画「20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗」

2009-09-01 21:12:13 | 映画


先週末、映画「20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗」が公開され、早速初回上映を見てきた。3部作で作られている以上、最後まで見ないと見たことにならないので、評判はともかく直ぐに見たかった映画だ。

一応あらすじと解説を載せておく。

「世界大統領」となった“ともだち”が、世界を支配する“ともだち歴3年”(西暦2017年)。殺人ウイルスが蔓延した東京はそびえたつ壁に包囲され、都民の行動は完全に制限されていた。そして“ともだち”は「8月20日正午、人類は宇宙人に滅ぼされる。私を信じるものだけが救われる」と声明を発表。それは、その日時に新たな殺人ウイルスがばらまかれることを意味していた…。一方、ヨシツネ率いる反政府組織“ゲンジ一派”、武装蜂起を訴えるカンナ率いる強硬派“氷の女王一派”、そしてユキジとオッチョらは、それぞれ人類滅亡を回避する方法を水面下で模索していた。

総製作費60億円、300名を超えるオールスターキャスト、1年間におよぶ長期撮影と、すべてがこれまでの邦画のスケールを突き破った世紀のプロジェクトが、遂に完結する。“血のおおみそか”事件から、ケンヂはなぜ行方不明だったのか? キーパーソンとなるケンヂの姉・キリコは、今どこで何を? そして“ともだち”とは、いったい誰なのか…!? すべての謎が矢継ぎ早に明かされ、第1章から積み重ねられてきたエピソードが次々と繋がっていく。特にこれまでの大芝居のカラクリがあばかれ、メッキがはがれると同時に明らかになっていく“ともだち”の素顔は見どころだ。ハリウッド映画にありがちな単純な勧善懲悪で、ただ“ともだち”を断罪するのではなく、ケンヂ、オッチョらが彼と向き合うラストも深みがあり、切ない。またエンドロール後に10分間のスペシャル映像があるので、絶対に最後まで席を立たないで!


上のあらすじと解説のとおり、最終章では、悪の組織は滅ぼされ“ともだち”の正体も明らかになる。長い長い原作を3部作で約8時間近い映画にまとめるのも、大変なことであるが、キャストを原作に近いイメージで固め、内容もほぼ忠実になぞったことは大したものだ。ただ、結末とか細かい部分が変わったりしているとこもあり、映画となるとそれも止むを得ないことだろう。原作の熱烈なファンにとっては不満の点もあるかもしれないが、原作をさらっとナナメ読みした程度の自分にとっては映画のほうが判りやすかった。原作を読んでも、理解できないことが多かったので、映画を見てから原作を読んだほうがよかったかもしれない。

内容的には、荒唐無稽の話を巨額の費用をかけて豪華キャストで描いた超B級映画といっていいだろう。突っ込みどころはいろいろあるが、少年時代に空想した夢のような話が実写映画になるなんて、とても嬉しいし楽しいものだ。日本映画も、こんな遊びごころ満載で作られるようになったかと感慨深く、ますます日本映画が好きになってきた。

氷の女王となったカンナ(平愛梨)はイケメンメンバーを集め、地下にもぐって抵抗を続けている。そしてユキジ(常盤貴子)やオッチョ(豊川悦司)、ヨシツネ(香川照之)も合流し、人類滅亡を実行に移そうとする“ともだち”に戦いを挑む。ケンヂの姉キリコ(黒木瞳)は、殺人ウィルスのワクチン作りに命をかけ見事完成させる。「私が死ねば、ともだちの勝ち。生きれば、人類の勝ち」というフレーズは、結構決まっていた。また、ヤン坊、マン坊(佐野史郎)の特殊メークは凄いメタボリック体形で笑える。

後半は、“ともだち”が操縦する円盤と巨大ロボットの戦闘シーンとなり、オッチョ(豊川悦司)とケンジ(唐沢寿明)が立ち向かい、“ともだち”を倒し正体が明らかになる。第1作から巧妙に隠されてきた“ともだち”の正体が初めてわかるが、正直言って「あーそうなのか」という感じだ。最初から目立った存在ではなかったので、思ったより意外性は感じなかった。

