きのうは
ソーちゃんの
『JT杯』決勝があり、
見事、初優勝を果たした。
名人戦の挑戦者にもなった
シンタロー八段を相手に、
中盤からずっと優位を保ち
『藤井曲線』を描いて
余裕勝ちをした。
この一局では
賞金500万を獲得したが、
毎週あるゴルフの大会の
1千万クラスの賞金と比べると
少ない感じは否めない。
そうではあっても、
ドラマによく登場する
流れの賭け将棋プロの
「真剣士」ではないが、
この一局に500万が懸ってる
と考えたら、素人は手が震えて
指せないかもしれない(笑)。
今週には、
竜王戦「第五局」があり、
目下3-1で「王手」なので、
後手番ながら、勝てば
二度目の防衛で、
賞金は4400万である。
相手の広瀬八段には、
直近の順位戦でも
余裕勝ちしており、
四連勝しているので、
残り三局あるが
次の大一番で決めるように思える。
今月の棋戦では、
竜王戦・順位戦・JT杯と
いずれも勝っている。
*
JT杯が6時に決したので、
それから急いで
小林少年(愛称)の
初リサイタル会場に直行した。
会場についたのが
開演10分前の
ギリギリセーフだった。
ステージ上で
久々に見る彼は、
相変わらずの感じで
『少年探偵団』の
小林少年の風貌だった(笑)。
プログラムは
ほぼ純クラシックで、
一般客には馴染みが
なさそうだったが、
高齢者の客層が多かった。
1ステージは
やや硬さが目立ったが、
2ステージのアタマで
デュオを一曲やってからは、
リラックスしたと見えて、
ソロになってからも
硬さが取れて、
ギターも鳴りがよくなった。
月一の発表会や合奏練習、
数々のコンサートで
9年も一緒だったので、
長男のフミと同い年
というのもあって、
教え子のような気持ちで
舞台演奏を鑑賞した。
お母さん役のように
彼を見守ってきた
同門デュオの相方からは
「いつまでもピュアでシャイで、
誠実な万年青年である…」
というような紹介がされて、
来場者の多くも頷くような
ハートウォーミングな空気感が
心地よかった。
*
自分も今、
『LM』(リュートマラソン)という
個人的ビッグ・プロジェクトを
遂行中なので、同じギタリストの
仲間として、その生演奏から
刺激を受けた。
*
毎日、白譜を束でファイルに挟み、
「7B」の鉛筆がチビるまで、
楽曲の編曲をルーティンとして
やっている。
今月は、
日本の童謡・唱歌を
20曲ほど編曲・録音録画した。
これから、
facebookにそれを
毎日一曲ずつアップしていく。
そして、
いよいよ残された課題である
レパートリーの中でも
最も難易度の高い
「超絶技巧」曲集にも
そろそろ着手していこうと
準備している。
まずは、
コンサートでもやった
パガニーニの『カプリース24番』、
そして、『アランフェス』全楽章、
『ボッケリーニ賛』、
『カプリチョ・ディアボリカ』、
『蜂雀』、『熊ん蜂』…など。
*
メジャーな作曲家の
ギターでの演奏も
今年の『LM』は
ずいぶんと取り組んできた。
バッハ、ヘンデル、
モーツァルト、ベートーヴェン、
ブラームス、ショパン、
メンデルゾーン、シベリウス…など。
今は、
グリーグの
『ソルヴェーグの歌』に
取り組んでいる。
*
最近は、
YouTubeの「雑学」サイトを
「二倍速」で聞き流している。
就寝前に、これをやると、
催眠効果があるのか、
毎晩、いつの間にか、
寝落ちしている(笑)。
『バカと無知』
という本の紹介サイトでは、
心理学的調査で
「低能力者は自己を過大評価」し
「高能力者は他者を過大評価」する、
という結果になったという。
知的テストで、
自分は何点取れるか…
という予測をさせると、
低能力者は、実際の点数の
5倍もの予測値をあげた
というから驚きである。
高能力者は
逆に実測値よりも
低めの予測値としていた。
最近のカウンセリングでも
職場の上司のパワハラ的振る舞いに
辟易させられている…
という話を聴いて、
その振る舞いが「低能力者」の
条件にすべて当てはまっていた。
進化的な観点からは、
社会生物である人間は、
低能力者は自己が
社会・集団から排斥されるのを
忌避するために、
誇大に振る舞うようになり、
恫喝やマウントが得意になるという。
これは、
今日の社会的問題でもあり、
組織内で「低能力者」が
役職を占有した場合、
組織員の士気が下がるだけでなく、
組織の業績にも悪影響がある、
という分析結果がある。
「高能力者」は時に、
自分が出来るが故に、
相手も同等に
「理解」「判断」が
出来ているのだろう…と、
思いがちになり、結果として、
「低能力者」の誤った決断の
巻き添えを喰らうことに
なることがある。
その名言に…
【バカは自分がバカである事に
気付かない。
何故なら、バカだからだ】
・・・という、
洒落みたいなのがある(笑)。
認知心理学的には、
「メタ認知」の能力が
欠如しているという。
「セルフ・モニタリング」
(自己監視)
の能力がない人は、
正規分布から鑑みて、
世間・集団・社会の
1/3は居そうである。
相手と話をしていて、
議論が噛み合わない、
なんだか、得体の知れない
不快感を感じる…という時、
大方は、この「バカ問題」だ、
と考えると、腑に落ちることがある。
養老先生の『バカの壁』が
ベストセラーになったのも、
バカじゃない人たちが、
普段に接しているバカに
悩まされて、手に取ったのでは…
と思わないでもない(笑)。
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