『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

大逆転

2020-07-15 06:19:00 | 運動
『王位戦』第二局が
二日にわたり
北海道で行われた。

きのうは
終盤まで
先手の木村王位が優位に立ち、
解説者たちも
「王位の勝勢ですねぇ…」
と、なかば決着を見たかと
諦念の境地にかられた。

ところが、
なかなか“寄せ”の段になって、
ソータの王様が捕まらない。

それどころか、
わずかな隙をみて、
ソータが逆襲に打って出るや、
AI評価値が
「20:80」から「80:20」へ
そして、怒涛の攻めを見せると
「99:1」にまで触れた。

まさに、
奇跡の大逆転である。

そうなると、
AIの申し子みたいなソータは、
「勝利への一本道」を
毛筋も間違わず
指し進んだ。

これまでも、
幾度も見た、
辛抱しながら
相手の攻めを受けきって、
「緩手」を見せた隙に
反転大攻勢をかけて
相手を圧倒するという
「藤井将棋」「ソータ劇場」は
まさしくドラマチックであった。




前回、敗れた「棋聖戦」で、
師匠から
「頭がだいぶ伸びたから
散髪してきたほうがいい」
という助言があり、
スッキリ刈り込んで
北海道入りした(笑)。

いかにも、
高校生棋士への
親代わりの師匠の指導である。

坊ちゃん刈りのせいか、
いつになく幼くも見えた。

来週の19日で
満18歳になる。

老熟したイメージ像を眺めては、
自分はもうこの世にいない
「引退時」や「最晩年」を想像して、
『史上最強の棋士』の今を
懐かしむような気持ちでも
眺めている。

将棋という世界ではあるが、
我が生涯で、
ほんものの“天才”というのを
この目に見れて
幸せであった。

かつての
長嶋 茂雄も
山口 百恵も
マッケンローも
リアルタイムを生きた
スーパースターだったが、
老年期にも“希望の星”が
登場してくれたことを
神に感謝したい。




茶室の水屋を
いわか仕立てにした“書室”に
PCを持ち込んで、
王位戦の経過を見ながら
「長考タイム」には
書の稽古に勤しんだ。

午前中には、
破損していた掛け軸を
花柄を入れた
モダン仕立てにしてみた。

梅雨にぬれた紫陽花を
一輪挿しに活けたら
さらに“和”情緒が増した。

そのうち、
将棋見ながら
書をやる時は、
茶会で着た羽織袴姿で
やろうかしらん…
とも考えた。

いちどは、
隠居様よろしく
宗匠頭巾をかぶって
お茶を立ててみたいとも
思っている。

老いたら、
老いの愉しみを
すべきなんだろうなぁ…。

ϵ(◎θ◎)ノ☆ ホッホッホ  



二十年以上前に、
創作・表具した「書」を
臨時書室に三本ほど掛けてみた。

書聖の王義之を模倣して
中国書体で
『萬里天空鳥任飛』。

榊 獏山を真似て
松煙墨の薄墨で
『舞』。

オリジナル書体での
『雪月花』。

「花」の字で、
「草冠」の後に
連綿が切れてしまった
駄作である。


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