自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

「健康は眼にきけ」 4 未知の異常 眼瞼けいれん

2017-08-11 08:06:47 | 図書メモ


眼瞼けいれんは、眼科医でも不勉強なために誤診が多い病気だそうです。

P.153 眼瞼けいれんとよく間違われるのは、
眼瞼ミオキミア:
   過労や睡眠不足の時、瞼のあたりがピクピクと動く症状で、
   かなり多くの人が経験している。この動きは瞼周辺のごく一部のみ。
   一度なると癖のように繰り返すが、ピクピクする範囲が広がることはない。

P.154 眼瞼けいれん:
  まったく別の病気。眼を開けようとしてもうまく開けられず、
  意志に反して瞼が閉じてしまうことです。

詳細はこの本を自分で読んでいただくとして、気になる点を書きます。
P.156 (眼瞼けいれんは)一般眼科の医師に見過ごされやすい疾患の代表格。
   私が治療した患者さんの前医師の診断を見ますと、
   60%近くがドライアイで、「眼瞼けいれん」もしくは「その疑いあり」としたのは
   19%のみ。つまり、この病気を理解している眼科医は、およそ5人に一人しかいない。

私も去年、眼がチパチパと痛み、久しぶりに眼科の門をくぐったのですが、
「ドライアイ」とのことで、目薬が処方されました。
その後、万能酵母と巡り合い、毎朝冷たい酵母液で目を洗うようになってから
痛みが消え、白目部分の充血がとれて、青っぽくなってきました。

P.156 (中略)この病気の詳しい原因はまだわかっていませんが、
   症状は眼の周辺に出ているけれども、実は脳の下のほうにある
   基盤底核などを含む神経回路に故障が生じたために起きた病気。

ま、診断も治療も難しい病気だということです。
長々と書きましたが、私がお医者さんに望みたいことは、
常に文献を読み、「新しい病気・治療法・海外の動向」を知っていて欲しい!です。

日々、溢れる患者の治療に専念するだけでなく、ちゃんと勉強して欲しい!
そういう時間を確保して欲しい! 
眼科のみならず、全ての科で5年か10年毎に
国家資格の再試験をして欲しいとさえ、思っています。
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「健康は眼にきけ」 3 未知の異常

2017-08-10 05:52:33 | 図書メモ


サリンは副交感神経を過大に刺激する毒物だそうです。
P.149 生理的範囲を超えた縮瞳や、毛様体筋の過剰な収縮させたり、
   (中略)眼瞼けいれん、眼球運動障害などがあり、

   (中略)サリンによって中枢神経の伝達系に生じた障害と考察。



P.152 サリン事件から何年も経過してから症状が出現したり、
   悪化したりするケースもある(=晩発異常)


   このような未知の中毒が生じた場合、本当は予断を許すことなく、
   虚心坦懐に症例を診て、訴えの主体は何なのか探求することが
   医師の真の使命であると思います。

   ところが残念ながら、臨床で経験したり、本で勉強したり
   したことには強い意志も未知のものは苦手なのか、
   拒絶的だったりする傾向があります。

   診ても短絡的に「異常なし」とか「気のせい」といって軽視し、
   その使命を放棄してしまっていると思われるのです。

   それでは被害者は救われないし、
   外傷医学、中毒医学の進歩も望めません。

という訳で、不運にも未知の症状を伴う事件に巻き込まれてしまったら、
よっぽど頑張って、色々な治療法を試みてくれる<良心的なお医者さん>を、
自分で探す必要があるようです。
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「健康は眼にきけ」 2 発達障害

2017-08-09 05:52:18 | 図書メモ


「発達障害」というのは、最近よく聞く言葉です。
著者の大まかな分類によると、

P.82 ①精神発達遅延:精神面、運動面の全体の発達に遅れがある場合。

   ②広汎性発達障害:精神面、運動面の一部の発達に歪みがある場合。
     対人スキルや社会性の問題が目立つ。
     自閉症やアスペルガー症候群も含まれる。

   ③注意欠陥多動性障害:ADHDという名で、時々メディアに登場している。
     (中略)生徒ひとりひとりの性格や個性、能力にあまり配慮せず、
      一律に教育する日本の学校教育下では、
      先生にとって、少々扱いにくい困った子供になります。

   ④学習障害:とくに算数、書く、読むといった、
      特定の能力を獲得しにくい発達障害。
      (中略)算数は得意なのに読解力が乏しいといった、
      ある特殊な領域の不得意性が見られる。
      (中略)なので、眼が悪いのではないかと心配して、
      眼科を受診するケースも少なくない。

