犬や豚

 「聖なるものを犬に与えてはいけません。また豚の前に、真珠を投げてはなりません。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂くでしょうから。」(マタイ7:6)

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 犬や豚は、真珠の価値が分からないのではない。
 真珠に価値はないと思っているのでもない。
 それどころか、真珠それ自体の意味自体は、はっきりと分かっている。
 分かっているからこそ、「足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂く」。
 だから、犬であり豚なのだ。

 聖なる物であるこの真珠を憎悪する人が存在するのも、また事実である。
 イエスは常に、世との対立構造の中におられた。
 例えばヨハネ16:20には、十字架を前にしたイエスが、「あなたがたは泣き、嘆き悲しむが、世は喜ぶのです。」と仰っている。

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