自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

シモツケとシモツケソウの違い

2022-07-31 06:03:36 | Nature 自然


越前岳にはシモツケとシモツケソウの両方が咲いていて、
葉の形状の違いをしっかり見ることができました。
花はそっくりなので、葉を見なければ私には分かりません。



NHKみんなの園芸のWeb siteによると、
   シモツケは日本、朝鮮半島、中国に分布する落葉低木です。
   和名は下野(しもつけ)の国(現在の栃木県)にちなみます。
   育てやすくて大きくならず、観賞期間もとても長い、特に
   初心者におすすめの花木です。初夏に、紅色の小さな花を
   枝先にたくさんつけます。花色や葉色が変化した園芸品種が
   多数あり、花のない時期でも、春から秋まで葉色の変化を
   楽しむことができます。

   シモツケソウは山地の草原によく見られる多年草で、
   群落をつくるので目立ちます。多数の茎が株立ちになり、
   径5~10cmの花房をつけます。花は桃色ですが、色に
   濃淡があり、白花もあります。

   一見、手のひら状に裂けた葉が長い葉柄についているように見えますが、
   よく見ると、わきに小さな葉(側小葉)が何枚もついています。
   シモツケソウによく似たキョウガノコ(Filipendula purpurea)は、
   濃い赤紫色の花を咲かせます。古くから栽培されている園芸植物で、
   野生のものは知られていません。側小葉はなく、葉は頂小葉
   (葉柄の先端部にある葉)だけなのが特徴です。

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越前岳 快適な近間登山

2022-07-30 15:34:37 | 登山&Trekking


昨日は富士山南側・十里木から登る越前岳へ。
(上の写真は未だ縞枯れ山の続きです。)

いつもは中央高速で山梨県側の山に登るのですが、
暑いので運転距離の短い(東名を使って1時間半)山も
増えています。

悪路の連続で、頂上に着かなければ富士山が見えないので
あまり頻繁には登りたくありません。でも、涼しい上に、
思いがけずシモツケソウの花がたくさん咲いていて感激。












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Facebook 誕生日メッセージに近況報告  

2022-07-29 05:34:39 | つぶやき


日々忙しく、Facebookを見る回数が激減中です。
(一応、Messengerが来ていないかだけはチェックしますが)
で、3日ぶりぐらいに見たら、誕生日メッセージがどっさり。

普段、あまりやりとりしていない方々が、年賀状のように
メッセージをくださるのは、これはこれで嬉しいので、
まとめて近況をお知らせしました。
ダブるかもしれませんがブログ読者の方にもお知らせしておきます。

*****************
たくさんのBirthday messageを有難うございました。
個別にお返事できませんが、この1年間を振り返り、
この場で報告させていただきます。

74歳になり、平均の健康寿命を斜めに眺めながら、エネルギー配分を
考え直しています。去年までは①ミュージカル、②健康運動、③ジム通い、
④夫婦での山行。この四つが四輪駆動の自動車のように大馬力で驀進していました。

ところが最近は「ちょっと眠いから横になろうかな・・・・・」なぁ~んて、
去年まではあり得なかったことが起こっています。
母の「寝てるのが一番、楽!」という言葉に嫌悪感を持っていた私ですが、
まさかの同じ道?フツーの人間が一人で使える時間とエネルギーは、
やっぱり平準化されているらしいです。

①ミュージカルは2011年東日本大震災を機にスタートしました。
 常にトニーとマリアが登場しながらも、私の脚本テーマは殆ど社会問題
 (災害・差別・いじめ・老化)でした。来る11/19(土)に発表予定の
 20分版は、正に<戦争反対!>の「Cats Landルクライア」です。

 下丸子の大田区民プラザにて、大田芸術Festivalに参加予定で、猛練習中。
 時間が決まったら急いで発表しますね。因みに今年5月に行った1時間20分の
 ミュー研の本公演ではシュトラウスのオペレッタ「こうもり」からアリアを
 3曲も入れ、仮面舞踏会まで楽しみました。
 (写真はミュー研HPでご覧いただけます。http://komaria-neko.net/ )

