自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

病のきっかけは?

2023-09-29 07:12:49 | 健康法
いつ、どんなきっかけで病魔に襲われるかなんて
予測は難しいですが、結果論の推測は簡単なようです。

元気に「好きな酒を楽しみ、料理をつくり、山に登り、
星や花、家族、そして鳥の撮影を楽しんでいた」夫ですが、

2019年 腸閉塞で開腹手術(9/12-10/3)
 これの遠因が、なんと1985年の胆石手術。
 一旦開腹手術を受けると、腸が癒着しやすくなって、
 数十年後に腸閉塞を起こすことが多いそうです。


2022年 突然の血便に驚き、検査を受けたら大腸がん!
 再度開腹手術になり、相当転移していることが判明。
 転移部分は取り切れないので、退院後、体力の回復を待ち、
 化学療法を受けるかどうかの判断を迫られる。

2023年 4月・腸閉塞再発。この時は腹腔鏡手術。 
 6月にも腸閉塞再発。(開腹手術で転移ガン多数を発見。)
 8月にも腸閉塞再発。(開腹手術で腹膜播種が判明。)
 8/25 腎機能改善のための手術
    (腎機能がダメだと腸閉塞の手術ができない)
 9/6 腸閉塞の手術(癒着部分を切除し、横行結腸で繋ぐ)
 9/21 退院

胆石手術を受けても、腸閉塞になっても完全に治っている人は
たくさん居ます。でも確率論的には、開腹手術は宜しくない。
世の中には、突然脳梗塞やくも膜下出血で亡くなる人や、
糖尿病や腎機能障害、肺機能障害の人もたくさん居ます。

だから、腸閉塞~大腸がんの経過は、「運が悪かった」と諦め、
じゃあ、どうしよう?の模索が始まりました。
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自宅介護の始まり

2023-09-28 09:37:02 | 介護
本格的な夫の介護が始まって1週間。
私のブログを継続して見てくださっている方は
お分かりのことと思いますが、新しい方もあるので
簡単に経緯を書いておきましょう。

私のブログは
①自力整体で膝痛を克服した私の体験をシェアし、
②高齢者が「痛みなく、元気に過ごす」ための情報を発信。

③その他に私の趣味である
 ●創作ミュージカル ●歌や踊り ●登山や旅行
 ●健康料理 ●多肉植物 ●猫関連 ●有用書籍情報
 などについて、私の忘備録・読書ノートとして活用中。

昨年までは「元気印の団塊世代夫婦」として
百名山や世界の山旅、ミュージカル活動をしてきました。
が、意外に早く夫に病魔が訪れ、介護の時期がやってきました。

悲しいことですが、遅かれ早かれ誰でも経験することなので、
驚きもせず、色々な手を考え、準備しています。
で、私の体験が同世代の皆さんに役に立つこともあろうかと、
少しずつ報告していきます。

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「こんなはずじゃなかった」  2  

2023-09-27 06:48:57 | 介護


自宅で大往生の大家・・・・・と思われた早川医師ですが、
意外に医療に縛られている様子。余分な処置を避けるには、
よっぽど堅固な意思と家族の協力(理解)が必要なことがわかります。

p.233新たに治療方針を決める度に、父はいつもこんな
   ふうだった。どこかで躊躇し足踏みをする。
   でも家族が、「一か八かやってみようよ」と促すと
   それに従ってくれた。

   ポートというカテーテルの一種を埋め込む手術の時も、
   左目の手術の時もそうだった。

   「お前らがそんなに言うなら、やってみる」
   父は決して前向きではなかった。

p.235以降、著者は父・早川氏の大往生哲学を理解していたから、
余分な延命治療は望まないだろうと思っていたのに、意外な躊躇が
あって足踏みを繰り返します。

   「早川先生は、家族に背中を押してほしいのです」と、
   主治医が言ったときに、父はどっちに押して欲しかったのか、
   分からなかった。
   
この辺の優柔不断さは、高齢故の認知症なのか?と思うほど、
判断力とか、自分の意思がないように見えます。
そして結局 
p.236 「何もしないのは、殺人のようだ」妹が言った

