『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

カラヤン・インタヴュー

2019-12-30 08:18:00 | 音楽
きのうは
体調が今ひとつだったので、
一日、クスリを呑んで、
温かくして寝養生していた。

こんな時は、
寝室のネットTVが
“気慰み”に役立ってくれる。

まだ、高校生のソーちゃんが、
棋戦の解説に招かれることは珍しく、
これまで2回しかないが、
そのうちの1回を再視聴した。

驚くのは、
中盤戦にありながら、
20数手先の「詰み筋」を瞬時に見つけ、
「これは詰んでますね・・・」
と、言って、パッパと
駒を並べてみせて、
二通りの詰み方を見せてくれた。

これには、
解説の九段も驚嘆し、
ニコ生のストリーミング・コメントも
驚嘆の嵐だった。

小学生の頃に、
すでに一万以上の詰め将棋を解き、
自らも創るのも好きというのだから、
その読みの光速ぶりと物量は
棋界一と畏れられるのも
さもありなんである。

なにせ、
並み居るトッププロが参戦する
【詰め将棋選手権】で、
小6から現在まで5連覇
という前人未到の大記録を
更新中なのである。

毎年、正月の将棋特番では、
二年続けて
自作の詰め将棋を出題しているので、
今年もどんな新作を披露するのか
楽しみである。




BSの番宣で、
『グッド・ドクター』の
シーズン2が始まるというのを知って、
嬉しく思った。

あの、ASDの、
超天才ショーンに会えるのが
新春の楽しみになった。



ユーチューブ・サーフをしてたら、
『小澤征爾 カラヤン・インタヴュー』
というのを見つけ、
興味深く視聴した。

弟子でもある小澤が
師匠に「指揮の極意」を尋ね、
それに、端的に応えていたのが
凄いなぁ・・・と感じた。

なので、
続けて、カラヤンのリハーサルや
マスター・クラスのレッスン風景なぞも
いろいろ見てみた。

リハでは、
事細やかに指示や要求をして、
本番ではオケに任せて
自由に気持ちよく演奏させるという。

先日の『小澤VS武満』の
対談本では、カラヤンが一時、
ベルリン・フィルと不仲になったという
エピソードを読み、【帝王】でも、
支配しきれないものなんだ・・・と、
オケの掌握の難しさを認識させられた。

よく、指揮者とオケの相性について
「相思相愛」なぞと表現されることがある。

小澤も血気盛んな若手の頃、
N響にボイコットされたという
有名なエピソードがある。





冬休みに入って、
毎晩、1曲ずつ交響曲の
スコア勉強をしようと
思ってはみたものの、
「ねばならない・・・」
と自分に課すると
ついつい億劫になるので、
「やりたいときにやれば・・・」
とハードルを下げた(笑)。

ゆんべは、
マーラーの7番を
ハイティンク/ベルリン・フィルと
バルビローリ/ハレ管で
聞き比べながら、
譜面の検討をした。

4楽章には、
ギターとマンドリンが
室内楽風に取り入れられているが、
ギター・パートを見ると、
単音で無変化な音型で、
しかも音も他楽器に埋没して浮立たず、
ここで使用する必然性が疑問だった。

マンドリンは、
金属音がよく通り、
ソロで重要なパートを〆ていた。

マーラーは【夜曲】という
構想で書いた楽章なので、
もしかすると「小夜曲(セレナーデ)」を
連想して、恋人の家の窓下で
ギター伴奏で恋歌を唄うイメージで
採用したのかしらん・・・と、
思わないでもなかった。

作曲家の“まことにオモロイ氏”(諸井 誠)の
解説書を読み直したら、
スコア・リーディングの後では、
なるほど、要点を得ているなぁ・・・と、
言ってることがよく理解できた。

こうなると、
やはり、マーラーの伝記を
読みたくなってくる。

ケン・ラッセル監督の
映画『マーラー』は、
80年代に京都で観たのだが、
なんだか、シュールな表現が多くて
正直、感心しなかった。




この冬休みに、
着道楽の教科書でもある
『王様の仕立て屋』を
再々読している。

既刊の5シーズンの
55冊を全冊そろえたので、
初巻からじっくり読んでいる。

そして、所々に
呻るようなフレーズや薀蓄があると
目を留めて、ついでにブログネタ用に
接写して記録している。

「為を思って、叱っても、
若いうちの万能感には伝わらない」
というのは至言である。

柳生宗矩の
「平常心をもって
一切のことを為す人
是を名人と云ふ也」
というフレーズもいい。

若い弟子に
「こういう場合、
プロはどうするんですか?」
と問われて
「どうもニッケルもねぇよ・・・」
と洒落言葉を挟んで返せる
大人や師匠になりたいものと、
常々思ってるので、
こういうフレーズは
沢山知っておきたい。

粋人にならんと欲するならば、
嘘にでも余裕こいて
世捨て人然としてないと・・・と、
思いはするのだが、
すぐさま、俗物根性に戻っちまうから、
まだまだ、枯れ方が
足らないのだろう・・・(笑)。

(ーωー).oO ウーン

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寅さん | トップ | 寅さん完結編 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事