カンナが万博公演で開催したコンサートには、大勢の人々が集まって会場を埋め尽くすが、人々が一様に“グ~タラ~ラ ス~ダララ~”と歌いながら集まってくるのは大いに笑える。ケンジが作った「ボブレノン」という歌が、“ともだち”に抑圧された人々の心に響き、その歌を聴きたくて集まってくるという設定である。こんな脱力感ある歌で、こんな大群衆が集まるというのは信じられない気がするが、何か頭に残るフレーズだ。映画館を出たとき“グ~タラ~ラ ス~ダララ~”が頭の中でリフレインしていた。

因みに歌詞を載せておく。

“ボブレノン” 遠藤ケンヂ

日が暮れて どこからかカレーの匂いがしてる
どれだけ歩いたら 家にたどりつけるかな
僕のお気に入りの肉屋のコロッケは
いつも通りの味で 待っててくれるかな
地球の上に夜が来る 僕は今 家路を急ぐ

来年のことを言うと 鬼が笑うって言うなら
笑いたいだけ 笑わせとけばいい
僕は言い続けるよ 5年先 10年先のことを
50年後も君とこうしているだろうと

地球の上に夜が来る 僕は今 家路を急ぐ
雨が降っても 嵐が来ても
槍が降ろうとも
みんな家に帰ろう邪魔させない
誰にも止める権利なんかない

地球の上に夜が来る 世界中が家路を急ぐ
そんな毎日が君のまわりで
ずっとずっと続きますように


どうですか。なかなかいい詩ではありませんか。

エンドロールが終わっても席を立たないでという映画館の注意書きがあり、その後も10分近く映画が続いた。まさに、この10分で“ともだち”が世界征服を企むようになった経緯がはっきりするのである。そして、ケンジはやらなければならなかったことをしに過去に戻る。勇気を出して、“ともだち”にしなければならなかったことは…。

長く中だるみもあったが、楽しめた映画といっていい。そして、中学校の校内放送でケンジがかけたT.REXの「20thセンチュリー・ボーイ」が流れ、新たなストーリーが始まった。

「20世紀少年」~トリビュート・アルバム~ファイナル

2009-08-21 21:46:25 | 映画
今日はテレビで「20世紀少年」の第1章やっている。
そして、29日からはいよいよ最終章が公開される。コミックも読んでみた。ただ、最終的にともだちとケンヂの関係がよく理解できなかった。ナナメ読みしていたので、じっくり読まないと理解できなかったかもしれない。また、映画とコミックでは結末が違うらしい。映画を見たら、コミックをもう一度じっくり読んだほうがいいかもしれない。映画の公開が楽しみである。

それにしても、T・REXの「20センチュリー・ボーイ」はインパクトのある曲である。この映画を見て初めて知ったが、聞いているとゾクゾクする。激しく派手なメロディーでまさにロックだ。映画を見る前に、最終章の公開にあわせて19日に発売されたトリビュート・アルバムを聞きたくなってつい注文してしまった。数日中に入手できるはずだが、早く聞いてみたい。

収録曲 - 映画「20世紀少年」~トリビュート・アルバム~ファイナル

1.20センチュリー・ボーイ ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
2.ウォール・ストリート・シャッフル ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
3.17才の頃 ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
4.カット・ザ・ケイク ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
5.バッド・タイム ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
6.イヤー・オブ・ザ・キャット ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
7.愛の迷い ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
8.この人生に賭けて ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
9.ビート・ザ・クロック ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
10.オン・ザ・ビーチ ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
11.ロール・トゥ・ミー ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
12.カーニヴァル ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
13.ふたりのシーズン ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
14.ライク・ア・ローリング・ストーン ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より )
15.Bob Lennon ( 東宝配給映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」より ) 作詞:Kenji   作曲:Kenji

映画『ターミネーター4』

2009-07-03 22:00:19 | 映画
【公式】ターミネーター4 予告編(日本語版)


先日、『ターミネーター4』を見てきた。6年ぶりとなるシリーズの新作で『チャーリーズ・エンジェル』で知られるマック・G監督が『ダークナイト』のクリスチャン・ベイルを主役に据えて、製作されたものである。