②健康運動は東玉川地域の体操グループでの指導と、自力整体教室、
 ラジオ体操の前後の辻説法、地域の「歌う会」でのショートレッスン。
 どれも特色があり、指導することが勉強になります。

 参加者から「楽しい」「分かりやすい」「カワイイ」などと言って
 いただくと、偉く張り切って、
 「じゃあ、もっと工夫を重ねるわね」と思ってしまいます。

③ジム通いは雪谷から自由が丘に移って丁度1年。土地柄(?)なのか、
 長身・美人・金持ち・ゴルフ・エステ・ボディコンディショニングが
 当たり前の世界のようです。

 私は「山から降りてきたばかりのオバサン・ハイディ」みたいなので、
 「いつ止めるかなぁ?」と、入会当初から考え続けていました。
 1年も続いたのは、バレエの先生がとても魅力的で、眺めているだけで
 勉強になること。25mプールが空いていて、泳ぎやすいこと。
 (雪谷は20mでした。)バスタオルとフェイスタオルが使えるので、
 少なく気楽に行けること。

 テニスボールやストレッチポールを使ったボディケアのクラスは
 自力整体教室にも反映できるし、とても役立っています。
 更に、メンバーさん達の魅力的な話し方や内容に触発されることが
 多いので、やっぱりもう少し続けるかなぁ~~???

④コロナのせいで、海外のBird watchingなどに行けなくなり、
 この2年ほどは隔週・近間の山(富士五湖周辺)でお茶を濁して
 きました。今年は方向転換。毛嫌いしてきたリフト・ロープウェイ
 などを多用して、気楽な登山を楽しんでいます。ただし、
 4時間前後の登山のために、往復9時間のドライブは如何なものか? 
 免許返納時期を考えつつ、悩んでいます。
 山行記録や日々の健康情報は私のブログ(https://blog.goo.ne.jp/komaria_1948
 でお伝えしています。ご笑覧いただければ幸いです。
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縞枯れ山の写真

2022-07-28 05:57:29 | 登山&Trekking








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縞枯れ山

2022-07-27 07:56:29 | 登山&Trekking


7/25は北八ヶ岳の縞枯れ山へ。
花の時期は終わっていますが、景色はサイコー!
2か所の展望台から雄大な景色と青空を楽しみました。

急騰に喘ぎながら登っていると、走馬灯のように色々な山行が
思い出されます。昔、子供たちを連れて登ったこと、
百名山巡りをしていた頃など、全て余裕がなく疲れ果てていました。

今はピークに行かなくても、どうでも良いので、気楽です。
歩くことは瞑想に近くなり、黙々と動いていると、ミュージカルの
脚本が天から降ってきたりします。

でも、本音は<美しい、高い山に登りたい!>です。
例えば中央アルプスの三の沢岳。これは田中澄江さんの花の百名山なので、
ずっと昔に挑戦し、登頂したつもりでしたが、勘違いしていたのです。

素敵な山域なので、そのことが分かってから、再挑戦したいと
思っています。が、登山口に自分の車でアクセスできず、バスや
ケーブルカー、ロープウェイを使う行程は、今や高嶺の花。

休日の渋滞は避けたい、待ち時間を少なくしたい、もちろん好天の日で、
美しい花の時期に行きたいなどという望みは、若い人に譲らねばなりません。
人生終盤、諦めること・手放すものが増えてきています。

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もし親友が婦人科医で、何でも聞けるとしたら?  シーラ・デ・リス 著   2022/1 

2022-07-26 05:42:27 | 健康法


お医者さんのように、何でもかんでも知っている必要はないし、
そんなことは無理と思いますが、色々な知識は役に立ちます。なので、
生徒さんの悩み、自分に関連しそうなものに関しては、勉強します。

