prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「カールじいさんの空飛ぶ家」

2010年01月19日 | 映画
爺さんや、歯が欠けた女の子や、モンゴロイドの太めの男の子といった、リアルな世界では主役級になりにくいキャラクターをしっかり生かしている。

空からばらばら人が落ちても風船がついているかしてそのまま地面に激突しないようにしているのは配慮。

ツェッペリン型の飛行船とか、明らかにジブリアニメと趣味が通底していますね。

ちょっときついのは、「未知の世界」というのは今では成立しないこと。「土人」は出せないし、宇宙ですらフロンティアとは言えないものね。アニメではいくらも非現実の世界を描けるとはいえ、後半は絵空事の感じが強くなる。

無数の風船の色と動きは圧巻。爺さんの杖の先についたボールが後半役に立つあたり、芸が細かい。
食事をどうしているのか、よくわからないのはひっかかる。
(☆☆☆★★)


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