P.84 日本人は、横並びが大好きで、
   そこから少し外れた人を阻害するという、
   人間としてまことに未熟な行動をとりやすいようです。

   教育者や為政者にとっては、それゆえ、効率良くコントロールできる
   とても扱いやすい人種だということにもなります。

   しかし、個々の有する特別な個性、天賦の才が
   伸ばされない環境にあるとも言えそうです。

P.85 どこか特別に秀いるところもありうるのです。
   (中略)(児童精神医学の)星野仁彦医師によると、
   ベートーヴェンやアインシュタインやピカソが
   発達障害だったと書いています。レオナルドダヴィンチも?

   (中略)でも、そういう人が、日本では出にくいのではないでしょうか。
   それは、日本人の精神の稚拙さにもあると、私は思います。

私も、星野医師や若倉医師の説に大賛成です。
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「健康は眼にきけ」 若倉雅登・著

2017-08-08 05:35:19 | 図書メモ


副題は 「名医が押しえる 眼と心 のSOS」 2011/4

まずは言葉の定義から。

P.54 心身医学とは

   疾患や異常を、身体面だけではなく、
   精神心理面、社会的側面からも見て、
   人間を個別的、かつ俯瞰的にみようとする学問

P.55 部分部分を扱う身体科が、身体的側面と同時に、
   精神心理的側面も考慮して診療するもの。


これに対し、精神科は、
   疾患を専ら精神心理的側面から診療する

診療眼科では、
 ①~⑩まで、詳細には書き写しませんが、
   視力低下や眼の痛みなどの原因が、
   例えば

   精神疾患の初発や部分症状として出現、過度な疾患恐怖、失明恐怖、
   手術後不適応症候群、頭頚部外傷後遺症、慢性中毒、化学物質過敏症、
   認知症、神経系薬物の眼副作用などなどがあるそうです。

著者の叫びは、
   上記のような事例への心療的、心身医学的アプローチが
   行われなければ、完成型医療とは言えないのだと思います。

P.58 ここで問題なのは、そういう方々に時間をかけた医療を施しても
   不採算になるばかりで、
   検査をしたり、薬を出したりする従来型医療のほうが、
   採算が合うという事実です。

ふむ。日本の医療事情には、腹が立つことが多いのですが、
眼科よ、お前もか!と、ため息が出ます。
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「健康はシモのほうから・・・」  その4   ミトコンドリア

2017-08-07 05:12:43 | 図書メモ


私のブログでも何度も、色々な研究者による
<ミトコンドリア系燃焼の薦め>を紹介してきました。

そして、再度登場!
初めて目にする方々のために要約すると、
P.78 
   私たちの体細胞は「解糖エンジン」と「ミトコンドリアエンジン」
   という2種類のハイブリッドエンジンで活動している

P.79 (中略)「ミトコンドリアエンジン」では、
   肺から取り入れた酸素を利用してエネルギーを産生する
   電子伝達系と呼ばれる”高機能モーター”を備えている


つまり、解糖エンジンよりミトコンドリアエンジンの方が効率的なのです!
で、その大切なミトコンドリアを大切にするためには、

P.84 ①ミトコンドリアが多く存在している腸を大切にすること。
   腸粘膜細胞が嫌がる炭水化物を多く摂り過ぎないようにし、
   腸を守る腸内細菌をバランスよく増やすこと

   ②食べ過ぎないこと。ミトコンドリアや長寿を活性化する遺伝子は
   食べ過ぎではうまく働かないことがわかっています。

   食べる量を減らすことで空腹時間が増えると、
   空腹時に体内で産生されるケトン体は、
   脳の満腹中枢の働きを高めて満足感を与えるのです。

   腹八分が健康に良いと言われるのは、これが理由です。


   ③もっとも大切なこと。常にミトコンドリアエンジンを使うこと
   本を読んだり考え事をするなどして脳に刺激を与えると、
   脳のミトコンドリアの数が増えていきます。

   また運動して筋肉を使うと、筋肉中のミトコンドリアが増えます。
   運動は有酸素運動が効果的といわれています。

   ④規則正しい生活



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「健康はシモのほうから・・・」  その3 肥満症を治す〇移植

