『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

如月朔日 再スタート

2022-02-01 04:00:00 | 藤井 聡太
一月いく
二月にげる
三月さる

・・・と、
新年のはじまりの三月は
すぐに過ぎ去ってしまう。

ことに、この一月は、
元旦早々に
目の中に入れても痛くない
最愛の孫「リク坊ちゃん」を
親の留守中にケガさせてしまい、
身を切られるような
切ない思いをした。

正月三が日からずっと
死んだように気落ちして
ブログを書く気すら
起こらなかった。

もう、
こんな馬鹿ジジイは
死んだ方がいいんだ・・・と、
ほんとに
一晩、厳寒の庭で
凍死しようかと
思ったほどだ。

もう、自分は
「リク坊のジイジ」を辞めよう・・・と、
思った晩は、
泣けて泣けて
涙があとからあとから
枯れることなく流れた。

ひょっとして、
人生で
いちばん哀しかった
喪失体験だったかもしれない。

365日ブログを書いてるので、
友人・知人・教え子たちから
たくさんのご心配を頂いて、
たいへん申し訳なく思った。

***

vulnerability
(ヴァルネラビリティ)
という語があるが、
「脆弱性」という意味と
「傷付きやすさ」という意味がある。

俗語に訳せば「ヘタレ」
と言ってもいいかしれない。

HSP気質なので、
自分もどうも
生来の脆弱性があるようだ。

でも、今回、
対象喪失にも似た事故で、
「傷つくものが、また癒す」
という【デルフォイの神託】を
久しぶりに想い返した。

そう…。

この「傷つきやすさ」があればこそ、
他人の苦しみも我が事として理解し、
それに寄り添うという事が
出来るのだろう…
ということにも気づかされた。

【ふたつワルイこと さてないものよ】
である。

 




ミカちゃんから
リク坊の傷もすっかり癒えたので、
ブログの更新を楽しみにしてます、
というメッセージがあったので、
それに安心して
今日からまた
書くことにした。








リク坊と一緒に
自分も右小指に血豆ができる
軽症を負ったので、
それが完全に癒えるまでは
リク坊も傷もキレイには
跡が消えないだろう…と、
毎日、自分の傷跡を観察していた。

正直、きょう現在でも、
目立たなくなっただけで、
傷跡はまだ完全には消えていない。

なので、
リク坊もそうなのかと思うと、
今でも胸が痛む。








2004年に
ブログを開始して来、
一か月も中断したのは
初めてである。

それだけ、
病休も事件もなかった、
というわけだから、
有り難いことであった。

(去年には、
2週間ばかり、
学校関係者の中傷で
中断したが…)

この一か月で
様々なことがあったが、
それをブログに書き留めるという
作業を行わなかったので、
自分にとっては
まるで空白感がないでもない。

それでも、
システムノートには
イヴェントはすべて
ゴマ粒のような字で
メモ的に記載はしてある。

通常勤務も始まっており、
学校臨床も相変わらず忙しく
風邪を引いたり
喘息気味だったりと
健康の方もあまり芳しくはない。

***

ソーちゃんの王将戦が
開幕し、早くも、
第三局まで行われた。

予想通りの3連勝で、
あと一勝で「五冠」達成である。

1月30日の第三局では、
最終盤に
驚異の「31手詰め」というのを
読み切って
圧勝した。

これにも
並み居るプロや
将棋ファンも
その芸術的な手順に
感動させられた。

YouTubeでの
講談調で味のある
石田九段の名調子の解説では、
「もはや、棋神のごとし!」
「この人は、大天才というよりない」
「おそらくは、棋界史上、
最強の棋士になるのではないか・・・」
と、自分の弟子たちを置いといて
毎回、大驚愕、大絶賛ぶりである。





王将戦の恒例のイヴェント
「勝者のコスプレ」で
「鉄オタ」ソーちゃんの
運転手さんスタイルと
「食いだおれタロー」の恰好は
微笑ましかった。

なんでも、
関西将棋会館が、
来年から高槻市に移転するという。

11年間奉職していた
金光大坂高も
高槻市にあった。

その金光が
春の選抜に出場するというので、
テレビ観戦を楽しみにしている。







昨年の暮れに
狐狸庵先生の
未発表作品が
むかしの地方紙で
発見されたと話題になった。

その事が切っ掛けで、
一月の一月間で、
蒐集してある全作品集の
蔵書のなかから
キリスト教関連の三冊
『死海のほとり』
『イエスの生涯』
『キリストの誕生』
を再読し、
「遠藤神学」と言われた
「母なる神」について
勉強しなおした。

そして、ついでに、
氏の純文学作品よりも
読み物として
わりと軽んじられている
中間小説もいくつか読み返してみた。

『女の一生』
『私が・棄てた・女』
『彼の生き方』
『火山』
『どっこいショ』
『ヘチマくん』
『闇の呼ぶ声』

どれも、昭和30年代の
新聞連載ものだけに
昭和テイストを感じる
連ドラのように
ストーリー展開が面白く、
ユーモアもあり
「読み物」としての
小説の楽しさを再認識させられた。

なので、
春休みまで、
あと幾冊か再読しようと
リストアップしてある。

『浮世風呂』
『金と銀』
『協奏曲』
『口笛を吹く時』
『楽天大将』
『怪男児・快男児』
『黒ん坊』
『鉄の首枷』
『銃と十字架』

一か月間、
ブログを書かず、
創作フレンチもしてなかったので、
読書や譜読みなどの
インプット作業ばかりだった。

これから、
ぽちぽちと
随談書きや演奏などの
アウトプット作業をも
楽しんでいこうと
思っている。



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