花粉症のせいか
軽い風邪なのか、体がだるく
軽い眩暈がして
気力も低下しているので、
きのう一日は寝養生に努めた。
大江健三郎の『井伏さんの祈り』という
講演テープを車で聴いていたので、
家にある日本文学全集の中から
井伏鱒二の『黒い雨』を
読んでみた。
原爆直後の死屍累々の様子が
克明に描写されているので、
夕べはそんな夢を二度も見て
辛い思いをした。
スーちゃん主演の映画もあるが、
これはまだ見ていない。
これから、見てみようとは
思っている。
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人生随談
奈保子 それでは、子育てと「感動」というテーマに移りたいと思いますが、よろしいでしょうか。
先生 もう、趣味からは離れるのね(笑)。
奈保子 すみません。いちおう、臨床教育学が専門なものですから。と言いましても、学問的なことじゃなく、先生の実体験からお伺いしたいんです。「子育て」でどんな感動をなさったかを…。
先生 あ、なるほどね。そうですか…。感動ねぇ…。そりゃ、やっぱり、初めて子どもが産まれた時にさかのぼりますね。
奈保子 そうでしょうね。奥様が妊娠されたと初めてお知りになったときは如何でしたか。
先生 ああ。それは、まあ、感動というより「あ、できたんだ」という感じでしたね。そんな、ドラマみたいに手を取り合って涙ぐんだりはしませんでしたよ(笑)。
奈保子 そうなんですか。
先生 それに、うちは二番目までは計画出産でしたから。
奈保子 あ、なるほど。じゃ、ナッちゃんは…
先生 あの子は、出来ちゃったんですわ(笑)。
奈保子 あら…。そうなんですか…。
先生 ハハ…。本人が知ったら、「オレは望まれて産まれたんじゃねーのか!」って、ひがまれますけどね(笑)。
奈保子 そんな…。
先生 子育てで、感動っていうと…。前の前の家に、茶室が一室あったんですが、二番目のアキが、始めて立って、その茶室をヨチヨチ歩いて横断したときは、カミさんとフミと一緒に「オーッ!! アキが歩いたぁーッ!」って、みんなで感激したんです。突然、むっくり立って、歩いたんでね。
奈保子 それは感激するでしょうね。
先生 教育学的には「始歩」と言うでしょ。
奈保子 そうですね。
先生 学校臨床では、保護者のインテーク(初回面接)時に、よく、「始語」と「始歩」は発達レベルのアセスメントとして聴取しますね。
奈保子 なるほど。重要な要素ですものね。
先生 始語では、フミが保育園の時に、「コッコ あっち いった」という三語文を今日、話しました、と連絡ノートに書いてあったのを見て、「オーッ! 発達してるなー」と感激しましたね。
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