自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

うまく歌えるからだのつかいかた   川井弘子・著   2015/4

2024-07-12 05:46:55 | 唄と踊り

「うまく歌う」ってどういうことだろう?と考え続けてウン十年。

立派な本を読んでも、著者の先生に指導していただかねば

いえ、当の先生に何十回も言われても言われても、

その通りにできないもどかしさの連続です。

 

高校時代に芸大出のソプラノ教師の歌声に憧れて、

彼女の真似をしたくて月に2回くらい習いに行ったのが事始め。

 

現在も同時進行で3人の先生の指導を受けています。

それぞれ、ジャンルの違いも、考え方の違いもあり、

仰ることは正反対のケースも多々。

 

それらを自分なりに考え、チャレンジし続けて、一生を終える?

成就できない哀しみもあるけれど、

素敵な先生に出会うと、飛び込んでいける私のエネルギーが嬉しいし、

応援してくれる友人たちの存在にも感謝の日々です。

 

 

 

 

 

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新解釈の椿姫  

2024-05-26 05:43:40 | 唄と踊り


昨夜はミュー研友人のご招待で豊洲シビックセンターへ。
「椿姫」というタイトルだけで、他の予備知識はゼロ。
席について、「はて、字幕はどこに出るのやら?」などと
心配していたら、字幕は無し。

そもそも、音楽はVerdiの”La Traviata”そのものですが、
話はVioretta役・柴田智子さんの創作(新解釈)なのです。
要はパロディというか、似て非なるもので、今回は
Violettaは悲劇のヒロインではなく、幸せに結婚し、
子どもまで生まれた・・・・・という設定。

最初は、なぁ~んだかな~?と半信半疑で観ていましたが、
Verdiの曲は圧倒的に素晴らしいし、
アルフレード役・テノールの吉田連さん、
そのお父さん(ジェルモン)役・Baritoneの黒田博氏の
美しい声に魅了され、なるほど、字幕はなしでもイイか・・・・・
とさえ思えた舞台でした。

シビックホールはガラス張りの壁で、幻想的な夜景を楽しめる
素敵な場所ですから、演奏者の技量と場の持つ力などが
バッチリ噛み合ったのも良かったのだと思います。

何よりの収穫は、「そうか、こういうことをやってもイイのね」と
確信できたこと。私のミュージカルではオペラの曲を借用して
(何しろ著作権料の心配が不要なので)パロディー風にしたことが
何度もありますが、ちょっと後ろめたくもあり、心配でした。

でも、良い曲は圧倒的に良いし、誰でも一瞬で理解でき、
メロディーが分かりやすい点が素晴らしいのです。
19時開演、殆ど3時間の長丁場で、早寝早起きの私には
かなりキツイ夜だったのですが、補って余りある素敵な夜でした。

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中島みゆきの連帯観 「倶に」

2024-05-17 05:34:08 | 唄と踊り


この曲はもう完全に「男女の愛」を超えて、
人類愛・世界改革への道を説いていると思います。
次のミュージカルでこういった感じの曲に挑戦したくなり、
仲間に提案したら、あろうことか

  歌詞が恐い、暗すぎる、強すぎる

あ~、イライラ。
ミュージカル仲間は殆どが団塊世代以上なのだから、
戦前の日本の「悪かった点」を反省・糾弾し、
未来の日本を良くするために行動する必要性を
感じているはずなのに!

確かに反戦フォークの時代のように
♪We shall overcome、Hand in handなどと
ダイレクトにのは表現するのは恥ずかしいことと
考える人たちは、以前より増えていると思います。

みゆきさんの詞が素晴らしいのは、そういうノンポリ層に
同じように連帯を呼びかけ、行動を促しているけれど
ダイレクトな表現ではないのです。
思いがけない鮮烈な言葉、切り裂くような強さで
心が揺さぶられるのです。

ここまでメッセージ性のある言葉を発し続けてくれる人が
同時代に活躍してくれていることに感謝!です。

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中島みゆきの男女観 たとえば「二隻の舟」

2024-05-16 06:01:05 | 唄と踊り


愛する人との出逢いには、その時期により、
ラブラブで夫婦になったり、お互いが既婚者の場合とか、
何かとままならぬ場合など、色々あることでしょう。

みゆきさんの世界では、下世話なことは抜きで
純粋な愛の世界、または友情の世界を、歌っている・・・・・
と、私は思います。

なので、この曲も必ずしも男女の愛ではなく、
人間として高みを目指して努力を続ける同士を気遣い、
エールを送り合う同士愛のようなものかと・・・・・

今日の表題は「男女感」と書きましたが、
人間として惹かれ合い、尊敬し合い、高め合う場合は
男女も年齢差も関係ないと思います。
(これが包括的LGBTQとかポリアモリに繋がるのかも)

