
今更ながらですが、野菜は生が良いのかどうか?
p.33 (まるごと野菜スープで、野菜を)丸ごと使う理由は、
野菜が持つ生命力を余すことなく丸ごといただくためです。照りつける
紫外線、吹き荒れる風雨、土中に潜む無数のカビや病原菌----野菜は、
そうした過酷な状況に見舞われても、動物のようにその場から逃げることが
できません。それでも力強く成長できるのは、植物が持つ自己防衛物質の
抗酸化成分「ファイトケミカルのおかげです。
ファイトケミカルは、植物が自分の身を守ろうとする生命力そのものなのです。
(中略)
p.34 通常、野菜の皮やヘタ、茎、根、種は捨ててしまうと思いますが、それらの
野菜屑には実の何倍ものファイトケミカルが大量に含まれています。
そうしたファイトケミカルを余すことなく、体内に取り込むには、丸ごと
コトコト煮込んでスープにするのが一番なのです。野菜は生で食べた方が
体に良いと思っている方がよくいますが、逆なのです。なぜなら、野菜は
生のまま食べても胃腸で細胞壁が壊れないので、栄養が吸収できませんが、
加熱することによって、野菜の硬い細胞壁が破れ、ファイトケミカルや
食物繊維などの有効成分が体に吸収されやすくなるからです。
これで欧米の人たちが、「生野菜よりも、くたくたに煮込んだ野菜を好む」理由が
分かりました。「うぇっ、不味そ~」と思って見ていましたが、吸収は良いのですね~
ここまで読んできて、
「真冬に夏野菜を食べて、わざわざ身体を冷やす作業をしている」愚かさを理解。
「だって部屋の中は温かいから美味しく感じるんだも~ん!」という論理もありますが、
要は、「冷え」がなくて、健康でピチピチとしていて、痛み知らずなら何でもOK。
QOLが悪くて何かを改善したいのなら、「野菜を煮込んだスープをどうぞ」ということ。
これは宗教でも何でもなくて、自分の身体で検証できる、科学的実験と捉えましょう。
迷信でも思い込みでもなく、内側なる声がしっかり聴こえる身体になることが重要です。