とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

映画『ターミネーター4』

2009-07-03 22:00:19 | 映画
【公式】ターミネーター4 予告編(日本語版)


先日、『ターミネーター4』を見てきた。6年ぶりとなるシリーズの新作で『チャーリーズ・エンジェル』で知られるマック・G監督が『ダークナイト』のクリスチャン・ベイルを主役に据えて、製作されたものである。

1~3までのシリーズを簡単に振り返っておこう。近未来、「審判の日」と呼ばれる核戦争のぼっ発で人類は打撃を受け、これを誘発したスカイネットと呼ばれるコンピュータシステムの支配下に置かれる。しかし生き残った人間は抵抗し、ジョン・コナーという戦士が指導者として仲間達と共にスカイネットと戦っていた。スカイネットは、目の上のタンコブというべきこの男を抹殺すべく、ターミネーターをタイムトラベルさせて審判の日以前に送り込み、子供時代のジョンやその母親サラ・コナーの抹殺を画策する。サラやジョンは危機を潜り抜けながら元凶のスカイネットを破壊し、審判の日を回避しようとする。しかし努力もむなしく、その時はやってきた……。これが過去に3作つくられた映画版の概要だ。

今回の『ターミネーター4』は、シリーズで初めて審判の日以後の未来が本格的に描かれている。そして、かつての繊細な少年から、兵士として成長したジョン・コナーがストーリーの主人公となる。また、マーカスという半人間・半機械の謎の新キャラクターが登場するのが目新しいところである。また、T-600と呼ばれる原始的な人型ターミネーターから、シュワちゃんのルックスでおなじみのT-800への進化の過程が初めて明かされる。

こういうシリーズ物は、たいてい1が最も出来が良くて、2以降はだんだん質が落ちていくのが定番である。この映画も同様で1を見たときの衝撃は大きく、ターミネーターのしつこさに恐れ入ったものである。まさにシュワちゃんをスターダムに押し上げた記念すべき映画であった。そして、2に出てきた液体金属のターミネーターも斬新な映像で面白かったが、3作目は如何な物かという感じであった。そんな中、4は取り立てて期待していたわけでもなく話題作なのでいちおう見に行ったというところだ。

ストーリー的には、SF未来アクション物といった感じで特に目新しい部分はないが、それなりに2時間楽しんで見ることができた。特にターミネーターの種類がいろいろあって、人類捕獲型ターミネーター「ハーヴェスター」や追跡型ターミネーター「モトターミネーター」、「ハンターキラー」など斬新なデザインのロボットが登場するのが面白かった。後半のヤマ場の部分では、あのシュワちゃんがT-800型ターミネーターで登場して1の場面を彷彿する戦いを見せてくれたが、1ほどのしつこさはなくあっさりとやっつけられてしまった。この辺りはターミネーターファンとしては、嬉しい演出である。

さて、4ではクリスチャン・ベイル扮するジョン・コナーが主役という設定であるが、どちらかというと謎のキャラクターであるマーカス・ライトの方がずっといい男で描かれていた。純粋で正義感があり抵抗軍の女性パイロットが恋してしまうほどのイケメンである。そして、マーカスがいなければ1につながらないという重要な役どころである。このあたりが見所と、言っていいだろう。

最近のハリウッド映画は、お金がかかっていてCGによる映像も凄いし、それなりに楽しめるが見終わってからの余韻というものがあまりない。凄い映像をいろいろ見てきているせいか、驚きも半減している。どんな映像もCGを使えばできてしまう時代なので見る方も贅沢になっている。やはり、ストーリーに厚みがあって本物の映像を見せてくれるもののほうが感動するのかもしれない。

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