とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

映画『アバター・3D版』

2010-01-05 20:13:14 | 映画


今年最初の映画は、『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督の『アバター・3D版』だった。構想14年、製作4年という大作映画で、公開までほとんど内容が明かされないままきた映画だ。3D鑑賞を前提に革新的な技術により描かれた映画ということで、公開前から前評判は高く、かなり期待していた。

映画館では、3D字幕版、3D吹替版、2D字幕版の3種類のバージョンで公開されていた。当然迫力ある映像で見たいので3Dにしたのだが、今回はあえて吹替版にした。いつもなら洋画は字幕で見るのが当たり前だったのだが、いろんな人のブログを見たところ3Dで字幕を見ると目が疲れるということが書かれていたのであえて吹替にした。吹替版でも先住民の言葉の時は字幕が出るのだが、字が飛び出て見えるので見にくかった。吹替のほうが内容が理解しやすく余計なところに視線を移動しなくて済むので正解だった。入口で3D用のメガネを渡され劇場内に入った。

ストーリーを簡単に紹介する。

22世紀、元海兵隊員で下半身不随のジェイクは地球から遠く離れた惑星パンドラに赴き、「アバター・プロジェクト」に参加する。この星の先住民ナヴィと人間のDNAを組み合わせたハイブリッド生体「アバター」(分身)を、リンクマシンを通じて遠隔操作するというもので、アバターに入れば人体に有毒なパンドラの大気でも自由に活動できる。ジェイクに託された任務は、先住民の部族に接触し、信頼を勝ち取って、貴重な超伝導性の鉱物「アンオブタニウム」の採掘に必要な情報を得ることである。

ジェイクは、最初に出会った族長の娘ネイティリに導かれ、部族の仲間として認められるため数々の試練を乗り越えるとともに、すべての生命が特殊なネットワークを通じて共生するパンドラの生態系についても学んでいく。その一方で、採鉱のために森林伐採と居住地破壊を強行しようとする企業と海兵隊の姿勢に疑問を抱き、星の運命を決する選択を迫られることになる――。

3D映画というと、ディズニーランドやUSJのアトラクションで結構迫力ある映像を見たことあるので、それほどインパクトは強くなかった。むしろ控えめくらいの映像で、目の前に物が飛び出してきてドキッとすることはなかった。それでも手前の物と背景の奥行きがよく判り自然な立体感を感じた。メガネをかけて見る特殊な映像という違和感を感じさせなかったのが、いいのかもしれない。

上映時間は162分とこれもまた長い映画である。しかし、長さを感じないほどストーリーにはすんなり入っていけた。最初は、青い肌と3mもの長身のナヴィという種族の姿かたちに違和感を感じていたが、わかり易いストーリーと主人公とナビィの娘との恋が絡まり、後半はナビィ一族に愛おしさすら感じていった。どちらかといえば惑星征服を企む悪い地球人と先住民の存続を懸けた戦いの話とも言える。

作品の中では、過去のいろんな映画の場面を思い出させる内容がいろいろ含まれている。先住民と開拓民の対立という図式では『ダンス・ウィズ・ウルブズ』、自然環境を破壊する技術文明への批判という点では『風の谷のナウシカ』、開拓民側のヒーローと先住民側のヒロインの恋という点では『ポカホンタス』などが思い起こされる。また、空に浮かぶ岩山は『天空の城ラピュタ』、鬱蒼とした森の様子は『もののけ姫』を思い起こす。ジェームズ・キャメロン監督は宮崎駿作品の影響をかなり受けているらしい。こんなポイントを抑えながら鑑賞していくと面白さが更に増幅するだろう。特に、海兵隊を指揮する大佐は『アイアンマン』の悪役ロボットさながらしぶとかった。

最終的には、誰もが納得する終わり方だったのでこれといって不満もない。多少、何か変かなと思う点はあったが、いろんなジャンルの作品の要素を詰め込んだ超娯楽作品といえるだろう。3Dで作られただけに映画館でなければ味わえることのないスケールの大きさと立体感を体感することをお勧めする。

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