神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

やっと会えたね

2011-01-30 | 烏龍茶(中国茶)
去年の4月に鳳凰単ソウの産地、烏[山東]山に行ったことはブログにも書きました → 

この時は黄枝香の製茶を見学し、荒茶を持ち帰りました。
後日お教室で飲んだ際にはそのフレッシュな香りがとっても好評でしたが、
何せ出来立ての荒茶だったので、日持ちしません。
お教室とお茶会で飲んだきり、後は完成品を待つばかり。

見学した時は機械製茶のものでしたが、
茶農さんに購入をお願いしたのは同じ黄枝香でも手作業で製茶するタイプです。
こちらは完成には機械ものよりも時間がかかります。
やっと年末に出来上がり、先日手元に届きました。

ブログでも書いたように、去年の3月の冷害で一部の茶樹は茶摘みが全く出来ませんでした。
生産量も従来に比べ激減し、私がお邪魔した茶農家さんでは蜜蘭香が全滅でした。

そんな年に何とか製茶できたものは、突き抜けていい物が出来上がる
・・・そう茶農さんはおっしゃいます。
そして、届いた黄枝香は確かに素晴らしいものでした。
まだ寒さのせいか、少し固い感じですが、
これが春を過ぎた頃にはきっともっと華やかに変身するだろう、
そんな想像力をかきたてるお茶です。

お教室のベーシックコースなどではコンディションが整いやすく、
味がわかりやすい蜜蘭香をよく使っています。
ここ何年か茶農さんからは蜜蘭香を必ず購入していたのですが、
前述のように蜜蘭香は今年は買えません。
やむを得ないということもありますが、
現地で見学したのが黄枝香でしたし、
マンスリーコースでの飲み比べでは蜜蘭香よりも黄枝香のほうが好評なことが多いため、
今回は黄枝香で正解でした。

10ヶ月ぶりに会った黄枝香単ソウは例年よりも更に香り高く、
これからがますます楽しみな表情を見せています。

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