   「治療をすれば、もう少し長生きできるかもしれない。
    ちょこっとやってみるだけでも」

   (中略)「あかんかったら、すぐ辞めたらいいし」

これこれ!私自身はこの辺の葛藤や優柔不断に陥りたくないし、
家族にもちゃんと伝えておくつもりです。92歳にもなって
更なる延命・長生き志向は無いでしょう。

そのように決心していても、ままならないのが人生なのか?
難しい問題です。

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早川光一の「こんなはずじゃなかった」  早川さくら・著  2020/2

2023-09-26 06:49:14 | 介護


題名に惹かれて読みました。
我が夫も私も「こんなはずじゃなかった」と思っているからです。
ま、誰もが多かれ少なかれ、そうなのでしょうが。

巻末の早川医師の略歴を見ると、
2003年 自宅に「わらじ医者よろず診療所」を開設。

2014年 多発性で人生初入院。
    その後「畳の上の養生」を開始。

2018年 「畳の上で往生」。享年94歳。
    「自分の身体は自分で守る」「自主、自営、自立」を
     スローガンに、京都西陣で住民、堀川病院職員や
     多くの同志とともに地域医療を展開。その運動を
    「人間総合学」に集約しようとする途中で、
     悔しがりながら息を引き取る。

まさに私が研究しようとしていた内容を実践した方で、
それが「ままならなかった」(=思惑通りに行かなかった)・・・・・
理由は、多分、長生きし過ぎた?
故に、せん妄(幻想や幻覚)が頻繁に起きるようになった。

それでも、心意気はご立派で、
p.101 諦めないからこそ、受容する。すると、
   やるべきことがたくさん見えてくる。

   僕にも、まだまだやらなあかんことがある。
   次世代に伝えたいこともいっぱいある。
   死んでる暇はないんや。


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家で死のう!  萬田緑平・著   2022/6

2023-09-25 06:44:23 | 介護


副題は 緩和ケア医による「死に方」の教科書

夫が医大病院から退院し、手探りの自宅介護がスタート。
既に色々な本を読んできた私ですが、新しい書籍も続々です。

人が死ぬという定義
p.6 人は誰もが死にます。
   だんだん元気がなくなり、だんだん食事がとれなくなり、
   だんだん歩けなくなり、寝ている時間が長くなります。

   そのうち水も飲まなくなり、トイレにも行かなくなります。
   そして、深い眠りに入って意識がなくなると、ついには
   呼吸が弱くなり、とうとう呼吸が止まります。
   それと同時に、心臓が止まる。

   これが、人が死ぬということです。

おぉ、何という穏やかな、理想の死に方の描写です。
が、、、これは病変や身体の痛みが無い場合のみ?
我が夫は腸閉塞の治療に力尽き、痩せ細って退院してきました。

p.7 穏やかな死とは、飛行機がゆっくりとソフトランディングして
   いくようなイメージです。経年劣化によってエンジンや翼は
   ボロボロになってしまったけれど(歳をとって体中病気だらけ
   だけど)、無理して燃料を詰め込まず(無理して食事や水分を
   とらず)、機体が骨組みだけになっても(ガリガリに痩せても)
   死という運命に抗わずに、ゆったりと自分のペースで飛び続け、
   いつの間にか着陸していりう。そんなイメージです。

   低空飛行となってゆっくりと着陸すれば、
   死は決してつらくありません。

   そして、このような穏やかな死を迎える場所として
   自宅ほどふさわしい場所はありません

   今の日本において、病院で穏やかに死ぬことは簡単ではないからです。

たくさんの書籍で、このような記述を読んできました。
そして、今それが始まろうとしていますが、残念ながら
病人の痛みと苦しみは相当大きくて、穏やかではありません。

p.11 この本では、医学的に「病気とは何か?」「医療ができる
   ことは何か?」、そして誰もがやがて体験する
   「死の現場では具体的に何が起こるのか?」をお伝え
   していく中で、みなさんがご自身や大切な人の死について
   考えるきっかけになればとも思います。