1~3までのシリーズを簡単に振り返っておこう。近未来、「審判の日」と呼ばれる核戦争のぼっ発で人類は打撃を受け、これを誘発したスカイネットと呼ばれるコンピュータシステムの支配下に置かれる。しかし生き残った人間は抵抗し、ジョン・コナーという戦士が指導者として仲間達と共にスカイネットと戦っていた。スカイネットは、目の上のタンコブというべきこの男を抹殺すべく、ターミネーターをタイムトラベルさせて審判の日以前に送り込み、子供時代のジョンやその母親サラ・コナーの抹殺を画策する。サラやジョンは危機を潜り抜けながら元凶のスカイネットを破壊し、審判の日を回避しようとする。しかし努力もむなしく、その時はやってきた……。これが過去に3作つくられた映画版の概要だ。

今回の『ターミネーター4』は、シリーズで初めて審判の日以後の未来が本格的に描かれている。そして、かつての繊細な少年から、兵士として成長したジョン・コナーがストーリーの主人公となる。また、マーカスという半人間・半機械の謎の新キャラクターが登場するのが目新しいところである。また、T-600と呼ばれる原始的な人型ターミネーターから、シュワちゃんのルックスでおなじみのT-800への進化の過程が初めて明かされる。

こういうシリーズ物は、たいてい1が最も出来が良くて、2以降はだんだん質が落ちていくのが定番である。この映画も同様で1を見たときの衝撃は大きく、ターミネーターのしつこさに恐れ入ったものである。まさにシュワちゃんをスターダムに押し上げた記念すべき映画であった。そして、2に出てきた液体金属のターミネーターも斬新な映像で面白かったが、3作目は如何な物かという感じであった。そんな中、4は取り立てて期待していたわけでもなく話題作なのでいちおう見に行ったというところだ。

ストーリー的には、SF未来アクション物といった感じで特に目新しい部分はないが、それなりに2時間楽しんで見ることができた。特にターミネーターの種類がいろいろあって、人類捕獲型ターミネーター「ハーヴェスター」や追跡型ターミネーター「モトターミネーター」、「ハンターキラー」など斬新なデザインのロボットが登場するのが面白かった。後半のヤマ場の部分では、あのシュワちゃんがT-800型ターミネーターで登場して1の場面を彷彿する戦いを見せてくれたが、1ほどのしつこさはなくあっさりとやっつけられてしまった。この辺りはターミネーターファンとしては、嬉しい演出である。

さて、4ではクリスチャン・ベイル扮するジョン・コナーが主役という設定であるが、どちらかというと謎のキャラクターであるマーカス・ライトの方がずっといい男で描かれていた。純粋で正義感があり抵抗軍の女性パイロットが恋してしまうほどのイケメンである。そして、マーカスがいなければ1につながらないという重要な役どころである。このあたりが見所と、言っていいだろう。

最近のハリウッド映画は、お金がかかっていてCGによる映像も凄いし、それなりに楽しめるが見終わってからの余韻というものがあまりない。凄い映像をいろいろ見てきているせいか、驚きも半減している。どんな映像もCGを使えばできてしまう時代なので見る方も贅沢になっている。やはり、ストーリーに厚みがあって本物の映像を見せてくれるもののほうが感動するのかもしれない。

映画「劔岳 点の記」公開初日に鑑賞

2009-06-22 19:18:11 | 映画


事前に小説を読み、予習もばっちりして映画の公開を待っていた。そして、先週の土曜日に妻を誘って見に行ってきた。公開初日の一番最初の上映である。映画館はほぼ満員。中高年の山好きと思われる夫婦やグループで埋まっていた。

ストーリーについては、小説の感想でブログに載せたので割愛しておく。この映画は、名カメラマンとして名をはせる木村大作の初監督作だ。急峻な剱岳を舞台に、新田次郎の小説の完全映画化である。山を舞台にした映画といえども、危険な場所やシーンはあえて実写とはせず、CGや安全な場所を選んで撮るに違いない。そんな常識を覆し、この映画は全て実写で季節を追って、小説の場所と同じ場所での映像にこだわって撮影してきたという。常軌を逸した監督の狂気といわんばかりの情熱が、素晴らしい映像の山岳映画になったとも言える。

キャストは、
[測量隊]
柴崎芳太郎(参謀本部陸地測量部測量手) - 浅野忠信
宇治長次郎(山案内人) - 香川照之
生田信(測夫) - 松田龍平
山口久右衛門(人夫) - 蟹江一平
[日本山岳会]
小島烏水 - 仲村トオル
[陸地測量部]
大久保徳明(陸軍少将) - 笹野高史
矢口誠一郎(中佐) - 國村隼
玉井要人(大尉) - 小澤征悦
[その他]
柴崎葉津よ - 宮崎あおい 柴崎の妻。
宇治佐和 - 鈴木砂羽 長次郎の妻。
行者 - 夏八木勲
古田盛作 - 役所広司