更年期・子宮筋腫・倦怠感・身体の痛み・・・・・
日本人婦人科医の本は何冊も読んで、このブログでも紹介しました。
今回はアメリカ人女性です。

日本人の発想にない感じの記述もあり、面白く読めます。
総じて言えるのは、健康維持に関しては古今東西を通じて
共通のようですが、日本と大きく違うのは④と⑤でしょうか

p.289 「更年期以降」を快適に過ごすためのリスト
   ①何はともあれエクササイズ

   ②白い食材を制限する
     たとえば小麦粉、砂糖、じゃがいも、米、肉の脂身
     人によっては乳製品も

   ③禁酒をする

   ④使わなければダメになる
p.290  あなたの膣の話です!(中略)性的にアクティブな人は
     (中略)心血管疾患リスクが低く、平均して7年も長生き

   ⑤楽しみも忘れずに
p.291   ほとんど話題にされず、多くの人が忘れてしまっているのが
     「楽しむこと」です。私たち女性は、物事を楽しむように
     設計されていて(中略)生物学的な目的をもたない器官まで
     所有しているのです。

     毎日、自分が本当に楽しいと思えることをするのが大切です。     
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養老先生、病院へ行く  4  日本人の老人感

2022-07-25 05:43:17 | 介護


イタリア人と結婚しているヤマザキマリさんが言うには、
p.153 イタリアは老人との同居が多いので、老人がいつも
   家にいるわけです。老人に自分の家が別にあって、
   介護の人が着いていたとしても、子どもたちが心配で、
   できればそばにいたいと思う人が多く、

   それはカトリック的な倫理観に基づいたものといえる
p.154 (中略)何かあったとき安心なんです。
   それが当たり前なんです。

さぁ~~て、日本では???
p.155 日本では老人たちがあまり尊敬されていない

p.156 日本は「姥捨て山」のメンタリティーがあるのか、
   老人になると若い人と接触したくなくなるじゃないですか。
   家からなるべく出ないようにして、若者が行くようなところにも
   行こうとしなくなる。

   (中略)小津安二郎監督の「東京物語」(1953年)が、
   その過渡期だと思いました。あの映画は
   家族よりも世間体のほうが優位になっていく様を描いています。
   あのへんの時代から、
   おじいちゃん、おばあちゃんが「ウザい」存在になってきた

上記ヤマザキマリさんの言葉は、彼女のイタリア事情との比較なのか、
多くの日本人のコンセンサスなのか、私には分かりません。
そもそも「姥捨て山」のメンタリティーとは、何なのか???

いい意味で解釈すれば、
老人が<古いしきたりや考えで、若者の発展を阻害しない>ための気配り?
悪い意味で解釈するなら、
若者が、<老害そのものの老人を排除する>気持ち?

私もヤマザキさんが言うように「若者との接触が減って」います。
興味の対象が違うので、若者好みの場所に行かないからです。
夫もしかり。

でも、ミュージカルに興味がある若者(フィリピン人研究者。34歳)は
毎週、歌の練習に来てくれるし、猫を愛で、山や旅行の話、
そして彼の仕事の話で盛り上がります。

逆の場合も然り。私たち夫婦より一回り年上のメンバーたちは
耳が遠くなったり、視力が落ちて、頓珍漢な言動が増えています。
が、同じ目的(一緒にミュージカルを楽しむ)があるので、
身体能力を補ってあげる配慮を欠かしません。
むしろ、その工夫を楽しんでいる面もあります。

このように「お互いに必要性を感じ合える間柄」なら問題なさそう。
問題ありは、「年寄りは、医療費がかかるのが当然じゃ!」とばかり、
病院を梯子し、薬の量を自慢したり、余った薬を捨ててしまったりの
不良老人たちです。

彼らに必要なのは<ヘルスリテラシー>と、
<年金受給が危うい若者世代への思いやり>です。
私の健康体操指導や辻説法が少しでも役立つことを願っています。
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養老先生、病院へ行く  3  猫のインフォームドコンセント

2022-07-24 05:46:25 | 猫物語


2020/12に養老先生の愛猫「まる」が亡くなった時の話です。
p.89 その1年くらい前から、まるはよく鳴くようになり、
p.90 1日のほとんどを寝てばかり過ごすようになりました。