いくら高め合う二人でも「ただの尊敬」なのか、
「セクシャルな感情」が存在するのか、いくつかの
ケースはあると思います。だって人間ですからね。

みゆきさんのこの詞の凄いところは、
「好きだ」とか「惚れた」というダイレクトな言葉を避け、
溢れる愛情で相手を遠くから見守り、気持ちを共有し、
声援を送り続けている点です。

私の夫が癌&腸閉塞と戦い続ける中、抗がん剤治療を
受けるのか? 在宅でいくか?? どこまで手術に
耐えられるのか???
疑問符だらけの中で、最終決断は本人がするわけです。

「私なら、こうする!」という私の意見はありますが、
彼は彼の選択をし、荒波に揉まれ、軋みまくって
沈んでいきました。

幸い、自宅療養だったので最期まで手を握り、励まし、
彼の人生をねぎらうことが出来ました。だから、夫には
この詩に登場する二人のような寂しさはなかったと思います。
これが在宅看取りのメリットなのでしょう。






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中島みゆきの夫婦観 たとえば「糸」

2024-05-15 05:34:55 | 唄と踊り


今日の話はAIスピーカーの話ではありません。
「アレクサ、中島みゆきの『糸』をリピート再生して」
と言って、繰り返して聴くことが可能になったことで
色々な発見があったことのお話しです。

夫の存命中は毎日1時間も仲良く歌っていた私たち。
リタイア後、夫は小鳥や猛禽類、星の撮影が趣味となり、
私は体操指導、バレエの勉強、ミュージカル制作が趣味。
すれ違いが高じて、昔のような喧嘩にならないよう、
細心の注意を払ってスケジュールを調整していました。

若い頃の喧嘩の原因は「時間の奪い合い」です。
今みたいに「子育て夫婦に対して寛容な」時代ではなく、
「一人分の給料でやっていけない貧乏所帯への救済策」
みたいな保育園・学童クラブのお粗末な時代でした。

3人の子どもを産休明けから未認可保育園に預け、
私はその経営を支えるためのバザー活動や行商、ミミズ捕獲、
銀杏の皮むきなどに明け暮れていました。もちろん、
仕事も自分の趣味の音楽も細々と続けながら・・・・・

仕事と勉強熱心な夫は自分の勉強時間や新聞を読む時間は
必須と考え、実施していました。
私だって、同じくらい、自分の時間は欲しい!
そう言うと、「無理して仕事を続けなくてもイイんじゃ?」
という意見が出てきて、私はそれが嫌で、
「早く離婚したい」と思っていました。

結局、彼が転職するまでチャンチャンバラバラが続き、
1度の別居を経て、復縁しました。その理由は別の機会に
譲るとして、、、ここで言いたいのは、

若いときにルンルンと「末永い愛」を誓いあっても、
そんなのは「幻想」もイイとこ。
結婚生活は(少なくとも日本では)忍耐の連続です。

もちろん、埋め合わせもあるから離婚を避けたのですが、
バランスシートが逆転すれば即離婚でした。

そういう意味でみゆきさんの歌詞は意味深です。
シアワセな結婚礼賛ではなく、めぐり逢い賛歌です。

あるとき、縁があって出逢った二人は
正反対の方向性で傷つけあったり、泣いたりしながら、
もし上手く行けば、二人で縦糸・横糸となって
何かの布を織りあげ、それが誰かの役にたつかもしれない

私たち夫婦は相当深く傷つけあってきたのですが、
最終的には二人でミュージカル研究会を立ち上げ、
助け合って綺麗な布を織りあげたと思います。
そういう意味で、私は
逢うべき糸に出逢えたシアワセ者なのでしょう。



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富澤祥行先生 素晴らしいレクチャー 

2024-05-01 05:50:49 | 唄と踊り


上は敬愛する「歌う整体師・富澤祥行先生」のチラシ用写真。
相当若い頃?


