ネットの世界にさまざまな企業のロゴが見えるが、楽天みたいにそのままの名前で出てくるのとbuzzfeedならぬbuzzfoodになっていたりと少し違うのと混ざっている。この映画自体の広告効果に対する宣伝費の多寡による違いだろうか。
ゲーム機のハンドルが壊れたので使い物にならなくなりゲームの中のキャラクターが居所がなくなるのでハンドルをebayで買って交換すればいいという具合にストーリーが展開して、そうなると当然ハンドルが手に入るかどうかがストーリーのひとつの肝になるわけだけれど、そのあたりがかなり唐突かつ曖昧にどこかに行ってしまい、途中から出てきたウイルスの感染の話になってしまう。
ディズニーアニメとすると構成がかなりルーズ。
カーチェイスを一作目のゲーム内のそれのようなお菓子の世界でやるのとは別に外の荒涼とした世界ですごく本格的にやっているわけだが、それなら実写(といっても最近はデジタル技術のサポートを当然受けるわけだが)でやった方が効果的でないかと思えた。
ディズニープリンセスたちが勢ぞろいして「母親がいない」なんて評論家の分析を自分で言ったりしているメタ構造をしれっと取り入れている。いつものコスチュームからラフな普段着に着替えたプリンセスたちというのも珍景だけれど、「スター・ウォーズ」のキャラクターが出てくるあたり、「グレムリン2」とまではいかないまでも楽屋落ちに作者の方が先に喜んでいるみたい。
ディズニーにもSWにもそこまでの愛着がない人間からすると鼻白む。
よく見ると、主役ふたりとも少し歯並びに凸凹や隙間があって、絵に描いたみたいなつるつるした欠点のない容姿ではないように手をかけている。
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