
今日で1学期の勤務も終わり、
明日から晴れて
夏休みである。
これが、1ヶ月もあるので
毎年のことながら
「ああ、なにすべー」
と悩みの種でもある。
それで、毎年、
なんらかのテーマを決めて
勉強やら研究やら執筆に
あてている。
この夏は、オペラを
勉強しようと、こつこつと
廉価なCDを集めてきた。
先日もヤフオクで500円で
ワーグナーの『ラインの黄金』を
落札したが、その後、
アマゾンを眺めていたら、
なんとワーグナー全集が43枚で
3.400円という驚きの価格だったので
さっそく注文した。

届いたボックスも立派なもので、
まだ開けずに、しばらく
本棚に立てて飾ってある。
録音が1960年代の
モノラルが多いのと、
紙ジャケットなので
そのあたりで低価格なのであろう。
それでも、正規の値段は
7.000円くらいするようである。
ちなみに、新しいデジタル録音による
全集版は2万以上している。
43枚で3.400円というのは
電卓で計算してみたら、
1枚あたり80円というので
超廉価版ということになる。
一日1枚じっくり聴いても
43日間かかる。
全13作品の楽劇についても
調べなくてはならないので、
まさに、夏休みの
研究課題のようなものである。
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魂理学随談
全肯定
先生 先日、宗教家・高橋正雄の生前書かれた直筆色紙を見たんです。
それには
「在るものみな美しく
起こることみなよし」
と書かれてあり、衝撃を受けました。
なぜかと言うと、それは彼が、愛する家族を失った直後にもかかわらず、至った心境と訊いたので…。
奈保子 はぁ…。ほんとうに宗教的ですねぇ…。
先生 でしょ。3・11の大川小学校での80人もの児童が亡くなった大惨事や原発自殺者の遺族の前で、はたして、この言葉を肯定できるか…というのは、まさしく宗教的な命題ですよね。
奈保子 はい。そう思います。遺族にとっては、承服できなくて当然であり、もし、それが容認できるとすれば、そうとうな時間と宗教的な達観が必要でしょうね。
先生 巷(ちまた)のスピリチュアルな解釈では、亡くなった人たちは、家族や社会に、教訓を残すため、はたまた、生き残った者の魂の陶冶のために、生まれてくる前から、自分のこの世での人生を計画してきた、とかいうでしょ。
奈保子 はい。そうなるでしょうね。
先生 でも、ふだん、形而下的な生活だけをしている人には、こういう形而上的なスピリチュアルな解釈は受け容れがたいでしょう。
奈保子 そうですね。そんなことよりも、愛する家族が、眼の前に生きている方がずっといいですものね。