   2020/11/13には、いつものように家の周りの散歩に
   出かけたと思ったら、いつまでたっても戻ってきません。

   林の中を探したら、動かないでじっとしていたので、
   ちょっと嫌がったけど連れて帰りました。

   後になって、あのときまるを連れて帰ったのが本当に
   良かったのかどうか反省
しています。
   でも連れて帰ってしまったので、しょうがありません。
   苦しんでいるのですから動物病院に連れていくことにしました。

ここから愛猫「まる」の苦しみが始まるわけです。
病名は「拘束型心筋症」(いわゆる慢性の心不全)で、
心臓の薬を飲ませ、飲まなくなってからは注射で押し入れ、
胸にたまった水を抜く。そのうち腹水も抜くように。

相手が猫であっても人間であっても、苦しんでいる場合は、
和らげてあげたいと思うのが、周囲にいる普通の人の感覚です。
食欲がなくなって瘦せ細り、ひからびてきている老人を見たら、
「せめて点滴を!」と叫びたくのが人情だそうです。

でも、これが「余計なお世話!」で、かえって老人を苦しめるそうな。
人間は、痩せてひからびてくれば、苦しみとか痛みを感じなくなり、
安らかに眠るように逝けるそうです。
ところが周囲の「無知な人たち」にはそれが虐待に見えて、
「治療・医療放棄」だと騒ぎ立て、静かに旅立ちたいはずの老人を
苦しめることになりがちです。

その治療や点滴のお陰で数年も寿命が延びるのなら良いけれど、
回復の望みがないのなら、やる意味はないと思います。
私自身が「まる」だったら、死期の近さを悟った林の隅で、
人知れず眠るように逝きたかったかも・・・・・

でも、家で好きに過ごせる(不要な点滴なしで)なら家で死にたい。
「治療や手術が必要な病気やケガ」をせず、
医療体制に組み込まれないよう、ヘルスリテラシーを高めつつ
暮らしたいと思います。
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養老先生、病院へ行く  2  ヘルスリテラシー

2022-07-23 05:54:28 | 健康法


世の中的には、「健康診断が大好き、または必要性を感じるから
毎年、欠かさない」という人が多数派のようです。

方や、養老氏のように
「医療システムには近づかない」「好きなように生きる」
「具合が悪いときだけは、西洋医学に頼る」人が少し(?)
もちろん私も、こちら側の立場です。

86歳の養老氏が突然の不調で入院し、色々検査を受けた結果、
p.60 ピロリ菌感染、大腸ポリープ、軽度の肺気腫

などが見つけられたが、どちらも治療は拒否されたそうです。
Heavy smokerだそうなので、肺がんリスクも高いでしょう。
それらは承知の上で、自分の身体の声を聴きながら、
<排除したい痛み・苦しみがない限り、治療は受けない>
という生き方に共感します。

中川医師はp.112で
「日本人はヘルスリテラシーが低い」と解説しています。
p.113 (日本人のがん検診の受診率の低さに関し)
   受けない理由は、医療に対する正しい知識があれば、
   理由にならないものばかりです。ここから読み取れるのは、
   日本人のヘルスリテラシー(健康や医療に関する情報を
   正確に理解し活用できる能力)が低いということです。

   ヘルスリテラシーが低い人は病気や治療の知識も少なく
   がん検診や予防接種などを利用しないため、病気の症状に
   気づきにくく、死亡率も高くなることがわかっています。

じゃあ、養老氏や私がヘルスリテラシーが低いのか?というと、
むしろ結構、勉強していて、真実に近づいているように感じます。
医療の世話にならないために、病気や治療について勉強しているし、
書物で医療界の検診の実情や、裏事情なども知っています。

なので、<平均値から外れた肉体・人間は、治療しまくる>という
医療システムから遠ざかっていたいのです。
養老先生は東大病院に顔がきき(?)、不調を感じたときに
すぐに受診でき、すぐに原因が特定され、危ないところを救われた。
これはかなりの強運だったそうです。

こういったツテを持たない私ですから、
「少なくとも、タバコには近づかないし、添加物の多い食事も避ける」
「溜まった毒素は、運動と食物繊維の多い食事でデトックス」
私に強運があるかどうかは不明ですが、出来る限りの努力はしているので、
何が起きても後悔はありません。
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養老先生、病院へ行く   養老孟司/中川恵一 共著   2021/4

2022-07-22 05:59:06 | 生き方


図書館で偶然目にしたこの本。
表紙に写っているのは美しい銀髪の老紳士二人とScotish Foldの猫。
この取り合わせでは、読まないわけにいきません。(?)