   「より良く死ぬ」ためには、
   「より良く生きる」ことが必要です。

平易な文章で分かり易く、たくさんの例が示されていて好感度大です。
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人はどう死ぬのか  その12  生検による転移の危険性

2023-09-24 06:42:25 | 介護


私は、以下の内容は非常に重要な問題だと思うので
詳しく書き写します。
p.156 がんの転移には、大きく分けて、
   「血行性転移」「リンパ性転移」「播種性転移」
   「湿潤」があります。

   血行性転移は、がん細胞が血流に乗って広がるもので、
   リンパ性転移はリンパ管を通じて広がるもの、
   播種性転移はがんからこぼれた細胞が、腹膜や胸膜に
   種をまいたように広がる転移、湿潤はとなり合った
   臓器にしみ出るように移る転移です。

   問題になるのは血行性転移です。
   がん細胞が血流に乗るためには、血管の中に入らなければ
   なりません。通常の血行性転移では、がんが湿潤して
   血管の壁を破って中に侵入します。

   がんの確定診断をつけるための生検は、鉗子で腫瘍の一部を
   ちぎり取ります。当然、出欠しますし、がん細胞も剥がれます。
   その剥がれた細胞が、血管内に入ることはないのでしょうか。

   出血するということは血管が破れているということですから、
   生検で剝がれ落ちたがん細胞が吸い込まれることもあるでしょう。
   がん細胞にすれば、血管の壁に湿潤してもぐり込むより、
   はるかに楽に侵入できることになります。

   これが血行性転移を引き起こすのではないか、だから、
   早期がんでも転移している患者さんがいるのではないか、
   というのが私の疑問です。

   私に限らず、これくらいのことは多くの医師が気づいて
   いるはずです。しかし、その先は恐ろしくて考えられない
p.157 のでしょう。何人かの医師に聞いてみましたが、いずれも
   その話には触れたくないと言わんばかりでした。
   言わばがん診断界のタブーです。

   (中略)こういう不都合な事実が、
   良くも悪くもほとんど広がらないのが日本の特徴です


あぁ、そう。やっぱり日本という国は「臭い物に蓋をして」
「お上の言うことを妄信して、走り出したら止まらない」、
そういう情けない国なのね・・・・・
私は常々思っていることなので驚きませんが、フツーの人たちは
「まさか、そんな・・・・・」という反応の方が多数派だと思われます。

今日も、もっと詳しく書き写したかったのですが、
もう、これらの内容に疲れ果ててしまいました。
読者の皆様は、是非ともこの本を読んで、自分でご判断願います。

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人はどう死ぬのか  その11  否定しにくい「がんもどき」理論

2023-09-23 06:16:08 | 介護


p.151 「がんもどき理論」とは
   慶応義塾大学医学部放射線科講師だった近藤誠医師の主張。
   「患者よ、がんと闘うな」(1996年)で提唱された仮説。
   
   がんには命に関わる本物のがんと、
   放置しても命に関わらない「がんもどき」があるという主張。

   衝撃的だったのは、これまで外科医が手術で治癒させたがんは、
   すべて「がんもどき」なので、手術をしなくても患者は
   死ななかったという指摘です。

   (中略)そんなバカな説があるか、がんの患者さんは
   手術をしなければ確実に死んでいたと、全国の外科医たちは
   主張したかったでしょうが、この反論は成立しませんでした。

