神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

池谷先生の特別講座

2015-05-22 | お茶会
香港で「中国茶倶楽部」を主宰されている池谷直人先生の特別講座に参加してきました。
池谷先生の元で中国茶を学んだ皆さんが中心となって組織している「中国茶倶楽部(関東支部)」の公開イベントです。

池谷先生とは以前先生オリジナルのカメマークのコクチョンを購入させていただいたときに
数回メールでやり取りをしたことがあります。
お会いしたいと思いながら数年たち、この度やっとご挨拶ができました。

前半は「香港における中国茶」をテーマにお話を伺い、
後半は「池谷先生によるお茶淹れ」で烏龍茶と鉄観音茶4種を飲ませていただきました。

「香港における中国茶」のお話は
中国とも台湾とも違う香港と言う環境での中国茶の成り立ちから、
香港の茶荘の情報、宗教とお茶の関係性まで、
興味深い内容について伺うことができました。

後半では清香系を二種、福建省の黄金桂、台湾の奇莱山。
濃香系を二種、わたあめ鉄観音と木柵鉄観音を。

池谷先生の淹れ方は今流行の‘魅せる’台湾茶道や茶藝とは違います。
また、茶荘や茶館の‘売る’淹れ方や
いわゆる試飲会や品茶会の淹れ方とも違います。

美味しい中国茶を美味しく淹れることにこだわり、研究を重ねたもの。
茶葉の形、開き方、煎ごとの味、お湯の温度など全てを吟味し、
実践のデータに基づいて、一番美味しいと思われる方法をとっています。

10年ちょっと前の日本での茶会もこんな形が多かった気がします。
お茶淹れ名人さんがいて、茶葉や状況に応じて工夫しながら淹れていた時代。
形式やしつらえよりもまず、とにかく美味しく飲もう、とこだわっていた時代。
自分にとってもそれは原点でした。

時代は移り変わり、お茶を取り巻く環境も変化していくとは言え、
忘れていた初心を呼び戻された気がしました。
久しぶりに香港に行きたくなりました。


池谷先生、香港中国茶倶楽部関東支部の皆さま、ありがとうございました。

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