興味があったのは、
①高齢になってから購入の猫の看取り
②Heavy smoker・病院嫌いで定評がある養老先生の心筋梗塞顛末
③担当医・中川医師の「自分自身の癌への対処」

養老氏は1937年生まれなので私より11歳上。
臨床医ではなく解剖学者だそうですが、著書や言葉の数々は
私にはかなり哲学者的で鋭く感じられます。
「頭のイイ人は、こういう言い回しをするのね・・・・・」
と感心することが多々。

中川氏は1960年生まれで私より12歳下。
こちらは臨床医さんだし、かなりソフトでフツーの喋り方。
先輩であり恩師である養老氏に対する気持ち・観察眼が面白いです。

ついでに、鼎談に登場するヤマザキマリ氏は1967年生まれ。
イタリア人と結婚して、一年を半分ずつ日伊で住み分けているそうです。
年齢に関係なく、こういう人は羨ましいです。
海外の庶民生活を教えてくれる文章を読むのは楽しく勉強になります。
人生をやり直せるなら、挑戦したいけれど<ないものねだり>そのもの。

閑話休題
養老氏の言葉には、「なんで、そう感じるのぉ~?」と思う箇所が
色々ありました。その辺が哲学的考え方なのでしょうが、
私には疑問だったこと。例えば、
p.31 都市に住んでいると、すべてのものに意味があるように
   思われます。それは周囲に意味のあるものしか置かないからです。

   (中略)目につくものには、すべて意味があります。
   たまに何の役にもたたない無意味なものがあっても、
   「断捨離」とかいって片付けてしまいます。

   それを日がな一日見続けていれば、
   世界は意味で満たされていると思って当然です。

p.32 それに慣れ切ってしまうと、やがて
   意味のない存在を許せなくなってしまうのです

養老氏はそう思うかもしれませんが、私は全然!です。
都市にある我が家の中でも、無意味な「猫の鳴き声」や雑草があり、
可愛いメジロやシジュウカラ、迷惑なカラスや蚊やナメクジが居ます。

養老氏は「山に行って虫でも見ていれば、それが誤解であることが
すぐわかる」と書いています。でも、都市や家の中にも自然があるから、
私には納得がいきません。

次の第2章にも「都市と自然」という概念について中川医師から説明が。
p.71 自然は変化しますが、人工物である都市は不変です。
   夏でも冬でも同じ室温に調整された高層ビルの中に一日中いると
   季節などのうつろいゆく自然を感じることができません。
   都市は自然を排除しようとするのです。

   人工物の象徴である都市を作り上げた大脳も、自然を避けようと
   します。その最も忌避すべきものが「死」です。
   死は自然であり、大脳も自然(身体)の一部であることを教える
   からです。

   この「大脳の身体性」こそが、現代社会のタブーだと
   養老先生は言っています。
p.72 (中略)死に近づいていく「老い」もまた自然です。
   人間にとって死が避けられないように、老いもまた
   避けることができません。

中川医師によると、常々、上記のような身体感や死生観を持つ養老氏が
「ライフスパン 老いなき世界」(David A.シンクレア 2020/9)という
本を読んで、宗旨替え(?)したかのごとく
   「老い(老化)は病気だ。病気であれば治療ができる。
   だから若返りは可能である」
という意見に傾いたとのこと。

私自身は「高齢化に伴う自然な劣化=老い」であって、
治療ができる病気ではないと思っています。
身体の声を聞かずに、酷使し過ぎて病気になったら
それは自業自得の死や痛みに繋がるのだから、
自分で身体をケアする必要があるのです。

いずれにしても、「病気・老い」という言葉の定義の仕方で、
考え方や対処法が変わってくるということだと思います。
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