   なぜなら、すでに手術が行われているので、手術をしなかったら
   死んでいたという証拠を出すことができなかったからです。

p.152 手術をしなくても死ななかったと断定はできないけれど、
   手術をしなければ死んでいたとも断定できない。

   つまり、荒唐無稽とも思える「がんもどき理論」の仮説に、
   五分の引き分けに持ち込まれたのです。

久坂部医師は「この仮説は理屈の上ではひじょうによくできています」と。
私自身も、近藤氏の著書をいくつか読んで、賛同しています。だから
無用な被爆や検査は受けないようにしているのです。

これ以上は書き写すのも大変なので、ブログ読者の皆様は
是非とも本書および近藤氏の著書をお読みください。

p.153 「がんもどき理論」は、もともと不必要な検査や過剰な治療に
   対するアンチテーゼとして提言されたものです。

   とにかく検診や治療は受けたほうがいいという主張と、
   無意味な検診や治療はしないほうが身のためという主張の
   どちらをとるべきなのか。

   がんにはまだよくわかっていないことが多いので、
   いずれの陣営も決定的な根拠は新せていないのが現状だと思います。
   
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大田芸術Festival 時間割

2023-09-21 05:55:53 | 唄と踊り


ご覧の通り、たった一日の中で20もの団体が出演し、
与えられた20分の時間で演技します。
今年は参加料が5割増し(それでも3000円ぽっきり)でしたが、
音響の良い大きなホール(文化の森)で演技できるのは
小規模なグループにとっては大きな魅力です。

我がミュージカル研究会は歌唱力にしても踊りにしても
プロの劇団に比べれば「下手」な部類かもしれません。
が、ストーリーに「時代に即したメッセージ」があって
各自が自分の役を掘り下げて主張できている点は自慢できます。

技術的には未熟な小学生たちの演技が感動を呼ぶのと同じように、
高齢の素人でも一生懸命歌ったり踊ったりしている状況は、
素晴らしいと思っています。
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ミュージカル上演のお知らせ

2023-09-20 05:54:42 | 唄と踊り


突然ですが、今年の大田芸術Festivalのお知らせです。
夫はこの数年、実行委員を引き受け、活動していました。
病気が進行し、その活動はできなくなりましたが、
ミュージカル研究会がきちんと発表できるよう、
心を砕いてくれています。
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人はどう死ぬのか  その10  がん検診のメリットとデメリット

2023-09-19 06:54:40 | 介護


p.150 メリットは、検診でがんが早期発見され、
   治療で助かる可能性があることです。

   一見、おれは大きなことのように思われがちですが、
   その人が検診を受けなかったら、必ず死んでいたとは
   かぎりません。症状が出てから治療しても、
   助かる人がいるからです。

   あるいは、そのがんは治療の必要がないがんの場合もある。
   いわゆる「がんもどき」です。

   実際、勧告では、2000年ごろから超音波診断による甲状腺がんの
   検診が広まって、甲状腺がんの患者数が急増しました。
   それで手術件数も飛躍的に増えたのですが、
   甲状腺がんの死亡率は下がらなかったそうです。

   つまり、切らなくてもいいがんを切っただけ。
   それで「過剰診療」の問題を引き起こしたのです。

剰診療」という報道は私は眼にしたことがありません。
不思議ですね。

p.150 がん検診のデメリットは、疑い診断で精密検査となり、
  日本ではそういった検証がなされているのでしょうか????
「過 時間とお金を浪費させられ、無用の不安に苛まれることも
   ありますが、もっとも大きいのは検査被爆による発がん

   日本は検査被爆による発がんが世界中でダントツに多く、
   欧米は全がん患者の1%前後であるのに対し、日本は3%も
   あります。つまり、日本のがん患者の約30人に一人は
   検査被爆でがんになったということです。

p.151 がん検診で一人でも助かる人がいるなら、検査は行うべき
   だと言うなら、
がん検診で一人でもがんになる人がいるなら、
   検査はやめるべきだとも言えるでしょう。


それなのに、世の中は「検診を受けましょう」の大合唱です。
誰のために?何のために?を考えていくと、恐ろしい構造が見えてきて
私は居ても立っても居られない心境です。
   
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