prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「チェイサー」

2010年01月01日 | 映画

暴力描写や追っかけの猛烈な活力はすごい。
ただ前半、二人の男が出会うまでの段取りと携帯の使い方は見事だけれど、中盤から警察をコケにしすぎてやや緊張が緩む。市長にクソを投げつける男のエピソードは本筋と関係ないじゃない。権力が余計な口出ししたから犯人を取り逃がしたという展開なのだろうが、助かるか助からないかでハラハラさせておいて殺す、というのは良くないね。カタルシスが濁る。

犯人の隠れ家がある街の道が狭くてやたら坂が多い情景が映画的。
黒の締まりは「黒い家」でもそうだが韓国映画独特に思える。

襲われている相手を助けようととっさに飛び蹴りが出るのが可笑しい。韓国映画ではケンカする時よく飛び蹴りやるが、本当にやってるのか。
(☆☆☆★★)