上はカツラをつけずに衣装だけ正装。


これは施術室のリラックス衣装。

50歳以上で、決して「抜けるような王子様タイプ」ではないのに、
出演なさるオペラは全て主役の素敵なテノール。
先生曰く「日本はテノール歌手が少ないんすよ」

いや、ご謙遜。Looksに似合わず(?)、声は素敵な王子様風なのです。
その上、マッサージの腕も素晴らしいので、私は月に1回、
1時間のボイトレを受けた後、揉んでいただき、体調をチェック。
(この、定期的な観察とメンテナンスが重要なのです。)

昨日は発声法で悩む私に珠玉のお言葉が・・・・・
富澤理論は、
①学芸会などで一生懸命に歌ったり演技している小学生が
  感動を呼ぶのと同じことを学び、工夫すればイイ。

②テクニックなんかどうでも良い。感動を呼べれば、、、
  自分と観客の心が繋がって振動し合えればそれでイイ。

③自分の喉(声)だけに頼らないで、周囲の(後ろも含む)壁の
  助けも借りて気持ちのエネルギーを増幅する

特に③を意識すると自然と胸板が上を向き、息がたくさん入ります。
声を遠くにいる人(観客)に届けるためには、後頭部から副鼻腔へ
細く長くしっかりと体幹を使いながら息に混ぜるような感じ?

表現法は色々かもしれません。人によってイメージの仕方も色々。
私にとっては「舌を引っ込めないように、下前歯につけておく」とか、
首が前に落っこちないように一生懸命胸を張り、応援団姿勢をキープとか
あ~ならないよう、こうならないよう、と色々気を遣うのが苦痛なので
富澤方式は本当に判りやすく有難いご指導です。
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オペラ・泥棒かささぎ

2024-04-29 05:44:08 | 唄と踊り


昨日はシェア奥沢での月に1回のオペラ鑑賞会。
演目はロッシーニ作曲「泥棒かささぎ」です。

題名を聞いただけでは何のことやら意味不明ですが、
なんのことはない、「かささぎ」という収集癖のある賢い鳥が
無人の食卓から銀の食器をくわえて持ち去り、使用人の女性が
あらぬ疑いをかけられ、死刑になりかける!という単純な話です。

親孝行で気立てのよい美人の娘が、やんごとなき事情で
罪をひっかぶり、あわや死刑執行というときに
親友の男の子が「かささぎ」の巣で盗まれたものを発見します。

ロッシーニの曲は切なく、美しく悲劇のカップルや苦悩の父親、
女友達のために必死でできることを探す男の子、そして
オペラに付き物の(?)悪代官もド迫力の演技で聴衆を魅了。
その場をシェアしていた全員が「素晴らしかった!」と驚嘆。

毎月殆ど決まったメンバーが楽しみに集っている会で、
オペラ自体も素晴らしいのですが、その感想を言い合える仲間と
一緒に観られる、という点が素晴らしいことなのです。

*****************
「かささぎ」をググってみると、
   からす科の鳥。カラスより少し小さく、尾が長い。
   村落近くの高木の枝に大きな巣を作って住む。背は黒く、
   肩羽と腹は白い。七夕(たなばた)の説話などで文学上昔から有名。
   烏鵲(うじゃく)。

   カササギは賢い鳥です。
   実はカササギは「自己認識検定」にも合格しています。
   自己認識ができるかを確認するには「ミラーテスト」という、
   鏡に映る自分を自分として判断できるかを試すテストをします。

カラスやオームの類は相当賢く、いたずら者で害鳥だそうです。
この話のように、巣の材料用に何でもかんでも盗んでいくのだそうな。



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<嶺のこだま> 探しものは何ですか

2024-04-25 05:50:37 | 唄と踊り


上は昨日行われた<嶺のこだま>の歌集の一部。
このサークルは高齢者が気楽に歌える歌を集めているので、
殆どが「昔懐かしい童謡」とか「流行歌」で、最近は演歌も。
(私はこの中で10分強の体操指導をしています。)

昨日登場した、井上陽水の「夢の中へ」は1986年リリース。
インテリ漫才コンビの聰さんが相方のタカさんへの質問。
「いやぁ、僕も最近はこの歌詞の通り、いつもいつも探し物で、
 まいっちゃうんですよね。絶対に何かを探して動き始めたのに
 何を探していたかを忘れちゃうんんです。

 陽水さんは一体何を探していたんでしょうね?」

相方タカさんの答えが何とも秀逸!
「そりゃあ、〖人生〗以外にあり得ないでしょう。」

おぅ、本当に上田紀行教授の「生きる意味」に通じるその答え!
当時はもとより、戦後ずっと当たり前だった「働き過ぎ企業戦士」に
あの若かりし陽水氏は伝えようとしたのでしょうか?
なんという洞察力!