2017-08-06 05:52:46 | 図書メモ


P.54に延々と書いてありますが、要約すると、

  フィルミクテス門の腸内細菌は、口から入ってきた栄養素を溜め込む作用があり、
  
  少ししか食べていなくても、太ってしまうのです。

  一方、バクテロイデスの腸内細菌は、栄養素が入ってきても

  ほとんどエネルギーとして使ってしまいます。


  フィルミクテス門は太った人の腸内に多く存在し、
  高カロリー食を摂取すると、
  脂肪の吸収効率が最適の状態に分解し、
  腸壁はぐんぐん脂肪を吸収します。

  反対にバクテロイデス門は、(中略)腸壁の栄養吸収率も低い

つまり、一度太ってしまうと、ちょっと食べ過ぎたくらいで
一層太ってくるのです。
反対に痩せた人は少々多く食べても太らないというわけです。

P.56 どんなことをしてでも、痩せたい!と思う人への秘策

   それは他人の便、または健康なときの自分の便を
   自分の腸内に移植することです。


P.57 クロストリジウム・ディフィシル感染症は、
   免疫機能が低下している人たちの間で発生することが多く、
   特に抗生物質を使用している人に頻発します。

   (中略)この厄介な腸炎が、新鮮な便の注入によって
   劇的に治癒したことから「便移植」が注目を集めているのです。


さすがに人の便を直接自分の腸に入れることをためらう人が多いと思われるため、
最近の研究では、ヒトの大便から抽出した腸内細菌のカプセルを
服用するという手法がとられているようです。

あ~、メンドクサ!
こんなことをしないでも済むように、普段から
食べ物や食べ方に気を遣って暮らしましょうね!!
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「健康はシモのほうから・・・」  その2 Leaky gut syndrome

2017-08-05 05:53:34 | 図書メモ


藤田氏の著書(論調)は常に(またか!と思う程)

「清潔過ぎはダメ。色々な腸内細菌が人間を強くする。」

そのことを証明するために、
<普通のヒトがやらないこと>(自分でサナダムシを体内に飼ったり・・・)
に挑戦されています。

「我が意を得たり!」と思うことが多く、楽しく読んできました。
今回も、目次だけ眺めても、

 1.下に落ちた物を食べる健康法

 2.お尻から出るスゴイヤツが病気を治す!?

 3.健康・長寿もシモ次第

 4.デキる大人はパンツが赤い

 5.ホルモンを「枯らさず、増やさず」の極意

 6.「健康寿命」を延ばす、シモの鍛え方

 終章 人生は「下」に支えられて

という<ぶっ飛び>ぶり。

今日ご紹介するのは第一章の「下に落ちた物」の話
つまり、「無菌状態で育った現代っ子たちには、
腸を守る役目をしてくれる腸内細菌が足りなくて、
腸は粘膜を正常に作れなくなり、穴が開いてしまう」そうです。
( Leaky gut syndrome)

P.28 特に大切なのは、1歳未満の赤ちゃんの時期には、
   積極的に善玉菌、チョイ悪菌を問わず、
   細菌を体内に取り入れることです。

P.29 また、腸内細菌や腸粘膜を傷めつけるようなことをしてはいけません。
   抗生物質や食品添加物、化学物質などは、
   やみくもに腸に入れてはいけないのです。

   離乳食を早めに与えるのもいけません。
   生まれたばかりの赤ちゃんの腸はまだ未発達で、
   リーキーガットの状態にあるからです。

   生後1年間、多種多様な細菌を腸に取り込み、
   腸内細菌をいかに豊かに育んだかによって、
   生涯の健康状態の礎が決定づけられるのです。

ふむ。だから我が家の3人の息子たちは、アレルギー知らずで、
健康なのだ・・・・と、納得です。
何しろ、産休明け(昔は6週間とか8週間で復職したのです!)保育園では、
広い和室(畳の古い木造民家)を這いまわり、
縁側から自由に外に出て、砂遊びや水遊びに興じ、
泥だらけのスコップやバケツの氷を舐めていたのです。

抗菌グッズ、化学物質や抗生物質に晒されながら育つ現代っ子の
将来・老後は、どうなっていくのでしょうね。
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「健康はシモのほうからやってくる」 藤田紘一郎・著 2014/7

2017-08-04 05:40:05 | 図書メモ


藤田紘一郎氏といえば、<寄生虫博士><ゲテモノ食い>で
「怖いモノなし」「順風満帆」というイメージでした。

ところが、ところが、、
最終章で、珍しく!思いがけず!「らしくない」言葉が書かれていて、
驚きました。
私は知らなかったのですが、

P.188 私(藤田氏)が顧問を勤めていた健康食品会社の社長が、
   薬事法違反容疑で逮捕され、私が社長のプロポリスの販売について
   手助けした疑いがあるという内容で書類送検を受けたのです。

