悲しみが深いほど

 「悲しむ者は幸いです。その人は慰められるからです。」(マタイ5:4)

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 人には二種類のタイプがあるように思う。
 あまり起伏なく大過なく過ごすタイプ、それから逆に、波瀾万丈タイプ。
 私は後者のタイプだ。自分で選んだわけではない。
 大過なく過ごすタイプをうらやましく思うことが多々ある。
 ものすごく多々ある。

 しかし、悲しみが深いほど、その分喜びもまた大きいことは確かなことだ。
 黒の暗さを知るからこそ、白の有り難みがずっとよく分かるからだ。
 ライトグレーが続くような日々だと、この白の有り難みには気付きようがないのではないかと思う。
 だから、悲しみを知る人ほど喜びが大きく、絶望に行き当たった人ほどいきいきとした躍動感をより多く実感できるようになる。
 まさに、悲しむ者ほど慰められるのである。
 七日間という時間を掛けて世界を創造された神が、暗闇の時間帯をやがて次へ次へと進めてくださる。神は、この時間をも創造されたのである。
 そして、悲しむ人こそ、この末に神を知ることとなる。まさに幸いなことだ。

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 健やかな一日をお祈りします!
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