等の豪華なキャストである

山岳測量シーンは、「これは撮影ではなく苦行である」「厳しい中にしか美しさはない」を基本方針としていたという。役者も大変な撮影であったに違いない。体感温度が氷点下40度にも達する立山連峰や剱岳で山小屋やテントに泊まりこみ、明治の測量官が登った山の当時の足跡を再現しながら、長期間をかけ丁寧に撮影を行ったという。そんな状況下で撮られた映像は本物だけが放つ輝きがある。足跡のない大雪原を、測量隊が一列で進んでいく様子。雲海を照らす夕日の神々しさ。吹雪の中をさまよう測量隊。実際に山に登った者しか見ることのできない景色をフルスクリーンで見られるなんて感激である。よくぞ、こんな映画を作ってくれたと感謝したくなった。

柴崎を演じた浅野信忠や、宇治長次郎の香川照之の淡々とした演技も光る。男たちの謙虚で清廉な態度。そして人への思いやりといった古き日本人の良さが溢れている映画でもある。明治の男たちは、こんな思いで新しい日本を作ってきたのだろうか。夏八木勲演じる行者を山から下ろすシーンは、実際に室道に初雪が降るのを待って撮影されたともいう。全て、本物にこだわって撮影されたシーンは役者も命がけであり、迫力がある。テレビではなく大きい映画館のスクリーンで本物の映像を見て欲しい映画だった。

話が終わり、出演者の名前がスクリーンにでてくると席を立つ人が多いが、この映画だけは違った。バックに写る映像も剱岳を季節ごとに撮られた美しい映像ばかりである。これを見ずして席を立つことはできない。ほとんどの人は画面が真っ暗になるまで立つことはなかった。ちなみに、劇中使用されたクラシック音楽は仙台フィルハーモニー管弦楽団による生音での演奏が使用されたそうである。


映画『レッドクリフ PartⅡ』

2009-05-15 20:58:39 | 映画
レッドクリフ Part2 予告編


PartⅠを見たので、やはりPartⅡも見たくなり昨日劇場に行ってきた。丁度1000円の日なのでこの日を待っていた。PartⅡも2時間半ほどの長編版だが、娯楽大作と言う点では飽きることなく最後まで楽しめた。テレビで見るよりは、画面も大きく音響効果もあって迫力あるシーンが満載だった。

PartⅠを見た時点では、三国志について知識がなく結構面白かったのだが、その後「赤壁の戦い」についてや、登場人物の関係等をいろいろ調べて予備知識がある程度あったので、PartⅡを見ての驚きは正直言って少なかった。面白いことに変わりはないのだが「おおー!」という感動があまりなかったのが失敗だったかもしれない。特に諸葛亮孔明の三日間で矢を10万本集めた秘策なんかは、予備知識がなかったほうが驚きは大きかっただろう。

結末自体は、おおよその見当はついていたし、その期待を裏切ることもなく安心して見ることができたといえる。悪玉として描かれた曹操は、天下一の美女「小喬」を奪取するために戦いを起こすが、単身乗り込んできた「小喬」のたてたお茶を飲んだために、開戦のタイミングを外し、圧倒的な兵力を失い敗退する。まさに歌舞伎的ストーリーである。一国の大将も、美女で身を滅ぼすものである。

PartⅠの時にも書いたのだが、三国志の3人の大将のうち曹操はメインとして描かれていたが、孫権や劉備の影は薄い。孫権の総司令である周瑜と劉備の軍師である諸葛亮孔明が曹操に戦いを挑むといった構図であり、本来の三国志から外れているのではないかという感じはした。ジョン・ウー監督は二人のイケメン男優と一人の美女を中心に描きたかったのだろう。