結果的には不起訴になったそうですが、藤田氏は
厳しい取り調べや指紋採取、すでに犯罪者であるかのような扱いに
心身に大打撃を受け、毎日を鬱々と過ごしたそうです。

*****************
著名な医師で研究者で、健康がご自慢だった方でも、こんなことが起こり得る!
これが驚きです。
もっとも、この記述の後で、「捨てる神あれば拾う神あり」に繋がり、
立ち直られたので、こうやって著書に表されたのでしょう。

私自身、自力整体のお陰で現在は、どこも痛むところがなく、
歯や老眼など、弱い部分はあるにしても、使いこなせる範囲です。
でも、何かがきっかけで、<人間は、あっという間に弱ってしまうんだ!>
ということが分かり、溜息・・・です。

だから、「普段の生活・習慣・信念」が大事なのだと思います。
そんなことも含めて、自力整体や健康体操の普及に努めていきたいです。
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YASUNAGAさん語録

2017-08-03 05:32:18 | 健康法


毎水曜日は、シェア奥沢でデイサロンがあります。
私は午前中、元気体操や歌唱指導をしたり、一緒に昼食をいただいて、
午後はゲームやお喋りを楽しみます。

常連のYさんは、物腰の柔らかい、大人しい女性ですが、
ときどき凄くパンチのきいたジョークやご意見を言われるので感心しています。

先日は、「神戸に住む姉が、電話でとってもイイ話を聞かせてくれたのよ」と、
末永く皆でシェアしていきたい内容をお聞かせくださったので、
メモしておきます。

*****************

「1、10、100、1000、10000の良い行い」
その内容は、
①一日に1回以上のお通じ
②一日に10人以上の人とお話ししましょう。(買い物くらいでもOK)
③一日に100文字以上、書きましょう。(葉書?家計簿?何でも)
④一日に1000文字以上、読みましょう。(新聞でも小説でも)
⑤一日に10000歩以上、歩きましょう。

*****************

「な~るほど、うまい表現ですね!」と、みんな大喜び。
「自分で気に入った話を、皆に分かり易く伝える」というのは、
かなり優秀な脳トレだと思います。見習いたいものです。
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シンプルに生きる  モノを持たない暮らし ③

2017-08-02 05:58:04 | つぶやき


P.113 アメリカにおける1930年代の大恐慌時代、

   当時お金はライフスタイルほど重要性を持ってはいませんでした。

   どの家庭も貧しかったので、各家庭の違いを示していたのはお金ではなく、

   話し方や教育、英語の使い方、道徳観と上質のモノに対するセンスの良さでした。

  (中略)ライフスタイルと美

   この二つは私たちが自分自身を高めていくために必要な大切な要素です。


母は、保守的な家庭にありがちな、典型的な<和風の主婦>でした。
自分の意見というものを持たず(言わず?)、全て<夫の言いなり>なので、
私は<こういう人間にだけは、なりたくない!>
と思って育ちました。つまり母は<反面教師>だったのです。

ところが、上記のような記述に出会うと、
母への感謝でいっぱいになります。

母は<日本語や敬語の使い方>に関して非常に厳しく、
姉も私も、しょっちゅう直されました。
「美しい標準語や敬語の使い方は、お金じゃ買えないんだからね。」と。
東京から関西に移住して9年間過ごしたのですが、
娘たちが関西弁にならないよう、必死なようでした。

専業主婦の悲しさで、自由になるお金が少なかったせいなのか、
<最低でも、大学を出て、教職くらいは取って、一人で生きていけるように>
と考えていてくれたのも、立派です。
教職試験に必須の「バイエル」を終えるまでは!と、
ピアノも習わせてくれたので、今の私の音楽人生があります。

不詳の娘は、<封建的な母の薦める人生だけはゴメンだ!>と、
まったく別の人生を選び、随分親不孝をしましたが、
3人の息子を育てながら無認可保育園や学童保育の運営に四苦八苦し、
バタバタしている私を助けてくれたのも、その父や母でした。

欲を言えば、「素敵なインテリアの勉強もして、
上質のモノに対するセンスの良さ
家の片付けも頑張って欲しかった!」と思いますが、
望み過ぎてはダメですね。

「親からいただいたモノを大切にし、それ以上のことを子供たちに伝える。」
この努力をします。

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