   休むことも許されず 笑うことは止められて
   はいつくばって はいつくばって
   いったい何を探しているのか

   探すのを止めたとき 見つかることもよくある話で
   踊りましょう 夢の中へ
   行ってみたいと思いませんか

私と同い年の陽水氏の才能と洞察力に唸ると同時に、
この年になるまで、この内容の深さに気づかなかった私が情けない。
ま、気づかないで終わるよりは、昨日気づいてラッキーだったと
思うほかないのですが。
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オペラ・エレクトラ   R.シュトラウス 作曲

2024-04-23 20:35:24 | 唄と踊り


一昨日(4/21)上野文化会館大ホールでオーケストラ付きの
本格的な音楽劇を生まれて初めて鑑賞しました。

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
エレクトラ(ソプラノ):エレーナ・パンクラトヴァ
クリテムネストラ(メゾ・ソプラノ):藤村実穂子
クリソテミス(ソプラノ):アリソン・オークス
エギスト(テノール):シュテファン・リューガマー
オレスト(バス):ルネ・パーペ

あらすじは、
   時はギリシャ神話の時代、舞台はミケーネの王宮の中庭。
   トロイ戦争の英雄であり、ギリシャ側の総大将アガメムノンの
   娘エレクトラは、亡き父の復讐を誓います。
   アガメムノンはミケーネに帰還後、妻クリテムネストラとその
   不倫相手エギストによって、入浴中に殺害されていたのです。
   (ちょっとハムレットの家族関係に似ている感じ。)
 
   他方、エレクトラの妹クリソテミスは、女性として幸せな
   暮らしをしたいとして、母への復讐に反対します。
   このような妹をエレクトラは嘲笑し、追い払いました。
 
   母でもあり、女王でもあるクリテムネストラは、毎夜、
   行方知らずとなっていた子オレストに殺される悪夢を
   見続けていました。エレクトラは、その母に対し、弟のオレストが
   父の命を奪った手斧を振って復讐を実現するだろうと脅します。
 
簡単に言えば、妃が不倫相手と共謀して夫である王を殺し、
自分の娘や息子から仇討ちされるという、単純な復讐劇です。
が、恨み骨髄の精神状態で歌うアリアは鬼気迫るド迫力。

やはり本物のオペラ歌手の声量や演技力は桁外れ。
オーケストラの繊細な演奏とのアンサンブルも素晴らしく、
感動の2時間弱でした。

字幕付きの音楽劇で、曲もストーリーも馴染みがないので
眠ってしまわないか?と心配していましたが、杞憂でした。
言葉が理解できなくても「それが本物であるなら」感動できる、
という言葉そのもので、「歌の美」というエネルギーに包まれた
幸せな時間でした。
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オペレッタ「こうもり」 素晴らしい解釈と演出 

2024-04-19 18:13:06 | 唄と踊り


昨日は上記のコンサートにお出かけ。
シェア奥沢の友人武田氏がアイゼンシュタインでご出演のはずでしたが
体調不良のため急遽、プロの又吉直樹さんがピンチヒッターで登場。

今さらながらプロの方の圧倒的な歌唱力・声量・演技力に圧倒され、
普段、自分が練習している内容を顧みると情けなくて涙が出そう。
芸大卒で海外のコンクールで活躍されるプロと比べる方が変ですが、
そういう方の演技を至近距離で堪能できたのは本当に幸運でした。


「こうもり」は過去に5種類くらいのDVDや放映されたものを観て
きましたが、今回の演出はとても斬新でした。ただの復讐劇ではなく、
「友達甲斐なく、自分に恥をかかせた友人」に対して、
「とっちめてはやるけど、やっぱり大事な友人なんだから
 みんなで幸せになろうね!」という温情的なハッピーエンド。

世界中がギスギスと争い合い、血を流し合っている現在、
夢物語のような絵空事ですが、いっときホッとさせられて、
「みんな、こうでなくちゃねっ」と思えた良い時間でした。

*****************
シェア奥沢のオペラの会で初めて「こうもり」を観て以来、
曲の素晴らしさ、ストーリーの楽しさに魅了されて、
我がミュージカル研究会で、無謀にも何曲かに挑戦してきました。
もちろん似て非なるモノですが、私の作詞は自分で書いた脚本に
合っているので懐かしく、いとおしささえ感じます。
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