PartⅠとPartⅡを合わせると5時間にも渡る大長編映画であるが、もっと短くしても良かったと思った。PartⅡでの敵地に潜入した尚香と敵方の兵士との友情(恋)の話は余分だ。尚香は劉備と結婚するはずだが、そのあたりはまったく触れられていない。サッカーみたいな鞠蹴りの試合のシーンなども余分としか思えない。また、それぞれのPartでの戦闘シーンも長すぎるきらいはある。全体的に編集しなおして、もう少し短い時間にしたほうがピリッとした映画になったのでは…。この点は惜しい気がする。ただ、「三国志」という壮大な筋書きの入門編として考えれば、お勧めの映画ではないだろうか。




映画『レッドクリフ PartI』

2009-05-09 23:14:27 | 映画
三国志映画『レッドクリフ』予告篇


中国の歴史ものというと、何か難しそうで面白くなさそうと毛嫌いして見てなかったのだが、先日WOWOWで劇場公開後半年で放送されたので、録画して見てみた。おおまかな内容は、中国文学の四大古典小説とされている羅貫中の『三国志演義』を基に、前半のクライマックスシーンである赤壁の戦いを描いたもので、現在劇場公開されている続編の『レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-』を合わせると5時間を越える長編映画だ。

監督は、『ミッション:インポッシブル2』のジョン・ウーでアクションものでは定評のある監督である。中国映画過去最高額の投資と言われているだけに、大掛かりな合戦シーンや圧倒されるほどの水軍の数には驚きだ。CGが相当つかわれているはずであるが、亀の甲羅の形に因んだ八卦の陣での合戦シーンは圧巻である。

ここであらすじとキャストを紹介しておく

[あらすじ]

三国時代の中国。漢の丞相の曹操(のちの魏の礎を築いた)は、北部を平定した後、南部も制圧するために兵を進める。その目的は、天下統一に邪魔な劉備・孫権の抹殺だけでなく、今は周瑜の妻となった天下一の美人小喬の奪取にもあった。荊州にいた劉備軍は南下して軍を立て直そうとするが、途中の当陽県長坂にて追いつかれ、敗走する。
夏口へ逃げた劉備は、部下の諸葛亮(孔明)の提案に従い、孔明を孫権(のちに呉を建国)のもとへ派遣する。孔明は孫権の総司令である周瑜と意気投合し、2つの勢力は共に曹操と戦う同盟を結ぶ。孫権は数万の軍勢を派遣し、劉備軍とともに長江の赤壁付近で曹操軍と相対し、両者互いに決戦のために水軍と陸軍を動かすのだった。

[キャスト]

孫権勢力側(のちの呉)
 孫権(チャン・チェン)
 孫尚香-孫権の妹(ヴィッキー・チャオ)
 周瑜-孫権の総司令(トニー・レオン)
 小喬-周瑜の妻(リン・チーリン)
 甘興-孫権の部下(中村獅童)
劉備勢力側(のちの蜀)
 劉備(ヨウ・ヨン)
 諸葛亮孔明-軍師(金城武)
 関羽-劉備の部下(バーサンジャブ)
 張飛-劉備の部下(ザン・ジンシェン)
後漢・曹操勢力側(のちの魏)
 曹操(チャン・フォンイー)

この映画を見て、三国志について少し勉強できた。歴史物は登場人物の名前と役割がわかってくるとなかなかおもしろい。映画の中では80万の兵力を持つ曹操に対して数万の兵力しかない孫権と劉備が同盟を結び、赤壁の戦いに挑むという展開となる。曹操は独裁的な指導者で、この戦いは天下一の美人小喬の奪取でもあるということで悪役のイメージだ。それに引き換え、諸葛亮孔明と周瑜の二人が友情でつながり強大な敵に向かう善玉のイメージだ。諸葛亮孔明は金城武、周瑜はトニー・レオンと二人ともイケメンで女性観客が多かったという話も納得である。とにかく二人ともかっこいい。諸葛亮孔明は扇子の一振りで軍を動かし、勝利を導く。周瑜と妻である天下一の美人小喬とのラブシーンもなかなかいい。

2時間半もの長い映画だったが、ついつい見続けてしまった。しかし、これから赤壁での戦いが始まるところで「To be continued」になってしまった。赤壁の戦いの結果はどうなるのであろうか?これでは続きを映画館に見に行くしかない。

それにしても、『レッドクリフ』とはうまくタイトルをつけたものだ。「三国志・赤壁の戦い」では、インパクトが弱い。名前を見たときはハリウッド版アクション映画というイメージが強く、中国映画というイメージはなかった。